貴丸・海凰丸 和歌山田辺 深海釣り (2022/9/25) クロムツ2匹!炙り刺身が最高でした! | T.Tの釣行記録

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深海釣りで,貴丸・海凰丸さんにお世話になりました.台風通過後のウネリがまだ残っていました.水深330m!オモリ400号!幹糸30号の胴突き仕掛け!と規格外の慣れない釣りでしたが,クロムツとキンメダイが釣れました.

 

釣行日: 2022年9月25日(旧暦8月30日,月28.8)
潮汐: 大潮の前日の中潮
風向: 北東 3m/s程度
釣座: 左後方

 

船宿: 和歌山県 田辺 貴丸・海凰丸

https://minnaga.com/taka_maru/

 

ロッド: レンタル竿(400号クラスの深海竿)

リール: レンタルリール(フォースマスター9000,PE 8号 800m以上?)

仕掛け: レンタル 船頭仕掛け 7本針

オモリ: レンタル 鉄筋オモリ400号
2018年8月23日放送のビッグフィッシングと全く同じ仕様でした
 

釣り餌:船宿提供(1,000円)

竿受け: スーパーラーク(船に備え付けのもの)


釣果: クロムツ 2匹(42cm,35cm),キンメダイ 5匹


★アングラーの皆さま.安全な釣行をお心掛けください.自宅から船着場まではダイレクトに移動.必要最小限の立ち寄りのみで.皆様のご健康を願っています.★

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深海釣りで,貴丸さんにお世話になりました.9月の3連休が2回とも台風が通過するという残念な天候で,自宅待機と諦めていましたが,意外と天候の回復が早そうでしたので,最終日の9月25日に深海釣りに行くことにしました.初めての深海釣りでしたので,電動タックル一式をレンタルします.TRINEWSによると,レンタルタックルでも何とかなるとあります.行ってみないことには状況がわからないので,まず,予約の電話をしました.一体どうなりますことやら..

 

朝4時30分出船です.いつものように,前日に移動し,出船時刻まで仮眠します.4時に起きると,自分を含めて11人が集まっていました.6名は貴丸に,自分を含む5名が若船長の海凰丸(かいおうまる)に乗り込みます.左後ろの席を指定していただき,準備をします.といっても,オールレンタルですので,針へのエサ付けと,マグネットへの仕掛けのセッティングだけですが..糸の太さと針の大きさを除いて加太の高仕掛けと似たような仕掛けでしたが,エダスの付け根に親子サルカンが使われている点が特徴的でした.金属部品を多用すると,通常は船上で絡みやすくなってしまうのですが,船べりの高さがあるので,親子サルカンの自重で安定してぶら下がっている状態をキープ.こりゃいいぞ..船長から渡された仕掛けはオモリ側からセッティングするようになっていましたが,エサ付けのあと,竿側の糸が下側になるようにセッティングしなおして,絡まないようにしておきました.エサは,イカタンとハラモ(恐らくカツオ)でした.交互に針に付けました.

 

ヨリトリリングは,竿から垂れている洗濯ばさみに固定します.予定通り4時30分に出船しました.船長室のナビ画面を見ていると,水深が深い海溝を狙って一直線に船が進んでいることがわかります.1時間ほど進むと,80~100mだった水深が一気に200m超えになりました.そして,ポイントに到着.大海原に,貴丸と海凰丸の2隻だけです.台風通過後のウネリが結構残っていましたが,立っていられないほどではありません.遠洋漁業ってこんな感じなんだろうなぁと思いました.

 

船に積まれている魚探の送信パワーが強力で,探検丸の表示も出ていました.きちんと海底からの反射波が受信できている証拠です.水深333mって,東京タワーの高さと同じです.

 

船長の指示で,一人一人,順番に仕掛けを落としていきます.1人落とすごとに船長が船を移動.恐らく,ハの字に開いて落ちていくように,前後左右に操舵しておられるのだと思います.船上でのセッティングが良かったのか,オモリを投げるだけで,絡むことなく仕掛けが落ちていきました.あとはフウセンキンメと出会えることを祈るのみです..

 

船長から教えてもらった釣り方は底ト〜ント〜ン釣法です.ウネリの波があって仕掛けが上下し,下死点でオモリが底に軽くチョンと触れます.これを維持する釣り方でした.1投目は異常なしでした.2投目,後半の緩やかな駆け上がりで当たりがありました.「船長,何か掛かっています」「おっ,かかってるやん」と若船長.「巻かずにそのまま置いておいて」と.そして,指示されたタイミングでゆっくりと巻き上げ開始です.リール表示で14の速度でした.ヨリトリリングがきて,洗濯ばさみに挟んで,仕掛けを手繰っていくと,一番上のイカタンの針にキンメダイが,上から2番目のハラモの針にクロムツが掛かっていました.更にその下にもキンメダイ1匹が! キンメのサイズは小さかったですが,クロムツは立派なサイズです.これはいい.ボウズ逃れ確定! 良かった..

 

3投目,着底直後,底ト~ント~ンをしているとスポッとはまっていきなり根掛かりです.船長に外していただきました.捨て糸(恐らく12号)が切れるのかと思っていたら,うまく外れてくれたようです.ありがとうございます.しかし,隣を流していた親方船長の貴丸とお祭り.スミマセン..自分の仕掛けを回収すると,2匹目のクロムツが掛かっていました.フウセンキンメはどこに?

 

4投目,今回は根掛かり無しでしたが当たりも無し.速めの速度で回収です.しかし,キンメが2匹付いていました.速度17で巻き上げたのでハリスが幹糸に絡んでいました.加太の高仕掛けのときのようにハリスの付け根からヨリを取っていると船長がやってきて「これは典型的な早巻きの糸絡みやね」と.そして,針側から引っ張ってビヨーン&クルクルクルと一瞬でヨリ取りが完了.ハリスが親子サルカンで幹糸に接続されているので,この技が使えることに気が付きました.新鮮でした.勉強になりました.

 

この時点で時刻は7時過ぎでした.SさんにLINEで経過報告をします.ウネリはだいぶん収まってきましたが,逆にトントンが解りにくい状況に..ここからは厳しい釣りになりました.5,6投目は釣果なし.根掛かり2回,7投目で小さいキンメ1を追加するも,9時30分になり,とうとう最後の流しとなりました.第8投目.同船のベテランさんから「最後の流しなので当たりが来たら糸を送り込んでみて」とアドバイスをいただきます.しかし,当たりなく,糸を送り込むこともできず,10:00,納竿となりました.

 

初めての深海釣りでしたが,実際に行ってみて状況がよくわかりました.キンメダイ釣りは仕掛け消費の釣りでした.魚は群れていることが多いため,1回目の当たりを捉えたら,連掛けを狙って,オモリを着底させて糸を送って仕掛けを寝かせていかなければいけません.まるでカワハギのたるませ釣りのようです.このときヨリトリリングがいい感じに中オモリの役割をするのだと思います.NHKの「釣りびと万歳」で,はるな愛さんがキンメダイ釣りでドラグを緩めて糸を送る操作をして多点掛けをしていましたが,和歌山でも同じでした.しかし,これをすると間違いなく隣りと絡みます.「えっ,いいの?」と思っていたのですが,他のお客さんの様子を拝見しますと,糸を送って絡むことはお互いに承諾の上でのことでした.絡んだまま船上に上げて,魚を外し,絡んだ仕掛けは解かずに廃棄しておられました.1投ごとにこれの繰り返しです.皆さん10個近くの仕掛けを木枠にセットした状態でご持参しておられました.しかも15本~20本針の仕様です.広い棚を探るのではなく底に寝かせるための針数です.しかし,レンタルでこれをするのは無理があるように思いました.次回は,ナイロン糸で仕掛けを多数自作してから挑まなければ・・・と思いました..

 

何はともあれ,今回は,キンメダイは5匹だけでしたが,クロムツが2匹も釣れて良かったです.炙り刺身が最高でした! 3日に分けていただきました.若船長,ありがとうございました.


★良かったこと:

・初めてキンメダイが釣れました.

・初めてクロムツが釣れました.

・オモリのロストはありませんでした.

・400号オモリの深海釣りに挑戦できました.

★反省点:

・根掛かり3回もありました.底をギリで狙いすぎました.最後の2流しは,底トントンをやめて50cm~1mほど浮かしていました.

・貴丸とお祭りが1回.スミマセンでした.

・左前の人とお祭りが1回.すぐに外れました.スミマセンでした.

 

写真集

 

大きいほうのクロムツのサイズは42cmでした.クロムツの凄いところは,可食部の多さです.断面はほぼ丸型で,内臓部分はごく僅かでした.優秀な魚です.

 

キンメダイのサイズは小さかったです.匹数が奇しくも家族の人数と一致(5人分).煮付けにするのが楽しみです.下処理が終わったキンメダイの目が金色に光っていました.美味しそうです.

 

船長室のドアは,ステッカーやサインで一杯でした.YouTuberの居酒屋オヤヂの釣り日記さんのステッカーも見えます.

 

船に持ち込んだ荷物はこれだけです.

 

釣りの翌日,キンメダイは煮付けに,1匹目のクロムツは炙り刺身にしました.最高でした.「黒い宝石」の名の通りの究極の美味でした.2匹目(大きい方)はまだ熟成中ですが,炙り刺身一択で確定です.皮が離れやすく,切ってから炙らないといけない魚でした.逆順にしてしまったため盛り付けが汚くてスミマセン..一緒に映っているハゼの唐揚げ(左下)については別記事に書きたいと思います.

 

2匹目は成功しました.バーナーで炙ると,脂がノロノリでした.黒い宝石! 究極の美味

 

9月25日の海凰丸(かいおうまる)について

  • 深海釣りの船代は15,000円でした.
  • 電動リールタックル一式のレンタル料は3,000円でした.
  • 別途エサ代1,000円が必要でした.
  • 氷代,駐車場代は無料でした.
  • 竿受け(スーパーラーク)は船に備え付けられていました.DXサポートを持参すれば使えます.
  • 船電源はありませんが,車用のバッテリーを借りられると思います.予約時にご相談ください.
  • 海凰丸にはトイレがありませんでした.(貴丸のほうはあると思います.予約時にご確認ください.)
  • 船着場の目の前に水道があり,乗船前や下船後に使うことができます.
  • 紳士なお客さんばかりでした.

 

参考文献