詩*暗くないと 見つけられない | 高橋有利恵*愛五行の和*言葉家歌連

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                          『句詩歌』くしかと ともに
        
言葉の 《新みらい》 へ

久しぶりに 早くめざめた朝

窓を開けて


お日さまが昇る前の

東の空を見たら


細い月と はっきりと光る星が ひとつ


少し ぼんやり眺めていたら


日の出が だんだんと近づいて来て


輝いていた星も 細い月も


だんだんに ぼんやりとしか

見えなくなってしまった


「あー もう少し 眺めていたかったなぁ・・・」


その思いの すぐあとで


「あー 暗くないと 見えないものが

あるんだなぁ

明るいと 見つけることが

出来ないものが あるんだ・・・」


胸の 奥のほうから

じんわりと届いた そんな想いが


朝空の 一瞬の美しいけしきの中に

溶け合ったような


さわやかな 春の 早朝