ねこのことをしる 回想録 2 | うるにゃんのブログ

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ナッツとさくらと私

 

 

 

 

 

すっかりプラトニックラブな2人ですおねがい

 
 
自分の為に記してます
 

三年前の6月

普段は滅多に通らない道を歩き家に帰る途中

 

1匹の猫がいました

目と目が合ったとたん小走りに駆けよってきて

足にゴロスリし始めました

 

痩せて、ひどく薄汚かった

 

びっくりしたけどあまりに痩せてたから

戻って近くのコンビニでカリカリを買った

 

カリカリを買ってる最中

もうあの子いないよなーとも思いながら

 

コンビニを出て

出会った道を歩いていたら何処からか出てきて

そしてまたついてきた

 

すぐそばに小さな公園があって

そのベンチに座ったらその子は上がって

私の膝に乗って身体中をすりつけました

 膝から降りず私もずっと

そのままその子を撫ぜてました

 

ご飯はほとんど食べず

食べるより

とにかく人の体温が嬉しいかのように

ゴロゴロ言いながら

グイグイ身体を擦りつけてました

 

年配の女性が器と、ペットボトルの水

そしてカリカリを持って

公園に来ました

 

この辺りでは見かけない子で 

数日前からこの公園で見ると

痩せてるし

可哀想だと思って見にきたのだと言いました

 

その子を抱っこし

9歳くらいの男の子かしら?

どこから来たの?って

家には2匹オスが居るから無理なのよねって

 

気が付けばもう22時を超えていました

どうりで寒い

ずっとここに居る訳にもいかない

 

そして、バイバイって立ち上がって歩き始めたら

その子、ずっとついてきました

 

大きな声で鳴きながら

いつしかその子は立ち止まり

私が歩く距離だけ

鳴き声だけ遠くなっていきました

ずっと、鳴いてました

 

あの声は今も忘れません

 

帰って服を脱いだら

ジャケットやパンツ、着ていた服が

泥や砂で真っ黒に汚れてた

 

あの子、絶対迷子だ

飼い主さんが探してるかもしれない

 

お馬鹿な私は家に帰ってPCを開き

迷子猫、検索しました

飼い主さんが探してたら

何かしら出てるかもって

 

驚愕な気分でした

迷子なんて、捜してますなんて 

見つけるのはたやすかったの

 

あまりに少ないから・・

 

圧倒的に、里親募集 里親募集 

そんなサイトがいくつもあって

その1つ1つに凄い数の猫、猫、猫

なんで?どこにこんな居る訳?

 

 

見れば中には

飼えなくなりましたので・・とか

 

次の日、土曜日だったから

朝からその子を探しました

いませんでした

 

昼も行きました

いませんでした

 

夜、いませんでした

 

ふと、思いました

 

何がしたいの?どうするの?って

うちには猫のモノなんて何もない

キャリーもケージもトイレもご飯もない

連れてきてどうするの?

無理でしょ 

どうしていいかもわからないのに

何してんの?

 

いや、痩せてたし病院だ

しばらく預かってもらえないかな?

きっと数日は入院させてくれるかも

いくらかかるんだろ・・・

 

そのあと、どうする?

 

その子、飼うの?探すの?飼い主を?里親を?

それより、その間面倒みれるの?

どーすんの~??

昼間は家にいないのにさ

 

そう思うこともありながら

日曜日も探しました

 

居たんです

公園の隣の家の車庫にいました

車庫の前で

多分その家の子であろう小さな子が2人

遊んでいました

 

何も出来ませんでした

通り過ぎることしか

 

家の方に説明して

車庫に入って

素手で抱っこしたまま

動物病院に連れ込むなんて

そんな勇気も行動力も

 

 

月曜の朝、出勤時にそこを通りましたが

いませんでした

帰りもいない

 

火曜日、いませんでした

 

その間、会社でも家でも 

迷子猫、検索してました

 

それしか、出来そうな事が無くて

 

 

水曜日、その子を見つけました

 

画面の中で

 

管理センターの迷い猫の欄

 

あのお家の方か

近所の方が連れて行ったのだと思います

 

 

飼ってやれない

どうしていいかわからない

でも、このままだったらって

 

それは、このままこの辺りに居られたら困る

かもしれないけど

 

それでも、好意からだと思います

 

管理センターに電話しました

引き取るに必要な事柄を確認し

その子の様子を聞きました

 

高齢で、多分疾患もあり

看取りになる子だと思うと言われました

 

それでも死期は   

お家で迎えてあげられたらと思うから

その覚悟があればぜひ   

お迎えして頂けたらという気持ちです

 

 

そんなような事を言われた記憶があります

 

 

車が無い

 

従弟に電話して

車を出してもらう約束をして

土曜の開庁に行こう

そう思ってました

 

木、金、二日しかない

 

何も用意できない

 

仕事帰りにキャリーとご飯買って

スーパーからダンボール持ってきて

バスタオルひいて

トイレも、ダンボールしか用意できないから

それっぽい大きさのダンボールに猫砂いれて

 

動物病院を検索して

センターから引き取ったら

すぐに診てもらいたいから

連れていきたいのですがって連絡して

 

土曜日、従兄弟と管理センターに行きました 

 

 

だけど、もういませんでした

 

多分、木曜の夜か金曜の明け方に

亡くなったって

 

推定15歳は越えていた高齢な子であろうこと

強制給餌しても

吐き出し受けつけなかったこと

何かしらの疾患があったと思われること

電話で言われた通り

看取りしかないような状態だったこと

 

私が出会った日に

もし私が家に連れて帰って

翌日にでも病院に行ってたら

その子はもう少し 

生きる時間があったかもしれません

もう少し、穏やかに逝けたのかもしれません

 

だけど

見て、放置した

 

家に連れて帰ることなんてこれっぽちも

思わなかったんだと思います

 

見て、どうしていいかわからない

家に連れたりすることは頭っから無い

 

心のどこかに 

汚いとか危ないとかそんな風に思っていて

だから家に入れるなんて

出会った時は

思いもしなかったんだと思います

 

買ったご飯や砂は  

市内の保護団体さんへお送りしました

 

あっても、仕方ないし・・・

見るたびになんかキツかったから

 

目の前から無くなって欲しかった

 

あれから負い目みたいなものを感じながらも

『ねこ』に関わる記事を見るようになりました

 

個人でもその地域で保護されたりTNRされてる方が

いらっしゃること

 

ペットショップのこと

 

 

先日の記事に沢山のリブログ

優しいお気持ちをありがとうございました

 

 

あれだけ見ると

TNRやご飯をあげてる方を否定したように思われたらと

怖い気持ちもあったんだけど

 

あれは、このことがあった後

私自身が『ねこ』を知る 

きっかけになった記事のひとつです

 

生まれても生きられない命が沢山あって

一生懸命生きても、過酷なだけだったり

 

それはあまりに切なくて

 

生まれない事は、最低限に必要だし

ご飯をあげてくれる人がいるからこそ

そこで生きられる命があって

 

飼い猫なのに捨てられてしまったり放棄される子も多い

 

常にヒトの状況と環境に左右されてしまう

 

よくも悪くもです

 

あの後、気づきました

多分あの子は捨てられたんじゃないかなって

 

知らなかった

思いもしなかった

 

それはやっぱり言い訳で

知らないことは罪なのだと思いました

 

いつか自分に都合よく忘れてしまいそうだから

 

思い出せるとき、自分の為に記したい

そう思いました

 

回想はもうちょい続きます(;´∀`)

 

 

迷子の情報があればお願いします

 

時間が経っています

北海道伊達市の方

小さな情報でも、気が付いた事があれば

ご連絡お願いします

 

ちび子ちゃんを探しています