09洞元の滝・群馬県みなかみ町t | しぶきの滝ブログ

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赤目四十八滝 荷担滝

こんにちは 深夜から降り出した雨は 夜明け前には本降りに 朝の散歩は残念しました 

今日は 近くのスーパーBIGの第二日曜日の特売日(全品5%OFF衣料品20%OFF)に混雑を避けて朝のうちに行ってきました  

 

 

洞元の滝・みなかみ町

 

 

 武尊山の北山麓に源を発し利根川源流に近い木の根沢に懸かり、胴元湖に注がれます。滝は大きくはないが水量が豊富で舞い上がる飛沫と轟きは凄く迫力のある滝です。近くには湯の小屋温泉などがあり、すぐ下流の奈良俣ダム堰堤付近には公園が整備されています。

 

☆洞元の滝の伝説

平安の昔、春の彼岸の入りも、明日に迫った夕暮れ、ひとりの旅僧がこの里を訪ねてきた。この湯の小屋はその頃葉留日野の里といっていた。この寂しい村里に、気品の高い、都育ちの美しい若僧の御入来とあって、里人はただ目を見張るばかりであった。

 そして幾日かが過ぎた。若僧は、毎日のように滝にあたって念仏を唱えていた。人に会うことをいとい、人と語ることを嫌っているような様子であった。美しい面立ちの中、どことなく憂いをうかがわれて、いたわしささえ感じられた。

・  失恋に泣いているのだろうか。

・  それとも罪を犯しての、逃れ身であろうか。

・  いやいや、出家のみの許されぬ恋に泣く悲恋の姿であろう。と、そのいずれであろう  同情こそもて、憎しみの噂でない事は、人擦れのしてない里人の、素朴さから言ってもわかる。

時移り、秋の紅葉もあせて、雪模様のある日、身につづれをまとった旅の女人が、このさとに辿りついた。

 長の旅路にある時は野に伏し、またある時は社の軒下で雨露をしのぎ、ありし日の懐かしくも悲しい思い出を、瞼にまどろんだであろう。

 雪は無心に降り積もっている。

 若僧の御入来といい、何かしらこの葉留日野の里に、哀しい宿命をなげたのである。

女人「この里に胴元という僧はおわさぬか。」

里人「洞元という御坊なら、この先の滝に必ずいなさる。」

 花崗岩の大岩壁をかんで数尋の滝つぼに落ちこむ水音に、かすかに和して聞える念仏は、日夜読経の洞元の姿であったのである。

 女人は声をかぎりに洞元の名を呼び続けた。しかるに、いとしき洞元の姿は見当たらず、読経の音さえ聞えなかったのである。

 身も世もなく泣き崩れる女人。

 狂乱にもだえる女人。

 里人は、これを慰める言葉とてなく、ただ共に泣くばかりであったのも無理はない。

 やがて葉留日野の里に、樹氷の華が咲いた。里人の心からの手厚い介抱を受けながら、女人は、哀れにもこの世を去ったのである。

 (一説には、この滝つぼに身を投げて死んだとも、言い伝えられている。)

   御仏の心にそわで罪ふかく

      葉留日野の里に散るぞ悲しき

 夢うつつ、血の気の失せた唇から、かすかにもれる辞世にも、そぞろ哀れを誘う。

 このことがあってから、不思議にも洞元の姿は、この里から消えてしまったのである。

 この僧が無情であったのか。

 仏門の掟が、あまりにも厳しかったのか、それは別として、この悲しい物語を秘めて、湖に落ちこむ滝は、湖と共に、洞元の滝と名付けられ、洞元の唱える読経の調べを、永く旅人に語りつぐであろう。

 

 

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本のしぶきクイズ

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ヒント① 群馬県沼田市に懸かる日本の滝百選の滝です

 

ヒント② 吹割渓谷に懸かる滝です

 

ヒン1.不動滝 2.吹割の滝 3.強清水の滝