どうも〜、カラオケでは2番をあえて1番の歌詞で歌うURYUです。

ここに来て気づいた。高校編濃いわ😂
これまで簡潔に重要なキーポイントを押さえて話を進めてきましたが、高校時代を回想すると色々ありすぎる(笑)
正直どれをピックアップして書こうか迷います。

プライベートなことなので指導者以外の個人名はあまり出さないこと、サッカーと関係ない話はしないこと、法的にまずい話題は出さないこと(←😅)など、注意するとこはして、ありのままを書いていきます。
※ここじゃできない話とかありますもんね。(笑)

話の流れとかは書きながら思い出す感じなので、このシリーズが何話になるかも分かりません。
「それでもいいよ〜ゆっくり行こうよ」ってな調子でよろしくお願いします!


前回は「高校サッカー部に入る決断に至った」お話をしました。 

今回からいよいよ高校サッカーのスタートです。


 地獄の仮入部

仮入部初日は約60名ほど新入生が集まってました。結構な人数です。

そりゃーみんな元日本代表や元プロに教えてもらいたいし、人芝でサッカーやりたいですからね。

その時の部員数(2、3年生)は計30名もいませんでした。
もし仮入部に来た1年生が全員入ったら部員数は90。
グラウンドは多摩大学目黒中学サッカー部と一緒に使うので半面ずつ。

もし、90人で練習をしたら…?
間違いなくスペースがない。コーチも足りない。

じゃあどうする…?
根性のある奴だけ残ってもらおう。=根性のない奴は入部不可

ということで、初日から地獄のように走りました😂一定の人数に減ってくれ!!と言わんばかりに(笑)

"根性のない奴は入部不可"というのは、キツイ練習が嫌な選手はこっちが駄目と言わなくても入部してこないだろうってこと。直接辞めてくれとは学校側も言いません。
本当にサッカーやりたい選手は、どんなにキツイ練習をしても入部しますからね。
それが無理なら勝手に来なくなるだろうって感じかな。

そんなこんなで一発目のメニューから3人1組で超きついフィジカルトレーニング。
これが高校サッカーか…とみんな地獄をみたと思います😅

それも、中学サッカーを引退してから半年ほど経ってる人ばっかですからね。
それはそれはキツイ。
僕もしばらくトレーニングしてなかったので吐きそうになりました。

 多摩目伝統の走り

多摩目の走りはいつもフィジカルコーチの白石さんがメニューを組みます。
走りのメニューは色々とあって、全て終わりが分かりません。これほど苦しいものはないです。
少しでもセーブしたり、声出さなかったら煽られます。

終わりの見えないフィジカルトレーニングで肉体的にも精神的にも疲労困憊の中、みんな半泣き状態で「そろそろ勘弁して下さいよ…」の雰囲気を出してる時、
白石さんからの「言っとくけど、俺ドSだからぁぁ!ちゃんとやるまで終わらせねぇよ」ってセリフには西野カナの7倍は震えました😂
そんで、外でやる素走りがすげーきつい(笑)

あざみ野の街中をなかなか速いペースで白石さんが先頭で走り(←学生と一緒に走る超人)、その後ろをついていく。

坂道ばっかの街で、あのペースをついて行くだけでもしんどいのに、

そこから地形を活かしたフィジカルトレーニングを色んな場所で行う、多摩目伝統の白石さんメニューがある。

 

今回はそのいくつかを紹介します。



 墓走り

墓走り。これはただ墓まで行って帰ってくる。そんなはずありません。


まず多摩目セミナーハウスを出て、桐蔭学園裏の山まで走ります。

早野聖地公園(霊園)に着いたら、誰も見当たらない小山に移動。
これがその小山。
一人分スペースの木の階段が見えますよね?これをひたすら登っていきます。
50-60段くらいあったかな。
コンクリートで整備された階段と違って、歩幅もバラバラになるから余計きつい。
コーチ陣はスタート地点、中間地点、ゴール地点で待ってて煽ります。

↓ゴール地点 ここで吐いてる選手も大勢
階段を歩いて降りるのも辛かったです(笑)脚がブルッブル😂
確かこれを8-10本くらいやったかな。
※みんな声出して手抜かない限界まで←白石さんのさじ加減
で、ちょっと霊園周りをジョギングしたら、ここからセミナーハウスまで持久走。(約3キロ)
初めはリタイアする選手もいたし、道分からない新入生が1人になったら全然帰ってこないのはあるある。何組の〇〇遭難って具合。


 川走り

川走り。これはただ川まで行って帰ってくる。そんなはずありません。


まず多摩目セミナーハウスを出て、県立市ケ尾高校まで走ります。

市ケ尾高校に着いたら、校舎裏の川沿いに移動。
川沿いには、めっちゃ丁度いいランニングコースが何故かあります。ちゃんと傾斜付き。
上と下のコース見えますかね?1周約400m。
この川沿いのランニングコースを2周くらいしてから、ほぼダッシュの約3周走をします。※白石さんの気分で何周か決まる。

市ケ尾高校の校庭を見て、あっちのサッカー部はとっくに家帰ってていいな〜と思いながら走ってました。この感情僕だけでしょうか。

もちろん、ここからセミナーハウスまで持久走あり。(約1.5キロ)




白石さんの走るルートで「今日、川じゃね・・・?」「いや、ここでターンして墓地行くだろう。」っと選手間で予想するのが定番でしたね。

外でこのメニューをこなしてからも、グラウンドでまたフィジカルをする時もあります。


「おい、気持ちみせんぞ!」

「みんな声だせよ!」

「タイム入るぞ!」

って出し合った掛け声が懐かしいです。きつい練習って良い思い出になりますね。

これぞ高校サッカー!!

もう絶対に走りたくないですが🤣


そもそも、霊園の階段も、川沿いのランニングコースもどうやって見つけたんだよ!(笑)



これで鍛えられたから根性備わったって選手は大勢います。
その反対に耐えれなくて部活を辞めた選手も大勢います。
最近はフィジカルトレーニングは効率的にやる(非効率な走りは避ける)、素走りはしない、みたいな時代にもなっていますが、
こういう走りは体力以上にメンタルがとにかく鍛えられる。
このメンタルは効率的に組まれたメニューだと、なかなか養えないものです。理不尽さとかね。
高校生だから成り立つものでもあります。

嫌われ役になっても構わず、選手を育てた白石さんの姿勢はフィジカルコーチの模範ですね。

あともう一つ最大の伝統、海走りってのがあるんですけど、後ほど出しましょう。(笑)

ちなみに仮入部期間だけでなく、3年間これらの走りはやりました。
高2 スクールバス内 永田(左奥)

で、仮入部に来た60名の新入生は、2日目に40名になって、最終的に約35名が本入部をしました。

根性のある奴だけが残り、僕らの代は始動。

そして入部早々、インターハイに挑む。


次回へつづく…