言葉ってすごく当たり前に日々(ほんのわずかな語彙だけだけったりする)使っているけれど、実は言葉によって人に喜びも、逆に怒りや悲しみも与えてしまう。
改めて「言葉って怖いな」
なんて、今年は色々考えさせられることが多い。
先日もプラスな「言葉」のつもりが結局失態を招いてしまって、ふらふら空虚な気持ちで気がついたら書店に。
「しばし違う世界に入るには本に限る!」
と、たまたま、本当にたまたま、手にとっていたのがこの本
『本日は、お日柄もよく / 著:原田マハ』
普段、読んだことのない著者に手を出すことは滅多にないのだけど、
つい、裏表紙の
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 目頭が熱くなるお仕事小説。
(徳間文庫「本日は、お日柄もよく」原田マハ より)
を読んでレジへ直行。
これ以上ストーリーをばらまくことは避けるのだけど、主人公「こと葉」はじめ、気がついたら目の前でストーリーが展開され、一緒になって涙してしまう、まるで「映画?な世界」なのだ。一挙に読破。
そう、何を隠そう、この著者「原田マサ」さんの「言葉」の使い方、伝え方、表現力にすっかり心奪われてしまったのだ。
翌日には普段全く目にとめない 国会中継をNHKで見るほどに。
この方、「言葉使い」の天才かも。。。
そう思ったら、いてもたってもいられず、続けて3冊読破してしまうという、今ではすっかり「原田マハ様大ファン」。
派遣社員が社内の新規事業応募に挑戦して沖縄離島でラム酒づくりに挑戦する「風のマジム」、わたくしの大好きな巨匠ルソーとピカソの絵画を巡った美術ミステリー「楽園のカンヴァス」、4年間ひきこもりだった24歳の人生(名前)が大好きなおばあちゃんとの再会から米づくりに挑戦する「生きるぼくら」。。。
文体はさすが異なりながらも、どの物語にも人物や風景や音や臭いまで、丁寧に描かれ、読み手の心を魅力してくれる。
「言葉、わたしももっと大切にしていこう」
そんな気持ちにさせてくれる、素敵な著者との出会いに感謝な金曜日@きゃんべるでした。