賑やかだった景色が山へ登り始めると
街並みはガランとして無愛想になる
生い茂った木々すらも隠れてしまう
高い壁が 長くながく続いて
もう この信号を越えると
向こう側の日常だ・・・・
隣でハンドルを握る
恋人の表情はサングラスで
読み取れないけれど・・・
夕日を浴びた横顔が綺麗で
エンジン音が止むまで
オレは ずっと見つめていた。
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整地がされていない砂利道を抜けて
到着したのは 門の入口
深い助手席のシートから降りて
チャンミンから手渡された
リュックを担ぐように背負った
一泊二日の外出も
この門をくぐれば終わってしまう・・・
「送ってくれてありがとう」
「いえ、道も覚えたし・・・今度は迎えに来ます」
「ー・・うん」
しばらくは会えないんだな、
と思ったら淋しさで胸が鈍く痛む
「その頭 見慣れてたら良いですね」
「ー・・・・そうか?」
「はい、後頭部が男らしい」
後頭部を褒められるなんて初めてだ
「なんだよ・・・急に」
「正面からだと顔が幼く見えて 可愛いし」
「・・・・茶化すなよ」
「茶化してません」
すごく可愛いです、と
チャンミンが何故か胸を張る
どんな贔屓目で見ても そんな
形容詞が当てはまる年齢でもない
お前の「可愛い」は あばたもえくぼだろう?
別れがたい心を読み取ったのか
オレを見つめるその眼差しが
柔らかくひどく優しい・・・・
刈り上げた首元がくすぐったく感じて
短い髪を手のひらで撫であげて
さよならの代わりに
顔じゅうのが筋肉が痛くなるほど
思いっきり笑ったんだ










