うるし365のブログ
Amebaでブログを始めよう!

研出し(小石編)

研ぎ出しの工程(自然の小石の例)
 1. 好みの形に、1度目の色漆を刷毛や筆で塗りつぶし、乾かします。


うるし365のブログ-nuri01

一度に厚く塗ると、垂れたりチジレ(表面だけ乾き内側が乾かず、

表面にシワになってしまう状態)が出来てしまいます。


 2. 1度目の塗膜の上へ重ねるように2度目の色漆を塗り乾かします。


うるし365のブログ-nuri02

塗り重ねる色は同系色の組合せよりも反対色の組合せの方が、

メリハリが出て奇麗に見えます。(個人的な見解です)


3. 2の行程を5~6回繰り返します。
   時間はかかりますが、塗り重ねる回数は多い方が出来上がりは
   奇麗に見えます。

4. 良く乾かしてから、研ぎ出しをします。
   最初は600番程度の耐水サンドペーパーで、研ぎ柄を考えなが
   ら大まかに水研ぎします。

5. 4に引き続き、サンドペーパーの番手を1000番、1500番、
   2000番と細か目にしながら、表面の研ぎ傷を浅くしていきます。

6. 最後に、コンパウンド(自動車用のもので十分です)などで磨き、
   艶を上げて完成です。


うるし365のブログ-kanseis

この小石は10回位塗り重ね、研ぎ出した例です。 

研ぐ場合、ただ平面的に研ぐだけではなく、柄が細かくなる様に

すると綺麗に見えます。(これも好き嫌いがあるかな)

色漆の作り方

色漆は、朱合漆に漆用顔料を練り合わせてつくります。  

朱合漆と漆用顔料の練合わせ比率は、見た目分量で1:1が目安です。

塗り方や色によって比率を変えますが、経験が必要です。 

研ぎ出しに使う場合は、1:1.5位に顔料を増やした方が発色は良くなります。

 

 ・力を入れますので、堅目の板の上で練合わせます。

 ヘラ等で顔料を潰す様にしながら、じっくりと、しつこい位練りあげます。

 (煉れば煉るキメが細かく、程発色も良くな ります)


うるし365のブログ-neri

 練り合わせた色漆を吉野紙で濾します。(一見綺麗に見えますが、

 分散し残った顔料やゴミが沢山含まれています)

 ・吉野紙を適当な大きさに切り、練り合わせた色漆を中央部へ乗せます。


うるし365のブログ-koshi1

 ・乗せた漆を包み込む様に、吉野紙を半分 に折り込みます。


うるし365のブログ-koshi2

 ・漆の部分が中心になる様に、ス捲き状に します。


うるし365のブログ-koshi3

 ・両端からゆっくり絞り込む様にしますと、 濾過された漆がにじみ出てきます。

 (あまり力を入れ過ぎると吉野紙が破れますの で注意が必要です)


うるし365のブログ-koshi4


摺り漆の応用(糸巻き)

 糸巻き(糸は綿が良いです)
 1.ベース素材を一度拭き漆をし、目止めします。
 2.ご飯を
10
粒位水に漬置きして柔らかくし、ヘラでよく練
  り米糊を作ります。


 3.米糊と生漆(米糊
1:生漆1)をよく練り合わせ、糊漆
  (のりうるし)を作ります。

 注意:
糊漆は保存ができないので、残らない様に作ります


 
うるし365のブログ-noriurushi1


うるし365のブログ-noriurushi2
   

 4.糸巻きの構図を決め、必要な長さに糸を切り抜きます。


うるし365のブログ-ito
   


 5.布に、ヘラで糊漆を染み込ませます。


うるし365のブログ-itourushi


   

 6.貼り付ける素材側にも糊漆を薄く塗り、布を貼ります。

うるし365のブログ-itomaki


 7.糸がずれたり浮いたりしない様に巻き、余分な糊漆を拭き取
 り、よく乾かします。

     

 8.砥の粉(とのこ)を水を加え(1:1の割合)、ヘラで
  練り粘土状にします。


うるし365のブログ-tonokou1


うるし365のブログ-tonokou2


 9.出来た砥の粉粘土に生漆を加え
  (目分量で砥の粉粘土
1:生漆3
)、十分ヘラで練り合
  わせ、砥の粉漆をつくります。

 注意:
砥の粉漆は保存出来ないので、残らない様に合わせ
    ます。

    
   

10.砥の粉漆を、巻き付けた糸に塗り込み、糸を埋める様
  にし、余分な砥の粉漆を拭き取り、よく乾かします。

 
(剥がれを防ぐため、糸が半分埋まるくらいまでこの工
 程を繰返します)



うるし365のブログ-itomaki2
  


 11.後は摺り漆を何度かし、艶を上げれば完成です。



うるし365のブログ-kannsei