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摺り漆の応用(布貼り)

 布張り(布は綿や寒冷紗、麻布でも良いです)
1.ベース素材を上記の方法で、拭き漆を1回済ませます。

2.ご飯を10粒位水に漬置きして柔らかくし、ヘラでよく練
  り米糊を作ります。



3.米糊と生漆(米糊1:生漆1)をよく練り合わせ、糊漆
  (のりうるし)を作ります。

 注意:
糊漆は保存ができないので、残らない様に作ります


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 4.布貼りの構図を決め、必要な形状に布を切り抜きます。



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5.布に、ヘラで糊漆を染み込ませます。


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6.貼り付ける素材側にも糊漆を薄く塗り、布を貼ります。

7.布がずれたり浮いたりしない様に、余分な糊漆を拭き取
 り、よく乾かします。


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8.砥の粉(とのこ)を水を加え(1:1の割合)、ヘラで
  練り粘土状にします。


9.出来た砥の粉粘土に生漆を加え
  (目分量で砥の粉粘土
1:生漆3
)、十分ヘラで練り合
  わせ、砥の粉漆をつくります。

 注意:
砥の粉漆は保存出来ないので、残らない様に合わせ
    ます。


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10.砥の粉漆を、貼り付けた布に塗り込み、布目を埋める様
  にし、余分な砥の粉漆を拭き取り、よく乾かします。

 
(剥がれを防ぐため、布目が半分埋まるくらいまでこの工
 程を繰返します)

    

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 11.後は摺り漆を何度かし、艶を上げれば完成です。


摺り漆の工程

素材の準備

・適当な大きさの木を自分の好みの形に切ったり、削ったりで作ります。
 流木や廃材を利用しても面白いものが出来ますが、よく乾燥させ
 てから使わないと綺麗に仕上がりません。 また、海岸で拾って来
 た流木は塩分をよく洗い流して使います。(塩分が有ると漆は乾き
 ません)

・市販されている白木の木工品を購入される場合は、表面に塗装加工
 のされている物は漆が染み込まないため、きれいに仕上がりません。
 塗装の塗膜をサンドペーパー等できれいに剥がしてから漆を塗り
 ます。

・その他、和紙や布類にも加工出来ます。
 工夫しだいで面白いものが出来ます。

(木製素材の場合、すりうるしをする前に乾式サンドペーパー600番
 程度で研ぎ、表面を滑らかにします。仕上がりが綺麗になり、漆の
 節約にもなります)


すりうるしの行程
 
(カブレ防止のため、ここからはゴム手袋を着用しての作業になります)


 1. 生漆をテレピン油(松精油やラッカーシンナー、ガソリンでも代
   用出来ます)等の溶液で薄め、刷毛や筆で素材全体に染み込
   ますように塗り込みます。(刷毛や筆の毛足は硬いものの方が
   塗りやすいです)
   小さいものでしたら、ゴム手袋を着用し、直接手で擦り込んだ
   方がやり易いと思います。
   
注意:
強く摺り込みますと、手袋が破ける場合がありますので
       注意が必要です。

 2. 塗り込んだ表面の、染み込み残った余分な漆をほこりの出に
   くい厚手の布や紙で拭き取ります。 通常は拭きとり紙を使い
   ますが、新聞紙でも代用できます。
   
注意:
拭き取り残しが有りますと、デコボコに乾いてしまい
       綺麗に仕上がりません。

 3. 乾かします。(漆は、湿度と温度が低いと硬化しません。ダン
    ボール箱やポリ容器などを利用して乾かします)


 4. 乾燥後、毛羽立った表面を滑らかにするために、1000番前後
   の耐水サンドペーパーで、軽く水研ぎ修正します。

 5. 2度目の生漆は、今度は薄めずに塗り、染み込み残った漆を
   2.と同じ様に拭き取り、乾かします。

 6. 5.、の作業を4回~5回繰り返えします。 回数を重ねる程艶が
   上がり、何でも無い素材が見違えるほど綺麗になります。


漆が乾くメカニズム

漆が硬化する過程は、牛乳が乾燥し半透明の硬い皮膜になる事と、物理的には同じですが、漆の場合少量のラッカーゼという酵素が、漆の硬化に深く関わっています。 この酵素が空気中の水分から酸素を取り込み、酸化重合を促進し、硬くて強い皮膜をつくります。 漆が硬化するためには温度(25℃前後)と湿度(75%前後)が必要なのは、この酵素が活発になる条件だからです。 お米を発酵させお酒にする酵素の場合と同じ様に、カビの発生しやすい環境が漆の硬化に最適と言えます。 酵素は生き物なので高温にすると死んでしまい、加熱した漆は常温では硬化しなくなりますが、150℃くらいに加熱すると硬化します。 これは、熱硬化性プラスチックのフェノール樹脂が 金型で加熱する事で、硬化成型と同じ現象です。 昔は鉄砲や大砲、鉄鍋などに、錆び止めとして行われていました。 現在でも昔ながらの鉄鍋に「漆塗り」と書かれているのを見かけます。 漆は、酸やアルカリ、塩分、アルコール等に対しての耐薬性や、防水、防腐性もあります。 また、電気に対する絶縁性も持っている万能天然樹脂です。