水曜日のケイはお仕事のおはなし。
実は年末からずっと採用面談をやってます。
書類選考は私が担当し、1次面談は上司と人事担当者に同席してもらいます。
おもいのほか魅力的な人が多く応募してくれていて、こんな人がチームに来たら、どんな化学反応が起こるだろうと私自身はついワクワクしながら面談しているのですが、なかなか上司や人事担当が首を縦に振ることがなく、私自身が転職活動するとしたら、今の仕事には就けなかっただろうと冷や汗をかいてます。
あくまで募集職種と経歴のマッチング、相性をみての判断が中心ですが、それ以外に「転職回数の多さの理由」や「長く勤める意思」みたいなものをわりと重要視しているのが意外で、少し違和感を感じています。
もちろん、仕事なかばで放り出してすぐに辞められるのは困るし、組織を動かすツボやコツを習得しながら、長く会社に貢献してもらえる方がいいな、とは思う。
でもそれが採否のいいのかなにかが違う気がする。
少し考えさせられたので、頭の中を整理してみました。
まず私が採用で重視すること。
それは、「うちの職場でその方がワクワクできる仕事を見つけられるかどうか」、「私自身が一緒にワクワクしながら働けるか」ということ。もちろんどんな仕事にもやりがいを見つけられる柔軟性もみています。ただ今回募集しているのは企画職、新しいことに積極的にチャレンジしていく職種です。
また私の担当する事業はまだまだ揺籃期、
今後どんな形に発展するかわからない。事業のステージごとに求められる人も要件も変わってくる可能性があります。自分のやりたいことや、できるとこと、やりがいを感じられることと、会社に求められるものがマッチしなくなることがあるかもしれない。
もっといえば、会社自体もまだまだ発展途上。
成長とともに組織も仕事の進め方も変わっていく。それに従い企業の体制や組織もどんどん変化する、10年後も会社が存続しているかさえわからない。
そんなベンチャー企業に入社を希望している人に、腰をおちつけて長く仕事に取り組みたい、という安定志向の人材を求めることは、はたして会社の求める人材としてマッチングしているのかしら。そんのことがどうやら違和感の正体のようです。
一方で、いずれ他でもっとやりたいことをやるためのステップと明確に表明する人がいるわけではなく、ここで長く働きたいという人がほとんどです。なので、言外に伝ってくるその人の指向性を勘案してのことだというのもわかります。
そんな風に悶々としながら面接をつづけていますが、この人すごくいいね、というときは満場一致できまるもので。
うーん、これを書いててなんとなくわかって来たのは、一部上場だから組織もちゃんとしてて、安定してるんじゃないかと幻想を抱いているんじゃないか、とか、逆にベンチャー気質に溢れていて、中途半端な大企業で与えられる裁量では満足できないんじゃないか、とか、そういった懸念がある人を除外しようとすると、結局能力やスキルがマッチしていても、なかなか採用に踏み込めない、ということなのかもしれません。
やはり私の採用判断が緩すぎるのか。。
釈然としないながらも、納得しつつある水曜日の夜です。