こんにちは。
商品企画・開発者・作り手の思いを
接客の現場でお客さまに届け
接客でヒット商品をつくる
接客ストーリー・プロデューサーの加藤千華子です。
早いもので、もう10月。
一年はあっというまですね。
今は、
来春の新商品発売や商業施設のリニューアル時期に向けて、
新規のご依頼をたくさん頂いております。
その中で、
最近特に多いのが、
一般人には理解出来ないほど高度な技術で開発された
高価格帯の商品の接客ストーリー作りです。
いつもストーリーを作る前に、
担当の方から
オリエンで商品説明して頂くのですが、
細胞のDNAが〇〇で…
電解質を分解する力が〇〇なので…
という、難解な表現がたくさん出てきます。
1度聞いただけではなかなか理解出来ないのですが、
詳しい説明を聞き、理解出来ると、
今までにない素晴らしい商品だ！！！
と、心から思います。
しかし、
そう思えるまでには、
商品知識を勉強して、理解する努力が必要です。
そして、
商品の良さを理解出来たとしても、
それをお客様に分かりやすく説明するのは、
なかなか難しいものなんですよね。
例えば、
角質細胞間脂質のラメラ構造と同じ比率の
セラミドとコレステロールと遊離脂肪酸のバランスを人工的に再現した、
かつて無い保湿乳液です！
と言われても、
お客様は
？？？
ですよね。
ラメラ構造って何？
角質細胞間？
コレステロール？
脂肪酸？？？
なんだか凄そうだけど、
何が良いのかよく分からない。
だからといって、
簡単に説明すると、
最新の技術で開発した、
保湿効果の高い乳液です。
という感じで、
どこにでもありそうな説明になってしまい、
商品の素晴らしさが伝わりません。
私は化粧品会社で10年以上、
こんな事例をどう解決するのか？
について、考えて来ました。
1番効果的な解決法は、
例え話にすることです。
例えば、
さっきのラメラ構造を例え話にしてみます。
肌の１番上、表面の角質層という部分は、
ミルクレープみたいに、
薄い層が20層ぐらい重なって出来ています。
ミルクレープって、
クレープの記事の間に、クリームが入っていますよね。
クリームがあることで、
上のクレープと下のクレープがくっついて離れないように、
肌の表面も、
クリームのような成分で、
角質の細胞同士がくっついて、
うるおいが逃げないように、
外から刺激が入ってこないように、
守っているんです。
だから、
このクリームの部分がとても大切なんですが、
乾燥したり、疲れが溜まったりすると、
良質なクリームが足りなくなってしまうんです。
そうすると、
乾燥や敏感、肌荒れの原因になります。
化粧品でそのクリーム部分を補えればいいんですけど、
肌は絶妙なバランスで保湿成分をブレンドしてクリームを作っているので、
今までの技術では、
それを完全に再現することは出来なかったんです。
だから、
つけた時はしっとりするのに、
しばらくすると乾燥するということが起こってしまっていたんです。
技術の限界だったんですよね。
でも、この乳液は、
当社の最新の技術で、
肌と同じクリームのバランスを再現することに成功したんです！！
だから、
若い頃はお手入れしなくても乾燥しなかったように、
真冬でも乾かない肌になれるんですよ。
天然のミルクレープ肌が、化粧品で手に入れられるんです！！
こんなふうに、
解説は少し長くなりますが、
身近なものに例えると、
難しい説明が、分かりやすくなります。
高スペック商品を説明する時は、
何か例えられるものがないかな？と、
考えてみるといいですよ(^^)
意外と、
身近なものにヒントが隠されていたりします。
どうしても思いつかない！！
例え話のヒントをちょーだい！！！
と思う方は、
お問合せフォームからご相談ください。
何かしら、お役に立てることはあると思います（＾＾）