皆さんこんにちは、荒川です。

今回は先日紹介した「市民ランナーがマラソンの走力を伸ばし続けるために必要なたった3つの要素(トレーニング編)」のうち、調整期の部分を掘り下げていこうと思います。

 

 

今回のポイント

  • 練習を軽くして本番当日にピークを持っていく
  • 練習は量を減らし、質は変えない
  • 調整期のトレーニング例(マラソン)

 

練習を軽くして本番当日にピークを持っていく

さて、ついに大詰めです。

調整期の目的はただひとつで、「レース当日までに余分な疲労を抜きつつ、これまでのトレーニングに最大限適応する」です。

平たく言うと、更なる上積みは狙わずに疲労を軽減しながら最低限維持する練習を組んでいきます。

トレーニングの効果が走力に反映されるまでに1ヶ月程度かかると言われているので、このような組み方となります。

(基礎構築期に積み上げた能力で大半が決まる理由もここにあります)

疲労を抜いていく中で、今まで気付いていなかった筋肉の疲労や張りなどに気付くことも多々あるので、しっかりとセルフケアも実施して万全な状態を目指していきます。

 

マラソンの場合、1回の期分けのサイクルで特異期の期間が4週間程度取れると望ましいです。

 

練習は量を減らし、質は変えない

基本的な方針として、特異期の練習から量をカットしていくイメージが良いです。

ありがちなミスとして、量を減らした分毎回の質を高めてしまいがちですが、これでは練習の総負荷が減らせずに上手く調整ができません。

ここまでくれば、後はレース当日にピークを持ってくるのみなので、自信を持って練習を軽くしてください。

 

調整期のトレーニング例(マラソン)

取り入れるトレーニング

  • ゆっくりジョグ(翌日に疲労が軽減するレベル)
  • テンポラン5~10km(マラソンレースペース)
  • 距離走20km(マラソンレースペースの90%)

 

1週間のトレーニング例(あくまでも目安です)

月曜日:休み

火曜日:ゆっくりジョグ10km

水曜日:テンポラン10km(マラソンレースペース)

※レース前週などの直前期は、5kmでも良いです。

木曜日:休み

金曜日:ゆっくりジョグ10km

土曜日:ゆっくりジョグ8km

日曜日:20km距離走(マラソンレースペースの90%)

皆さんこんにちは荒川です。

先週のトレーニングメニューの振り返りとなります。

 

トレーニング記録

2025.6.23(月)

  • Eペース走18.3km(主観強度:中)
  • 平均ペース:4分50秒
  • 使用シューズ:ASICS THRTHER RP3
  • コメント:前日の5000mは非公認だったためスパイクではなく厚底で走ったおかげか、強烈な感じの筋肉疲労がなかったのでいい感触で走れました。むしろ速いスピードでの刺激が入ったおかげか状態が良くなったように感じます。ただし、鬼のような湿度で楽ではなかったです。

 

2025.6.24(火)

  • Eペース走12km(主観強度:中)
  • 平均ペース:4分50秒
  • 使用シューズ:ASICS THRTHER RP3
  • コメント:夜に走る時間が取れそうになかったので、朝の6時半頃から走り始めました。前日に引き続き湿度が非常に高く、今度は湿度に適応していく番になったなと思いました。

 

2025.6.25(水)

  • Eペース走10km(主観強度:中)
  • 平均ペース:4分32秒
  • 使用シューズ:ASICS THRTHER RP3
  • コメント:出社日でかつ夜に用事があったので、久々の皇居ラン。普段と違う場所を走るのは気分転換にもなり楽しかったです。

 

2025.6.26(木)

  • Eペース走10km(主観強度:低)
  • 平均ペース:4分49秒
  • 使用シューズ:ASICS THRTHER RP3
  • コメント:脚は軽いのですがどうも眠く、軽めにしました。

 

2025.6.27(金)

  • 休み

 

2025.6.28(土)

  • 距離走30km(主観強度:中)
  • 平均ペース:4分47秒
  • 使用シューズ:ASICS MAGIC SPEED4
  • コメント:前日は思い切って休み、元々予定していた距離走をスライドしました。比較的涼しく距離走をやるには良い条件だったので、結果的に良かったと思います。

 

2025.6.29(日)

  • 休み

皆さんこんにちは、荒川です。

今回は先日紹介した「市民ランナーがマラソンの走力を伸ばし続けるために必要なたった3つの要素(トレーニング編)」のうち、特異期の部分を掘り下げていこうと思います。

 

 

今回のポイント

  • 基本はポイント練習に全振り
  • 移行期から変更する点
  • 特異期のトレーニング例(マラソン)

 

基本はポイント練習に全振り

いよいよ特異期まできました。

基礎構築期からしっかりと積み上げてきた能力を、レース本番で出し切るために本番に近い刺激を入れていきます。

必然的にポイント練習の内容が本番に近くなり負荷が大きくなるため、繋ぎの日の練習は軽くしていく必要があります。

よって、特異期はポイント練習に全振りぐらいの考え方で取り組んだ方が上手くいきます。

 

1回の期分けのサイクルで特異期の期間が4週間程度取れると望ましいです。

 

移行期から変更する点

  • 週に1回レースペースの90~95%の練習を入れ、更に週に1回レースペース100~105%の練習を入れます
  • 週に1回は基礎構築期の頃にやっていた速いジョグを入れ、残りの日はゆっくりジョグか完全休養で繋ぎます
 

レースペース付近の練習

実戦的な練習(レースペースに近い練習)を入れていくため、練習量と頻度を維持するには繋ぎ練習の負荷を抑える必要があります。
実戦的な練習として、レースペースの90~95%の距離走やレースペースでのテンポランを入れていきます。
 

繋ぎ練習

基本的に上記のレースペース付近の練習に全振りで、残りの日は速いジョグを週1で入れられれば十分です。

移行期より更にポイント練習と繋ぎ練習の差が大きくなります。

「ポイント練習に支障をきたすぐらいなら休む」ぐらいでちょうど良いです。

 

特異期のトレーニング例(マラソン)

取り入れるトレーニング

  • ゆっくりジョグ(翌日に疲労が軽減するレベル)
  • 変化走
  • テンポラン15~20km(マラソンレースペース)
  • 距離走30~40km(マラソンレースペースの90~95%)

 

1週間のトレーニング例(あくまでも目安です)

月曜日:休み

火曜日:ゆっくりジョグ12km

水曜日:テンポラン15km(マラソンレースペース)

※この日を変化走3km×5(ハーフマラソンレースペース)、間3分などに置き換えても良いです。

木曜日:休み

金曜日:ゆっくりジョグ10km

土曜日:ゆっくりジョグ12km

日曜日:40km距離走(マラソンレースペースの90~95%)

皆さんこんにちは、荒川です。

今回は先日紹介した「市民ランナーがマラソンの走力を伸ばし続けるために必要なたった3つの要素(トレーニング編)」のうち、移行期の部分を掘り下げていこうと思います。

 

 

今回のポイント

  • 基礎構築期の練習量と練習頻度を維持する
  • 基礎構築期から変更する点
  • 移行期のトレーニング例(マラソン)

 

基礎構築期の練習量と練習頻度を維持する

移行期では、基礎構築期で積み上げた土台を基に、徐々に実践的な練習を入れていきます。

一方、実践的な練習はその分負荷が高くなるため、繋ぎの練習の強度を軽くすることが必要になります。

基礎構築期では練習の強度の濃淡があまりなかったのですが、移行期から特異期にかけて段々とメリハリが大きくなっていきます。

 

1回の期分けのサイクルで移行期の期間が4~6週間程度取れると望ましいです。

 

基礎構築期から変更する点

  • 速いジョグをゆっくりジョグ(翌日疲労が軽減するぐらい)に置き換えていきます
  • レースペースに近い練習を入れていきます
 

速いジョグの置き換え

実戦的な練習(レースペースに近い練習)を入れていくため、練習量と頻度を維持するには繋ぎ練習の負荷を抑える必要があります。
トレーニングの要素として、練習量と頻度が重要になるため、これらを維持しつつリスクを抑えるために、このような方法を取ります。
 

レースペースに近い練習

すなわち実践的な練習です。

基礎構築期で作り上げたキャパシティを使って、レース本番に近い動きを入れていきます。

基礎構築期でなるべく毎日練習を重ねてきて基礎体力(疲れにくく壊れにくい身体)が伴っているため、無理なく移行できるはずです。

移行期から、ポイント練習と繋ぎ練習の差がハッキリとしてきます。

 

 

移行期のトレーニング例(マラソン)

取り入れるトレーニング

  • ゆっくりジョグ(翌日に疲労が軽減するレベル)
  • 補助的スピード練習(200m×5など)
  • ロングインターバル・変化走
  • 距離走20~30km(マラソンレースペースの80~90%)

 

1週間のトレーニング例(あくまでも目安です)

月曜日:休み

火曜日:ゆっくりジョグ10km

水曜日:1000m×10、r=400m(2分)(マラソンレースペース~ハーフマラソンレースペース)

木曜日:休み

金曜日:ゆっくりジョグ10km

土曜日:ゆっくりジョグ12km、間200m×5

日曜日:30km距離走(マラソンレースペースの80~90%)

皆さんこんにちは、荒川です。

今回は先日紹介した「市民ランナーがマラソンの走力を伸ばし続けるために必要なたった3つの要素(トレーニング編)」のうち、基礎構築期の部分を掘り下げていこうと思います。

 

 

今回のポイント

  • 基礎構築期こそが最重要期間
  • 基礎構築期で狙うべき事項
  • 基礎構築期のトレーニング例(マラソン)

 

基礎構築期こそが最重要期間

意外と気付かれていない話ですが、4つの期分け(基礎構築期、移行期、特異期、調整期)で最も重要なセッションが基礎構築期となります。

なぜなら、基礎構築期で身に着けた能力がその人の競技力のキャパシティとなるからです。

つまり、その人の基礎力を超えたレベルでより本番に特化した練習はできませんし、当然レース本番でも基礎力以上の結果は出せません。

 

トレーニングと言うと、どうしてもインターバルトレーニングやレースに近いペースでの距離走などのポイント練習に目が行きがちですが、それらを適切にこなして適応するためには、基礎構築期での土台作りは避けて通れない部分となります。

 

1回の期分けのサイクルで基礎構築期の期間が4~6週間程度取れると望ましいです。

同じシーズンの2回目のサイクルなど、既に基礎がある程度固まっている場合は縮めても良いと思います。

 

基礎構築期で狙うべき事項

  • 故障しにくい身体作り
  • 練習量・練習頻度の増大
 

故障しにくい身体作り

まずは何と言ってもこれです。
故障してしまうとトレーニングが思ったようにできませんし、場合によっては走ること自体できないので避けたいところです。
トレーニングの質と量を両方上げると故障のリスクが跳ね上がり、どちらかを上げる場合も質を上げたときに故障するパターンが多いため、この時期にじっくりと練習量を積み重ねて丈夫な身体を作っていきます。
一見「こんな練習がマラソンの何に生きるんだ?」といった実戦からは程遠いようなメニューもこなしていくことがポイントになります。
 

練習量・練習頻度の増大

練習量を増やせる時期は基礎構築期を置いて他にありません。

理屈として、移行期からは基礎構築期で作り上げたキャパシティを使ってどんどん実戦に近いトレーニングに移っていくため、そのタイミングで練習量を増やそうにも時すでに遅しとなるためです。

よって基礎構築期では、なるべく毎日(できる範囲で構いません)コツコツと練習を重ねていくことを意識してください。

基本的な考え方としては、「ガッツリ追い込む日も極端に楽な日もなく、毎回平均的に頑張る」ようなメニューの組み方になります。

その日のモチベーションの引き出し方については過去にまとめたので、よろしければ参考になさってください。

 

 

基礎構築期のトレーニング例(マラソン)

取り入れるトレーニング

  • 速いジョグ(きつくもなく楽でもないペース)
  • 登坂走
  • ファルトレク
  • 距離走20~30km(マラソンレースペースより1kmあたり1分ぐらい遅くてもOK)

 

1週間のトレーニング例(あくまでも目安です)

月曜日:休み

火曜日:速いジョグ10km

水曜日:登坂走100m40本

木曜日:休み

金曜日:速いジョグ12km

土曜日:ファルトレク1分&1分20セット

日曜日:20km距離走