畑中丸 加太真鯛釣り:高仕掛け (2022/1/24) 渾身の一撃? | T.Tの釣行記録

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海況に恵まれず,1月は良い釣果報告ができませんことをお許しください.マダイ釣りで畑中丸にお世話になりました.久しぶりの強風の中での釣りでした.上げた仕掛けが!降ろす仕掛けが!強風でなびいて飛んで!こうなったら経験値を上げておかないと..そして終盤,渾身の一撃(?)で何とか真鯛の顔が見られました.

釣行日: 2022年1月24日(旧暦12月22日,月齢21.4)
潮汐: 大潮の後の中潮(3日目)
風向: 北 7m/s → 10m/s
釣座: 右前方

船宿: 和歌山県 加太港 畑中丸
http://www.tsurisoku.com/hatanakamaru/

ロッド1: ダイワ 20極鋭 コンセプトゲーム L M-195AGS (73M調子のライトゲームロッド)
リール1: シマノ 18オシアコンクエストCT 200PG, PE 2号 200m

ロッド2: ダイワ 19紅牙MX エアポータブル N70XXHB-METAL AP (73M~82M調子 2.13mの200gシンカー対応のタイラバロッド)
リール2: シマノ 18オシアコンクエストCT 300PG, PE 2号 300m

仕掛け: 自作高仕掛け: 6本針
幹糸: DUEL BIGフロロカーボン
針: 船頭針,ダイワ D-MAX グレ SS MULTI 7号,ダイワ D-MAX グレ ケイムラピンク MULT 8号
ハリス: シーガー グランドマックスFX 3号

釣果: 鯛 1


★アングラーの皆さま.安全な釣行をお心掛けください.自宅から船着場まではダイレクトに移動.必要最小限の立ち寄りのみで.皆様のご健康を願っています.★

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前日までの予報では,風速は6m/sほど.一時は8m/sの予報だったのですが,直前になって若干予報値が落ちて来ました.港に着くと微風でした.しかし,加太港は少し奥まった場所に位置し,山で風が遮られています.騙されてはいけません.三邦丸(大型船)の予約ページは珍しく早々にクローズしていました.出船準備をしている灯のついた船は少なく,車の数も僅かです.いったいどうなりますことやら..

 

午前6時集合.予約は1番でした.行き先はヂノセト周辺とのこと.今日は強い北風.船は明らかに北を向きます.朝一番の下り潮を狙う場合は後ろ,上り潮を狙う場合は前の席が有利です.船長によると,前日の下りはあっという間に止まったそうなので,右前に座ります.もう1人のお客さんは久しぶりにお会いするYさんでした.左トモに座られました.

 

6時40分出船.まずは港を出てすぐのウチノマエに行きます.ところが,船長が周りをキョロキョロ.「全然流れてなさそうやもんね」とパスしてそのままヂノセトに向かいました.しかし,ヂノセト南部で速度を落として様子を見るも,再び速度を上げて北部へ移動します.何隻かの船が集まっていました.まず,1投目.船の揺れは大きかったです.「う~ん,止まっている・・・」 僅かに南西に流れている感じでしたが・・・.10分で見切りをつけて大移動します.向かった先はシモテ(シタテ)でした..

 

シモテに到着します.正面の田倉崎が近かったので,かなり東寄りのポイントでした.まだ少し下行きの潮が流れていました.「後ろの席のYさんに真鯛が来るかも・・・」 はい,魚探に魚影は映らず,異常なしでした.もう少し南の筋に移動します.すると,既に上り潮になっていました.下りの潮が残っていたのは僅か2投でした.

 

ここからは我慢の釣りとなりました.風力はどんどん増していき,波も高くなっています.上下左右にどんぶらこっこ,どんぶらこ.しかし,Yさんは平気ですし,自分もまだまだ耐えられる揺れです.漁師の船長ももちろん..風で仕掛けの幹糸がなびいて,入れるときにエダスが飛んで絡んで,上げるときに絡んで,上げた後も絡みます.自分は自作仕掛け派なので,絡みを取るのには慣れていますが,普通の人が同船していたら,揺れと仕掛けの絡みのダブルパンチで船長大忙しだったことと思いました..

 

そして,そのときは突然やって来ました.通算5~6投目だったと思います.8時40分,合図で仕掛けを落としますが,幹糸のヨレやエダスの絡み癖を取りながら丁寧に落としていきました.少し遅れて仕掛け投入が完了します.船の揺れで甲板に散らばったペットボトルや荷物に気を取られていると,着底を僅かに見逃してしまいました.慌てて巻いて糸フケを取ります.しかし,何となく変です.無意識にスッと竿を持ち上げて聞き合わせてみると,針掛かりしました.「チャリコかなぁ・・」と巻いてきます.船長が近くにやって来て「渾身の一撃!」と言ってくださいました.「渾身?」 恐らく,スッと聞き合わせた様子がそう映ったのでしょう.実際には,渾身ではなかったのですが,何となく嬉しかったです.そう言えば「渾身」という相撲映画(半端ない量の塩を巻く様子が圧巻でした)を観たことがあったなぁと思いつつせっせと巻き上げ,仕掛けを手繰ります.大波で魚が上下しているのか,一瞬テンションが抜け,「あれ?バレた?」「えっ!うそ!」「いや,付いてました」と船長を心配させることを言ってしまいましたが,無事に上げられました.40cmの真鯛でした.「魚影が写ってたから大チャンスやと思ってたけど,T.Tさんまだ仕掛け落としてなかったもんね」と船長.「すみません.丁寧に落としすぎました・・」 何はともあれ,良かったです.

 

この後,さらに風は強まり10m/sぐらいに加速.波も高くなり,長めのロッドに持ち替えます.トモ席のYさんが「ほかの船がどんどん引き返していく」と.ミヨシ席の自分は揺れ吸収で必死.揺れないトモは余裕があっていいなぁ・・・.若干頭痛がし始めました.酔った場合,吐かないけれども軽い頭痛がするのは自分の体質です.「あと2~3時間が限界か・・」 ここから2流しが空振りに終わった後,「もう1回流してダメだったら上がりましょうか~」と船長.最後の流しです.しかし,再び渾身の一撃(?)をするきっかけは訪れず,9時40分,納竿となりました.

Photo Data: Nikon D500, AF-S DX Nikkor 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

 

人工漁礁を埋める作業船(クレーン船)が加太に来ていました.前日から作業をしているとのことです.さすがに今日の天候では作業中止のようです.船長によれば漁礁の効果は大きいとのこと.和歌山県,和歌山市,組合の皆さんに感謝です.

 

★良かったこと:
・船長に「渾身の一撃」と言われたこと.※ 実際には糸フケをとって聞き合わせただけなのですが,そう見えたのでしたらそれはそれで嬉しいです.

・何とか真鯛1匹の釣果.

・強風との対峙にも慣れ,3度目にしてやっと克服できたような気がします.
★反省点:
・やはり強風は避けた方が無難です.しかし,こう反省しながらも1年経てば,また強風に会いに行きたくなるのかもしれません...

2022年1月24日 加太 友ヶ島周辺 7日の潮時

 

映画「渾身」について

 

「渾身」は2013年に映画館で観た映画です.監督はRAILWAYSの人.当時は,塩を大量に撒く描写に圧巻された印象しかありませんが,久しぶりに観たくなりました.60秒の「渾身 予告編 (YouTube)」はこちらです.書斎を探したら,当時のパンフレットが見つかりました.

 

舞台は島根県の隠岐の島,名物は隠岐タラバガニと摩天崖です.国賀荘にもぜひ泊まってみたいと思っています.境港からフェリーで行けます.堺港までは行ったことがあります.家族旅行だったので島には渡りませんでした.