どうも〜、「ニホンとニッポンてどう違うのヨ?」って外国人からの質問にはめっぽう免疫強いURYUです。
前回のつづき…
優勝するためだけに残ると決めたオーストラリア2年目。
シーズン通してコンスタントに良いパフォーマンスもでき、私生活も充実した。
そして念願の優勝で幕を閉じた。
ここでやり残したことはない。と思い、経験と成長を求めて移籍することを決断。
当時の移籍の経緯について今回はお話します。
相手チームの監督が代理人!?
⬇以前書いたこの回(2年前に書いたと知ってビックリ😂)。
ここで登場した当時Lions FCの監督であり、その後Aリーグ(1部)のブリスベンロアーで監督にもなったムーニー
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/10/uryu-nagata/32/76/j/o0810108015395373205.jpg?caw=800)
⬆Lions FCとの試合後にムーニー(真ん中)と再会 2023年7月
現在はオーストラリア2部相当リーグにいるLions FCのテクニカルディレクター。
優勝したRochedaleの監督であったスコットとは盟友であり、当時から今日まで僕をよく気にかけてくれています。
彼がこのオフシーズンに僕の手助けをしてくれました。
まるで代理人かのように。
ゼロからのクラブと契約
まず、話が進んでいたのはGold Coast United FCというクラブ。
以前はAリーグ(1部)にもいたクラブだったが解散。
そこから5年越しに、NPL(2部相当)リーグに飛び入り参加したリゾート地ゴールドコーストのクラブ。
この話は代理人である太郎さんが持ってきて下さった。
再建したクラブの大事な初年度、そこに日本人選手が好きな監督が就任することに。
そして、その監督がいた強豪クラブと国内カップ戦で戦い、勝利していたことも大きかった。![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/10/uryu-nagata/98/ef/j/o0500050015395373208.jpg?caw=800)
オフで日本に帰っていると、見知らぬ人からメッセージが届く。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/10/uryu-nagata/98/ef/j/o0500050015395373208.jpg?caw=800)
結果的に2018シーズンはこのGold Coast Untitled FC(以下、ユナイテッド)と契約。
再建といえども、全くのゼロからクラブと共にスタートすることになる。
またこの話は次回以降書きます。
メルボルンかゴールドコーストか
⬇名前とアイコンは隠してますが、メルボルンにあるNPL(オーストラリア2部相当リーグ)のクラブの社長。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/36/68/p/o0713108015395397509.png?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/1a/ca/p/o0648108015395397510.png?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/05/14/p/o0630108015395397513.png?caw=800)
日本人はセルティック、マリノスでの監督のイメージが強いかと。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/42/b1/p/o0673108015395397517.png?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/d8/5c/p/o0629108015395397520.png?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/d6/2d/p/o0632108015395397523.png?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/36/68/p/o0713108015395397509.png?caw=800)
この時は既にユナイテッドとサインをすることで話が進んでいたため、やんわりお断りすることに。
このあと電話も来て話したけど、「んー、あとは太郎さんと話して!」と切ったのを覚えている。
それが代理人の仕事でもありますしね。
にしても、どうして僕に辿り着いたかは不明。
見てくれている人はどこにいるか分からない。
⬇そして、順番は前後したが、
先ほど登場したムーニーからメッセージが届く。(ユナイテッドと契約する前)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/1a/ca/p/o0648108015395397510.png?caw=800)
メルボルンにある数クラブが外国人選手を探している。お前、興味あるか?という内容。
ムーニーはメルボルンにも顔が利く存在。
メルボルンでサッカーをやるというのは他の州の選手からすると憧れというか。
給料は良いし、サッカー人気もある。
寒いけど街中はヨーロッパのようにオシャレで面白い。
1度はメルボルンでサッカーがしたい!という理由が分かります。
僕もずっと抱いてました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/05/14/p/o0630108015395397513.png?caw=800)
ムーニーがいくつか話を持ってきてくれた中で、一番魅力的だったSouth Melbourne FCというクラブ。
現、プレミアリーグのトッテナムで監督をするポステコグルーも過去に選手として、監督として活躍したメルボルンのビッグクラブ。
そんなサウス・メルボルンFCが乗り気だと?
またまた〜と思っていたが話は進む…
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/42/b1/p/o0673108015395397517.png?caw=800)
ここに来てユナイテッドとの話がまとまったと太郎さんから連絡を頂く。契約書もまとまったと。
Aリーグにも行きたかったからユナイテッドでプレーすれば一緒に1部へ行くチャンスがあるかも!?と思ったが、ムーニーは「それは無い、あっても5年以上かかる」ときっぱり。
※オーストラリアの1部は2部で優勝したからといって繋がってる訳では無い。財政的な面が問題で、現在も1部は12クラブのみと少数。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/d8/5c/p/o0629108015395397520.png?caw=800)
この時、太郎さんにムーニーがメルボルンの話を持ってきてくれているとお伝えした。
「ユナイテッドに行けるなら行きたいです。」と答えて話を進めてくれていた太郎さんとユナイテッド側には後ろめたい気持ちでした。
天秤にかけていた、というよりは契約の話がどっちも決まらなかったらヤバいという不安、憧れのメルボルンでの選手生活、ムーニーのご好意にも答えたいという気持ちというか…。
太郎さんもそれを見抜いてか、
「メルボルンに行きたい気持ちは分かる。でもどっちにも良い顔をしたら最後にどっちかを傷つけるよ。ムーニーには俺からも代理人として話すから。どっちを取ってもいいけど、よく考えな。」と言われる。
太郎さんの言葉はいつも的確。
これ以降も太郎さんには何度も学ぶことがあり、僕の人生観を変えてくれた恩人。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/11/uryu-nagata/d6/2d/p/o0632108015395397523.png?caw=800)
結局、どっちも進まなかったらどうしよう…の不安がありながら、どっちも進んでしまうというまさかの展開。
多分、このまま話を進めたらサウス・メルボルンFCと契約できたと思う。
実はムーニーもスコットもこのクラブの元選手であり、繋がりが強かった。
それにムーニーも僕の将来のためにメルボルン行きをしきりに進めてくれ、クラブに売り込んでくれていた。
自分に一銭も入るわけじゃないのに。
有り難いし、贅沢な悩みかもしれないけど、いち人間、俗に言う日本人の良さをを大事にしたい。
という思いで、最初に話がまとまり、正式なオファーをくれたユナイテッドとサインすることになる。
ムーニーにもしっかり謝り、憧れであったメルボルンでのプレーを断念。
海外では勝馬に乗る、甘い蜜を吸う、で自分勝手に行動するのは普通であって、僕らからしたら嘘だろ!?というのを何度も見てきました。
※もちろん、日本人だからといって皆がそうではないし、外国人でも組織や人間関係を大事にする人はたくさんいます。
振り返ると、色んな話が目まぐるしく回った時期。
この経験は僕の人生にとっても大きかったし、この決断があったからそれ以降のバングラデシュや今に繋がっていきました。
次回へつづく…。