豊橋、今回の最終宿泊地。

最終夜はハメを外しても良いのではないか、と調べてみるとうなぎが旨いとのこと。思い切って鰻!

住宅街にあるのぼりやさんへ。

豊橋は関西風とのこと。少しワイルドか?とても旨い。

あぁ、満足。時計を見ると時間は早い。

それだけでは終われない。


というわけで、二次会はのぼりやさんの近所にある勢川さんの豊橋カレーうどん。

お兄さんが流れるような客さばき。

汗を拭き拭き食べるうどんの美味さよ。

後半に顔をのぞかせるとろろご飯もカレーに合わせて食べられて良かった。

満腹になりながらホテルへ戻ろうと歩いていると、

スーパーサンヨネを発見!

 愛知東部が地盤で、昔よく読んでいたライターさんのネット記事で取り上げられていたスーパー。地元密着さ、きめ細やかさが売りだったと記憶しているのだが、果たしてどうなのか?

店内へ。

 当たり前だろうけど、特筆すべき良さはわからなかった…

ただ、店の中でお婆さん同士の話し声が耳に入る。「今日は何回目?」「今日は2回目」「今日は何もないわね」「そうね、つまらない」などとツッコミどころの多い話をしていた。何かあるスーパーなのか、ただ暇なだけなのか。

ただ、プライベートブランドやら、地元の商品を推している店の雰囲気は感じられ、カレー粉やら炊き込みご飯の素、紅茶のティーバッグなどを購入してみる。

買い物もして、こちらも満たされたのでホテルへ。併設の温泉に入り、満足して寝る。


最終日。雨と曇りの予報。

こればかりは仕方ない。まずは路面電車で駅へ。

駅のロッカーに大荷物を入れて、飯田線に乗る。豊橋を出ると次の駅でいきなりローカル線色を出してきて、どうなるかと思ったが、豊川は大きな駅だった。

 行きたかったのは豊川稲荷。

途中、雨が降り出すも、着いたらあがっており、5〜6分ほどとはいえ、歩いたが、汗吹き出す。暑かった…

豊川稲荷は、徐々に人出が増えてくると思い、まずは本堂へ。線香を頭からかぶり、奥にある霊狐塚へ。旗(のぼり?)の奉納で雰囲気が変わり…

奥まで歩くと、何か異界に入りこんだよう。おごそかな気持ちで参拝。

帰途、夕飯用で買ったのが、門前にあるいなほの稲荷寿司。

 これは帰宅後、美味しくいただきました。わさびのピリッと感が好きだ。

最近、お稲荷さんの美味さを再発見し、スーパーの惣菜やら、回転寿司で稲荷寿司を食べるようになっている。

あ、そうそう。

戻ってきた豊橋駅はアニメの聖地だった。

こういうコラボイベントが地域おこしにつながるのだろう、きっと。

自分もやってしまった。

 以上、京都〜岐阜〜豊橋旅。

秋以降の活力にしていきたい。




 3泊目、最後は豊橋に泊まることを決めていた。そして、行きたかったが機会がなくて行けなかった場所、博物館明治村へ。

 実は今回の旅程に岐阜は便利なのだ。岐阜から豊橋まで名鉄線が通っており、岐阜から明治村のある犬山にも、犬山から宿泊地豊橋にもそれぞれ1本で行けるのである…

と言いたかったが、このことに気づけたのは街歩きの最中に名鉄岐阜駅に立ち寄り、路線図を眺めた時で、偶然ではあるが、とことん行き当たりばったりの旅である。

 この日の朝はあいにくの雨となって、しかも名古屋は大雨だったようで、名鉄線が一部運休となるほど混乱していたが、犬山駅から明治村へのバスに乗った時にはやんでいた。どんよりとした正門に、開門時間前に到着。

 同じバスに乗っていた子連れの家族がどこを見てまわるか作戦を立てていた。元歴史学徒としては、文豪やら偉人やらの住まいに興味があるため、それらを回れれば満足だとたかを括り、ボーッとしていたのだが、後悔することになる。

 正直、最初のガイダンス的建物の中にある偉人パネルを見て、明治村を侮っていたと言われても言い訳できない。各建築物、中の展示はそれぞれ見応えがあり、2時間くらいで回り、遅めの昼を豊橋で、という甘い計画は打ち砕かれた。

 戦後、古き良き明治の建築をいとも簡単に壊していく風潮を嘆いた有志がこの地に博物館明治村を築いたという。そういう気持ちが伝わる展示が続く。村内の飲料自販機の値段が高かったので、自粛しようかと思ったが、文化財保護に使われるとのことで、せめて協力しようと積極的に買うようにした。丘陵地帯にある広大な野外展示場に圧倒され、途中から陽が出てきて暑くなり、熱中症で倒れても発見されないだろうと不安になる。

西郷従道邸。

その内部

たまたま、開放しにいらしてた学芸員さん(従業員さん?)から、家具もこだわり、椅子などは迎賓館にあったもの、奥の黄色い椅子は鹿鳴館に置いてあったものと同じものを揃えたと、(記憶違いかもしれないが、貴重な明治時代に使われたであろう家具であるのは確かだ。)しかも座っても良いと言われて可能な範囲で当時のものに触れられる施設なのだと恐れ入った。

とまあ、こんな具合で見どころが多い。

 新札の北里柴三郎がいた北里研究所も移築されていた。

 当たり前だが、明治村の建築物には基本的にクーラーがなく、展示は暑い中で見るしかない。博物館側も扇風機を置いたり、窓を開けたりで頑張ってくれているのだが、やはり夏は見学に向かない。逆にこういう中で執筆したり、研究したり、パーティー開いたり、会談、密談をしたのだな、と想像がふくらんだ。

 が、本当に暑い。20分毎に来る巡回バスとの相性が悪く、タイミングを逃しているうちに、西園寺公望邸(別荘)に着く。

たまたま説明の時間と重なり、話を伺うことに。

明治時代に首相を2度務めたので、移築したとのこと。ただ、西園寺自身は歴史上は総理引退後に最後の元老として軍部と折り合いをつけようと苦闘した昭和期の方が有名だと思う。

ドロドロした政治ドラマとはかけ離れた風流さを感じる邸宅だった。室内にクーラーはなかったが、入ってくる風は心地よく、団扇であおぐくらいで涼はとれそうだった。

 というわけで、思いのこもる建物、思いのこもった説明が聞けるのが明治村なのだが、暑さにやられてくたびれて、その後、外から眺めるくらいで通過して、予定外だが明治村内で昼をとる。ハヤシライス。特筆すべきはデザートの明治のアイス、シャーベットっぽさが少しあって美味しかった。

 食事をとり、最後はこれだけは見ようと思った帝国ホテル本館を目指す。

これまた素晴らしい。

 ロビー。

この移築は大変だったと思う。当時のホテルの風格を感じる。喫茶室もあったが、食事を済ませたばかりで遠慮する。計画立てとけよ。

まだ色々あったのだが、目的地への移動もしなければ。タイミングの合わない巡回バスを最後にようやくつかまえて、正門へ。車内のガイドを聞きながらゆっくり動くバスは復習しているようで、乗って良かった。

もう一度正門。朝とのギャップ、この天気。

 バスで犬山駅に戻る。名鉄線は復旧していた。乗車前、服が濡れすぎて車内を汚してもマズイと思い、着替えようとしたが場所がない。大きな荷物を抱えており、トイレには入れず。仕方なく人気がないところを探し、ホームの先端で上だけ着替えた。多分バレてないだろうと思ったら、タイミング悪く、電車がホームに入ってきた。運転手には見られてたと思う。すみません。

一路、豊橋へ。

 京都から岐阜へは新幹線ではなくて特急列車で行くことにした。

特急ひだ。

指定席は取れず、自由席で行くことにしたが、入線してきた列車を見たら2両編成で驚く。お盆期間は過ぎていたものの、繁忙期なのではないのか。

車窓を眺めると青々とした風景。猛暑に負けず実って欲しい。のんびり車窓の景色を楽しみながら、快適な列車旅だった。

 岐阜駅。金の信長像を横目で見つつ、この日の宿のフロントで荷物を預ける。

 岐阜市で行きたいのは岐阜城で、写真のようにここまでの山城に行ったことがない。新幹線から離れており、だからこそ行ってみたかった。

 岐阜もまた駅と繁華街に距離がある。バスにしばらく乗ってようやく岐阜公園に着いた。

見上げて改めて思う。

なんという城なのだ!

こんな山城にこれまで行ったことがない。しかも、信長が拠点にしていた城である。

ロープウェー下車200mだというのだが、長く感じた。暑くて息がきれる。びしょ濡れになって城へ。途中馬場があったのだが、武士はどうやって登城したのだろうか。

天守閣はもちろん再建で、正直なところ建物に文化財としての価値があるわけではないが、天守からの眺めは一級品だと思う。

長良川と、城下町と。

風が心地よく、暑さを一瞬忘れた。

ロープウェーには車掌さん?が乗っており、アナウンスをしてくれのだが、その中で岐阜公園に板垣退助像がある、とのことで、探してみたらあった。(行った日には像の周辺は工事中で、フェンスに覆われており、見つけるのに苦労した。)

かたわらの説明板を読むと、板垣退助遭難の現場だという。あの名言「板垣死すとも自由は死せず」はこの地で、とのこと。調べておけ、という話だが、予期せぬ出会いに興奮する。

 昼食後は街歩き。ここはあきらめて、歩いてホテルに戻ることにした。汗びっしょりになりながら、斎藤道三の最後の地である長良川の戦いの石碑を眺め、

そうだよな、長良川といえば鵜飼だよな、の長良川をちらっと見る(タイミング悪いことに帰宅して録画していたドキュメント72時間の長良川の再放送回を見て、もっと川沿いを歩けばよかったと後悔した。)。

こんなに人がいないのかと心配になりながら歩いた昔ながらの街並み、川原町。

過去の繁栄を感じながら商店街を歩く。

遠目で武士かと思ったら、ギリシア風の彫像なのが洒落ていて良い。

アーケード街は意外に広く、縦横に歩き回った。風情がある。時間があれば映画を観たかった。


7月に高島屋が閉店したようで、ますます寂しい気持ちになって、ホテルへ戻った。

大好きな街歩きを堪能できて良かった。