突貫で、ハワイに行ってきた。

改めて旅をするメリットは大きいと感じた。

日常を解き放つことから得る刺激。
実体験を通して刻まれる生きた感情。
短い目標をクリアし続けていく達成感。
こういった「リアルな充実」を、旅先で出会う人たちや
行動を共にする者たちで共有する。
行き先がリゾートか辺境かということに関わらず、
ネットや書籍の見聞だけでは得られない
リアリティが旅にはある。

リアルに経験しないと得られないものがある一方で、
切り取られた瞬間を後から追体験することで、より深く理解できるものもある。
例えば幼稚園や学校に通う子供たちの写真。
実際にその場に居合わせた画像でさえ、
切り取られた瞬間の絵と、記憶の中のイメージが、
微妙に違うように感じられることがある。
この子、人の話を聞かずに騒いでたけど、
かけっこ前の緊張で、周りが見えてなかったのかも。
あの子、友達と居ると意外と大人びた顔してるな。
そしていつも先生の手を焼かせている一団も、
本当に何をやるにも楽しそうに満面の笑みを浮かべている…などなど。
子供は子供たちの中にいるときにその輝きを増すことが、写真からは如実だ。

ここに二つの「生」がある。
例えば旅を通して実際に体験するリアルな「生」と、
後から人の記憶や、書物や写真などの記録のなかで存在し続ける保存された「生」。
まずはスタートラインに立ち、リアルに体験してみないことには始まらないが、
「生」をより深いものにしていくには、一度保存したものを見つめ直すという
ステップが案外有効なのかもしれない。

仕事では意見の異なる相手が必ず居る。
そして往々にして、その手の存在が自分の業務の妨げになる。
だが、リアルに衝突している相手と、すぐに改善策を勢い込むより、
まずはその人の写真を眺めてみる。
その中で、見落としていた意外な感情に気づくことができるかも。
そこまで深く理解できたなら、次に会うときの間合いが違ったものになるのではないか。

仕事もいいが、実践すべきは家族、特に夫婦関係かも。
いや、夫婦の方が応用編か。
まずは仕事でどれだけの効果を発揮するかを試してみてから…にしよう。
これぞ、「生」のPDCA。
Chizuko Fukuda

http://ameblo.jp/urukat/
毎日本当に寒いですね。でも、五感を研ぎ澄ませば、必ずどこかに春の気配が感じられるはず。時があまりにも早く過ぎ去ることに呆然としている今日この頃ですが、裏を返せば、すべては始まったからにはいつかは終わる! きっと少し瞬きしている間に、「毎日本当に暑いね」とこぼし合う季節に突入していることでしょう。
だって、箱根駅伝の山登りで鮮烈なデビューを果たした柏原選手が、もう卒業ですよ? 中継観ながら「来年はカッシーの走りを拝めないんだな」と思ったら、シュンと淋しくなってしまいました。この間生まれて「かわいいかわいい」と溺愛していたはずの姪が4月からは中学生! そりゃそうだよなぁ、あの泣いてばかりいた卓球の愛ちゃんが今や23歳なんだから。全日本で初優勝をし、目に涙を浮かべている福原選手の写真が、あまりに幼い頃の面影をしっかりと残していたので、またもやシンミリしてしまったのでした。
とは言え、時間がどんどん流れ去ることに別に打ちひしがれているわけではありません。スタートしたからには、いつか(どんな形であれ)必ずゴールが来る。それは「当たり前」で片付けるにはもったいない素敵なことだと思います。せっかくなら何事も「有終の美」で締めくくりたいけれど、ま、そうはうまくいかないのが人生。フラフラヨタヨタでどうにかこうにかゴールイン、の繰り返しかもしれないし、時には泣く泣く途中棄権せざるを得ないこともあるでしょう。それでも、とりあえずチャンスさえあれば、どんなスタートラインにも立ってみよう、というのが、今年の目標です。なーんて、そろそろ「自分以外の誰かのために頑張って」頼りにされなければいけない世代なのに、なんだか幼すぎる所信表明かな。こんな呑気な姿勢だと、何も成し遂げないまま、人生、終わっちゃうのかもしれませんね。

2012年。
今年もきっと熱いスポーツ劇場を堪能できることでしょう。
年明け早々、箱根駅伝・山の神様こと東洋大学柏原くんの激走に唸った方も多かったのでは。
今年もこのレースを沿道で立ち会いながら、選手たちは何でこんな苦しそうに走っているのだろうかと思っていた。
そしてこんなに喘いでいるのに、彼らのピッチはとてもリズミカル。
それもまた不思議だった。

ここまで自分を追い込んで走ることができるその秘訣が、意外にも身近にあった。

私の伯父・伯母は昭和一桁生まれ、80代にも関わらず、衰え知らず。
寝たきりの小児麻痺の子供(50代)の世話は未だにこの老夫婦の仕事である。
食事や排泄そして入浴に至るまで。
伯父・伯母は二人とも癌に侵されて、患部を切除している。再発の危機にもさらされている。
しかし、そんなことにひるまず、至極たんたんと起きていることを自然に受け入れ、子供の世話をしている。

人は、自分のためではない、誰かのためにがんばるとき、もっともその生命が強く、太く、長く輝くのかもしれない。
医学的に言えば、それこそがアンチエイジング。
まさに、情けは人のためにならず、なのだ。

一部のスター選手に限らず、これからの時代を生き抜く人たちに必要な資質。
それは、常に当事者であることを自覚することであり、
自分以外のもののために努力できるということ。

駅伝の選手たちも、それぞれが自分の役割を理解し、自分のためだけではない何かを胸に、走っていたのではないか。
一見辛そうに感じられても、現実の体調を客観的に受け止め、走りきることに集中していたのだろう。

2012年、自分以外にどれだけの情けをかけながら生きられるか。
直面する物事に対し、正しく当事者であり続け、自分以外の他者に思いを馳せつつ行動すること。
40歳を有に超えてなお惑いっぱなしの身には、かなり壮大な、2012年の大きな目標。
そのスタートを告げる号砲は、既に発せられている。