問題回避と目的志向、どちらかだけの人はいません。どちらも大事な感覚です。

TPOに併せて、問題回避と目的志向を、ご自分の中で意識してバランスをとりましょう。

ブログご訪問ありがとうございます。
営業とWeb集客に強いビジネス心理コンサルタント漆沢英一です。

ひとりひとり違う心の癖

仕事でのコミュニケーションにおいて、下記のようなやり取りでイライラすることが有りませんか。

「何故こういった考え方しか・・・」とか
「何故言ったことが伝わらないのか・・・」とか
「やる気が伝わってこない・・・」とか

実はこういった、ミスコミュニケーションには、理由があります。

それは、自分と他の人とでは、価値観や心の癖＝心の地図が、ひとりひとり違うからです。

例えば、　電車のエスカレーターの乗り方。

本来のエスカレーターの乗り方としては、両側に乗ることが正しいのですが、東京では、右側を開けて乗ることが当たり前のようになっていましたが、、仙台では、前の人に倣って、左、右がばらばらに乗ることが多いとか。

美しい空と聞いて、青い夏空を思い描く人もいれば、秋の空を思い描く人もいたり・・・

混んでいるエレベーターから降りるときに、親切に開けるを押してくれている人に、きちんと感謝を述べる人もいれば、無言であたりまえのような人もいたり・・・。

価値観や心の癖＝心の地図が、ひとりひとり違います。

このように、人それぞれ違う価値観や心の癖ですが、行動するパターン・行動するモチベーションからみると、以下のように大まかに二つに分けることもできます。

それは、「問題回避型」と「目的志向型」といわれる2つです。

目的志向型	目標を達成することでやる気を起こします目標を達成の観点から物事に優先順位を付けるのが得意目標に意識が集中する
問題回避型	否定的な状況や解決するべき問題があることでやる気を起こします問題の処理や解決が得意問題に意識が集中する

問題回避型の特徴

特徴：その仕事を行うときの問題を、先に考えてそうならないために行動する。

もしくは、出来ない理由を真っ先に考えて行動しない。

例：

給料が下がるから、予算を達成しなければならない
スキルがないから出来ない
買ってくれるお客様がいないから、数字があがらない
親に怒られないように勉強をする

問題回避型がよく使う言葉

解決する。
避ける。
取り除く。
しないようにする。
しなくていい

目的志向型の特徴

特徴：その目的を行うため、出来る方法や可能性を探り行動する。

もしくは、リスクを軽視して行動しがち。

例：

給料を上げるために予算を達成する
出来るためのスキルを得る方法を考える
買ってくれるお客様を見つけて数字を上げる
親を喜ばせたいから勉強をする

目的志向型がよく使う言葉

なる。
達成する。
獲得する。
手に入れる。

問題回避型と目的志向どちら？

こういった事を知った人が、よくやりがちなのが、私は「問題回避型」、もしくは「目的志向型」と、どちらかに自分を当てはめて、決めつけてしまうこと。

そうではなく、人はどちらのパターンも大なり小なり持っています。

どちらかが出やすいだけです。

そして、問題回避型と目的志向、そのバランス感覚が大事なのです。

例えば、会社で新規事業を行う場合、目的志向型のほうが、アクションを起こしやすいのですが、それだけではなく、問題回避型のリスク管理も行う事が重要なことは理解できることでしょう。

個人事業主が、起業をするときも同じです。

上手くいく事だけ考えて起業しても、実際上手くいかなかった場合のリスク管理をしていない経営では、立ち行かなくなる事は当然のことです。

経営には、バランス感覚が大事なのです。