内村&羽生対談1《前編》完全版書き起こし・神々の語らい | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

内村航平&羽生結弦対談の完全版、凄い内容でした。





五輪連覇同盟のお二人しか分かり得ない心情や体験談がザックザクでした。

特にゾーンに突入する心理状態や状況描写etc.あまりに独特な世界で、…確かに地上波では難しいマニアックな内容かもしれません。


Twitterで秀さかえ様がパートごとの動画をあげて下さいました。

投稿は2日ほどで削除する予定とのことですので、今のうちにご覧下さい。🙏

私も順次、書き起こしをあげていきたいと思っています。

今回が【完全版】が時系列だとしたら、昨年末の最初の放送時の【短縮版】はかなり内容が前後しています。(いずれにせよノーカットでは無さそうです)

全編ではブログの投稿制限文字数を超えそうなので、前中後編の3部になります。🙇‍♀️


↓秀さかえさま、感謝してお借りします🙇‍♀️



羽生:緊張しますよ。そりゃやっぱり最も尊敬しているアスリートの一人なんで、凄い緊張しますけれど、僕らだからこそ一緒に分かることだったりとか、僕らだからこそ話し合えることがあると思うので、色々、赤裸々に話したいなぁとは思います。

内村:いやぁ、やっと話せるなぁ、って。アスリートとしてっていうよりかは、一人の人間として興味がある同士だと思っているので、いろんなこと話せればいいなぁ、っていう。




羽生・内村:宜しくお願いします。

羽生:改めまして、再会できて光栄でございます。

内村:いや、本当に、色々とお疲れ様でした。

羽・内:お互いに(笑)

羽生:夏のオリンピックって、メダルが伝統的なもので良いですよね。

内村:僕は違う方が良いなっていうまぁ、無いものねだりなんですけど。

羽生:多分ね。

内村:テレビで、表彰式とかで見てて「なんか冬のってカッコいいんだよな」って毎回思っていて、今日見れてやっぱりカッコいいなって、

羽生:なんかね、透明が入ったりとかもしますしね。

内村:デザイン性が凄い。

羽生:なんかあれですね、やっぱ、金メダルはいいですね。

内村:まあね〜。

羽生:なんか、ちょいちょいメダルにケースが無い時があるじゃないですか、海外の時。

僕なんか、分厚い手袋とか、毛糸の靴下みたいなやつとかに入れたりしていました。

内村:俺なんか、がぜんジップロック。これもう白井健三も言っていたけど「ジップロックが一番良いです」って。

羽生:ジップロックですかちょっと傷つきそうで、恐いですけど。あせる



内村: ()その…物に対しては大事じゃないかなって。獲ったことに対しては、すごい大事だなと思うけど。だからまあ別に、これ(メダル)に対しての価値はあんまりないかなって、自分の中では思う。

羽生:なるほど! 僕は割となんだろうむやみやたらに触られたくないですね、はい、オリンピックだけはとにかくほかのものたちは別にまあ、この子スーパースラム達成の2022年四大陸選手権とか割と悲願だったんで「嬉しかったなぁ」とかっていう記憶はありますけど。オリンピックは特にこっちですかね平昌なんですけど、本当になんかもう全部削って獲りに行った感じがあったんで。なんか生きている証みたいな。()

内村:見てましたよ、もう、見てました、平昌は!

羽生:いやもうあん時、本当に、『羽生結弦なら出来るでしょ』みたいな感じで言われたのが本当に嬉しくて。

内村:平昌みてました。

羽生:いやぁ〜、怪我しながらやるって大変ですよね、ほんとに。

内村:でも、それでもやらなきゃいけないっていう、過酷さね。

羽生:そうですね。でもなんか…やってる時『痛いな〜』って思いながらやっている時ってだいたい無理ですよね。何も上手くいかないですよね。痛いとかそんな関係なく集中できてないといい演技できないなぁ、っていうのはすごい思ってて。なんかね、『あ、肩、痛そう』とかって思いながら僕も応援してましたけど、『あ、痛ぇ』って思っているってことは、『集中してねぇな』と思って

内村:ばれてた?

羽生:…感じでした、東京の

内村:保険をかけちゃうっていうか、『痛い』って。

羽生:逃げれちゃうんですよね。

内村:そうそうそう。

羽生:まあでも北京は本当、あの歩くのかなり痛かったんで。ジョグができなくて。無理して注射打って、感覚消して、その本番の時に痛くはなくせるかも知れないけど、もはやもう足が動かなくなったら終わるなって思って、(痛み止め注射を)打たなかったんですよ。ドクターにずっと聞いてました。『僕これで大丈夫ですか?痛すぎるんですけど、出て大丈夫ですか?』みたいな感じで聞いてたんですけど…なんか『まあやるでしょ?』って言われて『あぁ、やります』って言って、必死でやりましたね、あの時は。

内村:いやでもあの「4回転半」はすごかった。

羽生:いやでも内村さんに言っていただいて、色々その上半身のひねりの仕方とか…








羽生:なんだろ。その上半身のひねりの仕方とか色々言っていただいた時に、『あーなるほどなって』思って、いろいろ研究して、色々試しましたね、あの後。ありがとうございます!

内村:いや全然、そのフィギュアのこと全然わかってないから、本当に素人の意見で…あれだったんだけど。

羽生:器械体操やって、フィギュアに生かしている方々も、やっぱりいるんですよね。やっぱりジャンプ上手ですし、あとその軸のまとめ方みたいなものがすごい上手で…自分、そういう経験がなかったからこそ、『あ、もっとこういう感覚でそういう人間はやってるんだなあ』とか…ジャンプ上手な選手ってあんまり動かないんですよね、体幹が。そのままポッと入るみたいな。僕ってすごいこう(左へ)もってちゃうので。『最短でじゃあ軸に入るのはどこかな』とか色々考えて、それを内村さんとかの映像を見て色々学んで、『なるほどこうやってんのかぁ』とか思ってやってましたね。

内村:参考になんのかな、体操って。

羽生:なりますなります。

内村:へえ

羽生:なんかモチベーションそこしかなかったんですよね、正直なところが。4回転半決めて、競技終えるっていうイメージがすごい強くて。4回転半決めれないでオリンピック勝ったとしても『嬉しくねぇな』って思って。『勝つんだったら全部取る』って思って、やってました。なんかそういう意味では好きなようにやれたのかなって。やるなら一番難しいことをやりたいし。

 誰にも文句言われたくないし。(笑)

内村:でもさ、これ(五輪金メダル)があるからだよね。それを思えるっていうのは、やっぱり。

羽生:そうですね。この二つがあるから言えること。一回目だったら間違いなく勝つことだけに徹してます。

内村:見えてないところが見えてくるとね、自分に期待もしてくるし。勝ち方にこだわってくるっていうか…『何を見せたいか』とかね。

羽生:それが邪魔になったりもしますけどね。『いらなかったじゃん』って元に戻して勝てるようにしたりとか。で、元に戻してみても、なんか勝てなかったりとかすると『迷う!』っていう。

内村:そうするとやっぱり自分の貫くべきところをね。

羽生:なんですよね。




羽生:フィギュア視点っていうか、まあ羽生結弦視点なんですけど。内村さんのその演技のすごい、すごいきれいさって、なんか、回転のかけ方が、なんて言うんですかね、すっごいなんか、めっちゃ細いわけじゃなくて、無駄に体で煽ることなくピタッとハマるのが好きなんですよ。

なんかたまにすごいここまで(戻して)回してくる、ギュンってやる人いるじゃないですか。それがないのがすごい好きで。

内村:ああ。

羽生:なんか確かにその回転数とかのことを考えたら、間違いなくその、もっとひねった方が多分入るんだと思いますし。そのバチンってはまる感覚があった方が良いんだと思いますし。もっと細い方が良いのかもしれないですけど。なんかあまりにも細すぎても、なんか美しくないっていうか。

内村:うん。

羽生:真っ直ぐにならないですし、なんか力込めて回してるみたいな。やっぱなんか伸身の方が絶対綺麗みたいなのと一緒で。なんかその、例えばまあ本当に伸身のそ新月面してる時の、そのピタッとはまり具合とか、そのまっすぐの伸身のそのまっすぐの具合がちゃんとまっすぐって。

内村:ああ。

羽生:たまにケツ出てる人とかいらっしゃるじゃないですか。その感じがほんと僕は内村さんならではだなと思ってて…意識してます?

内村:めっちゃ、見てるね。

羽生:(笑) そう、その正確さと、綺麗さと、ちゃんとその評価されると、やっぱり僕らとしてはうれしいですよね。

なんかやってる意味があるっていうか。その自分らのプライドの塊みたいなものがそこに存在してるから。なんかそれがちゃんと評価されているのと評価されていないのと、違いますよね。

内村:確かに!

羽生:例えばなんか内村さんだと、そのずっと連覇ずっと続けてて、それこそリオが一番良かったみたいな感覚があったとして、その、どんどんその評価ってそのあがっていかなくなるじゃないですか。…間違いなく、めっちゃいい演技できました、前と同じ点数もしくは低い、みたいな。勝てるようになるまでってどんどん点数上げられるじゃないですか。



羽生:…そう、なんか難しいことがもっとできるようになったとか、もっと確実にクオリティ上がったっていうのがあるけど、そうするとすごいドンって上がっていきやすいですけど、だんだんその上り幅なくなっていくじゃないですか。ただ維持していくだけっていうか…『なんか今回の方がすげえ気持ちよかったのに点数低いなとか』…どんな思いでやってました?

内村:いやもう、シンプルに『気にしない』!

羽生:(笑)強えぇーー!!

内村:点数を気にしない。

羽生:(笑)強えぇーー!!

内村:…そういうところに至った

羽生:でも途中苦しかったですか、やっぱり

内村:そうね、なんかあんまり評価されないなみたいな時もあったけど…まあまあ、みたいな、いっつも。

羽生:強いですねーー!

内村:もう『自分が自分である』っていうその演技さえしっかりできれば、もう点数は何点でもいいっていう。

羽生:カッコいいー。

内村:でも最終的にそれができるとやっぱ結果はね、こうしてついてきたから

羽生:そうですね。


羽生:ブレッドシュナイダー練習している時とか、僕はあの合宿の風景とか…オーストラリアでしたっけ、行ってる時のあの風景とか。あと、ノートの付け方とか。精神状態とその体力のバランスとかも色々含めて、考えていらっしゃったと思うんですけど。スケーターとしてももちろんそうなんですけど、なんか人間としてすごい学ぶこといっぱいありましたね、あそこから!あんな少ない映像だったかもしれないですけど。

なんか、成功だけの人生って存在しないじゃないですか。で、なんかその失敗の繰り返しの中に、きっといろんなことを学んでって、人生としてもいろんなことを学んでって、『いろんなことがあって成功に繋がってんだな』って思ってて、凄い自信になりましたよ。



羽生:…すげえ自信になりましたよ。なんか、『あ、内村航平でもこんな失敗するんだ』なって。

内村:結局、お互い、まあねいろんな人から多分『すごい』とかなんか『天才』とか言われてきたと思うけど。まあ結局はね、同じ人間だから

羽生:そうなんですよね。

内村:うん、そこはまあ、人にはまあよく映っているかもしれないけど、自分が一番そう思ってないっていうか。

羽生:そうですね。

内村:『まあ普通の人間だしな』みたいな。それはまあほかの人よりも努力しなきゃいけないし、お互いがお互いを多分リスペクトして見てるから、そういう風に映ってんのかなっていう感じ。

羽生:『分かってもらえない者同士』でもありますね。

内村:うん。

羽生:そう、なんか…いやそんな簡単にずっとミスしないわけでもないし。そんな簡単にこんな綺麗な技がこなせるわけでもないし。その中にめっちゃ努力してるんだけど、なんか他人から見たら『いっつも完璧だよね、お前ら』みたいな感じに見られやすい人間なんで。なんかそこの奥の、挫折とか、失敗とか、その工夫の仕方とかが見えたときに、ああ、なんか『僕もこういう人生だったけど悪くねぇな』って正直思いましたけどね。

 内村:あの一瞬でそこまで

羽生:あの一瞬でそこまで!…ちょっと嬉しかったんだと思います。なんか自分が割と『分かってもらえないなぁ』って思いながら過ごしてきた人間だったんで。『あ、同じ人間だ!』って思って。だって内村さんが失敗している風景が、多分、東京五輪の近くぐらいじゃないと、他の人は知らない。

内村:そうだね、うん。

羽生:ほとんど見せないじゃないですか、そもそも。一般から見たら、内村航平、本当完璧です!

内村:…まあ一時期そんなときもあったかなっていうぐらいで。

羽生:でもそのプレッシャー、すごく大変じゃないですか? なんか、それこそ世界選手権も何連覇もずっとしてて…

《中編につづく》


















秀さかえ様、シェアありがとうございます😭


文字起こし《中編》に続きます。

最終的に動画が消えても、骨格となる彼等の言葉が残りますから、頑張ります。


どうか、気長にお待ちいただけると有り難いです。🙇‍♀️



1/15(日)の『S-PARK』も要録画です❗️


🌸対談のナレーション担当は、声優の梶裕貴さんです羽生くんも大ファンドキドキ)





 今日も羽生くんを全力応援!(ò_óˇ)

羽生くんが痛みなく滑れていますように!

羽生くんが笑ってくださっていますように!

羽生くんの幸せを心から願い、祈ります🙏

 

 

画像やTwitterや記事や動画は感謝してお借りしました。

 


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