羽生くんと清塚さんの「ロンド・カプリチオーソ」 | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

昨日の、フジTVの「北京五輪へ!知られざる"宝"のストーリー」は神番組でした。

羽生くんインタビューは、1/30の放送回とほぼ同じ内容でしたが、何度聞いても、羽生くんのこの言葉は素晴らしい!まさに「目からウロコ」の一言ですウインク

↓なないろ様、感謝してお借りします。

↑まさに金言だらけです。SPに関わる部分だけ書き起こししました↓

「…この曲をやはり滑りたいって思っていた自分の夢も叶えてあげたかったし、『ロンド・カプリチオーソ』に決めた時に、自分の良さを出すのはやはりピアノ曲なのかなっていうのを強く感じていて……」

「自分が一番落ち込んでてスケートが本当に嫌いになってて、どうしようもなくなっていた時に助けて頂いた清塚さんのピアノが自分の中ですごく強く残っていて、競技のプログラムに清塚さんの『音たち』があったら、自分もすごく気持ちよく滑れるだろうなと思って、清塚さんにお願いしました。」



「あの(音の)粒立ちを自分の足元から奏でられるようにしたいですし、その一音一音すべて大切にして表現していきたい。」

 

「曲に乗せる気持ちが強くあるプログラムになっているので、ジャンプだけじゃなくて、全部見ていただけるようなプログラムにしたいなと、これからもしていきたいなと思っています。」


「プレッシャーはこれまでには比較にならないですし、苦しい戦いにはなるとは思いますけれど、皆さんの思いを受け取って、それを原動力に、また頑張っていきたいと思います。」

そして、今回は、清塚信也さんがスペシャルゲストです。



清塚さんが語ってくださったのは「ロンド・カプリチオーソ制作秘話」。

こちらも貴重なお話ばかり。

以下に、一部書き起こしをさせて頂きます。


(2018年のFaOIでの出会いで、羽生結弦の凄みを感じて)


「本当に全てに対して、基本から知ろうとするその姿勢が、今の羽生結弦選手というのを作っているんだなと、その時思った。」


(中略)

(編曲と演奏を引き受けるにあたって)


「あの羽生結弦選手というスターが競技に出る時のショートプログラムはどういうものにすべきかなんて、一人で背負うのは、正直重すぎる気もしたし、でも『自分がやらないでどうする』という、本当に葛藤がそこにはありました。」

「完パケ(完成品)を出せなかった。

あるんだけど、何ヶ月も出せなくて、本当にこれを出していいのかって言われた時に、……怖かったんでしょうね、やっぱり。

羽生選手が欲しいって言った期日より少し遅れちゃったんですよ。

本当に申し訳ないって出した時に、羽生選手が、


『この遅れた分、

清塚さんがどう生きてきたか、

そういったことがこの曲には更に追加されたから、

そういう物語になるべくして、

このプログラムはあるんですよ』


と言ってくれて、本当に 涙出ましたね。」


(全日本のSP演技をリアルタイムで観て)


「もう録音しているものなのに、

『清塚、ちゃんと弾けよ!』

という思いが、マジであって。」


「フィギュアって、バレエとは違って、全ての音に合ってなきゃいけないものじゃない。共存していればいいっていうところもあるから、あそこまでシンクロさせなくともって言うところもあるかもしれないんですけど、やっぱり羽生選手は違う景色を見ておられるんでしょうね。

だから、ただピアノだけ聴いていたら、主メロだけで聴いていたところを、羽生選手の動きと一緒に見ることによって、更に音楽に息吹を与えているんですよね。

合わせて踊ってくれているというのではなくて、最後に一緒に演奏してくれている、という感覚でした。

更に1パート空けてあって、それを最後にやってくれている歌のパートというのじゃないですけどね…自分の曲で、自分の演奏なのに、本当に羽生選手が今、演奏しているように見えたということが何よりも嬉しくて!」


「あの(曲の解釈が)10点満点を見た時に、

『だろっ‼️』って!

編曲者・演奏者が、
『あの音を拾ってくれるか!(喜)

と思って観ているんだよ。

10()なんていうのはもっと()だよ❗️』
って!

音楽を聴く能力にも長けている!」


(ピアノの実演で編曲に施した工夫を解説)

音譜音譜はピアノの音です

「この曲の半音階状に下がってくる部分、まろやかに 音譜ポロロ〜ン音譜 と音階とかを使って行こうかなと思ったんですけど、羽生選手のスピンを見せていただいたら、ものすごく鋭いんですよ。シャープで、でもエレガントなんですよ。

一つ一つを見るとものすごいエッジの効いた鋭い動きができている。それが連なって、最終的にエレガントに見えているというところを感じたので、もう思い切って、1オクターブを1つずつ(音を)取ったら、ものすごく鋭いこの1こずつは鋭いものを、連なった状態にした時に   音譜バラララ〜音譜  というまさにこういう動きを、私は羽生選手から感じたので…そういう工夫をたくさんしました。」


(フィニッシュ部分に関して)


「最後の 音譜バーン!音譜 で終わってというデモを出したんですけど、羽生選手から『最後、もう一発!』って言うので、終わった音に、 音譜ダン!ダララーダン!音譜 っていうのを付けて

ここまで、羽生選手が『やった!やった!』という音楽性を求めるって、露骨に、今まで無かったんです。

おそらく、すごく羽生選手の中でも、このプログラムに対しての思いというのは、そこに現れているんじゃないかなと思いました。」


ここで、清塚信也さんが『序奏とロンド・カプリチオーソ』を生演奏音譜



「興奮で…。」(指先がプルプル震えています)

「入れ込み過ぎました。」


村上:今日色々お話しされた事を、もう一度噛み砕いて、まるで羽生選手にメッセージを送られているような。


「なんか、今、すごく楽しいです。

プロにまでなって、こんな意気込んで弾くって、なかなかないので。」


村上:今日の演奏で羽生選手がもし滑っていたらどうだったんだろうと想像しちゃいました。


『あそこ、1秒早かったよ』とか言われると思う。()」


(五輪に臨む羽生選手に対して)


「頑張ってとか、そんな事は私からは申しません。それはお互いの領域ですし。


この曲が初めてできた時に、羽生選手が私に、

「これをまた救いにして自分は頑張ります。またこの曲に救われることが、今後もあるんだと思います」

と言ってくれたので、今後も、何か音楽にできることがあったら、もう何でもして、少しでも恩返しできたらいいなと思います。」

書き起こしは以上です。(インタビューの後半のみです)


何から話したら良いか迷ってしまうほどの、濃密なインタビューでした。

貴重なお話だらけですが、特に、羽生くんが清塚さんに掛けた2つの言葉に、私は猛烈に感銘を受けました。

なんと、真摯で、胸に深く刺さる言葉でしょう。

きっと清塚さんは一言一句違えずに、ずっと"宝"として記憶されることでしょう。

清塚さんのラストのセリフ「恩返し」は、番組後のこのTwitterを見れば、よく理解できます照れ



羽生くんが清塚さんにもたらした「幸福」の多大さ!

それ故に、「恩返し」なのですね。


「音楽」を通じて、純粋に繋がるお二人の関係性は、本当に尊いものです。🙏


羽生くんは、野村萬斎さんの教え通り「音をまとって」「自分が音を発しているように」舞っている。その音楽との超がつくほどの親和性が音のプロをも唸らせ、その演技は「劇場」となるのです。正に、主演:羽生結弦、音楽:清塚信也の「劇場」です。


そして、清塚さんの貴重な生演奏!

正に"渾身"と言うに相応しい演奏でした。超一流のプロの本気の凄み!聴き惚れるしかありませんでしたラブ

清塚さんは、弾き終えた後、それはそれは晴れやかな笑顔をなさっていらっしゃいました。

本当に素敵な方です❣️

私も番組を観ていて、清塚さんの生ピアノで「ロンド・カプリチオーソ」を滑る羽生くんを見たくてたまらなくなりました。

いつか、また「ファンタジー・オン・アイス」でお二人、共演してくださいますよう、願わずにはいられません。

↓ぐみ様、素晴らしいご考察です!全文同意です!感謝してお借りします🙇‍♀️


↓秀さま、感謝してお借りします🙇‍♀️












北京五輪開幕まで、あと5日。

おそらく、明日には羽生くんも北京に出発すると思われます。



今日も羽生くんを全力応援!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ


羽生くんが万全の状態で五輪に臨めますよう。

北京で夢が叶いますよう。

心からお祈りいたします🙏


画像やTwitterや記事や動画は感謝してお借りしました。



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