奇跡の共演
今野竹雄 Takeo konno@takeokonno
YouTube更新。遂にこれを話す日が来たのですね。パリの散歩道が繋いだfantasy on ice2017、羽生結弦選手との奇跡「パリ散」共演について。貴重なリハーサル映像と共に。ずっと話してこなかった、あの日の… https://t.co/Sh5ntDu4M3
2021年10月01日 16:09
音響デザイナー・矢野桂一が語る、華麗なるアイスショーの舞台裏（後編）
FaOI新潟・千秋楽での「パリ散アンコール」のエピソード部分のみ抜粋させていただきます↓
「先日の新潟公演は見られましたか？また羽生くんが、『矢野さん、パリ散の音源ありますか？』って聞いてきたんです」
矢野さんは、すでに羽生選手のとんでもない思いつきに免疫が出来ている節がある。目を細めながら話してくれた。『パリの散歩道』はロックギタリスト、ゲイリー・ムーアの代表作だ。スケートファンは愛情を込めて『パリ散』と呼んでいる。ソチ五輪でも演じた人気のプログラムである。
『今回、生のギターの方がいますよね。杏里さんのバンドメンバーのギタリストの方』
なんとなく羽生選手の考えていることが分かった。それでいろいろ話をすると、やはり“ギターを生で出してほしい”ということだった。アイスショーの最終日に、パリ散で共演したいと言うのである。そればかりはミュージシャン側に相談する必要がある。事務所にも言わなければならない。何よりショーの主催者を通して話さないとまずい。
「全員がオーケーならば、ぼくも手伝ってあげると、主催者側から羽生くんに伝えてもらったんです。すると、ギタリストの今野竹雄さんも、『光栄です』と言ってきたと聞きました。ただし練習させてほしいと。急遽、前日にリハーサルをしました。羽生くんもいっしょに」
明けて当日のリハーサル。まだ、出だしを含めた詳細は決まっていなかった。
「その朝、目覚めてふと思ったんです。せっかくギタリストをフィーチャーするのだったら、演奏者もオマケみたいな扱いではなく、ちゃんと見せてあげなければと」
すぐに制作と話をした。シナリオはこうだ。羽生選手が一旦リンクから下がって、中で汗を拭いたりしてる時に、突然ギターがソロでパリ散のフレーズを弾きはじめる。お客さんから歓声。煽るようにメロディーを一回し弾く。大いに盛り上がったところで羽生登場。そのまま続けて、後半の『フーチークーチーマン』の音源に繋げていく。ギターはそのまま音源にあわせて弾く。
そのサプライズは大成功だった。“バラ１”の衣装のままというのも、なんだか新鮮だった。フーチークーチーマンはセッションでよくやる曲なので、ギターの今野さんもすぐに出来たのかもしれませんね。そう振ると、矢野さんは笑いながらこう返してきた。
「でも、きっと一晩中練習したんじゃないかな。前日のリハーサルと気合が全然違いましたよ」
抜粋は以上です。
羽生くんは、まずは音響の矢野さんに自分のアイデアを話したのですね。年長者に筋を通す、賢明な判断です。
矢野さんは、「パリ散を生ギターで」との提案に対し「光栄です」と快諾してくださったと❣️
より良いショーにしようという羽生くんの情熱と、それを支えてくださる素晴らしいスタッフが生み出した、素敵な演技&エピソードです
矢野さんの記事の全文はこちらです。2016年FaOIでのピアニストの福間さんとのエピソードも語られている興味深い記事です↓
お時間のある時に、是非読んでみてください。こちらは後編で、前編も掲載されています。
↓She translated everything my talk for you guys!!Thank you so much Shu-Pa! san!!私の動画を全て英語に翻訳してくださった方がいらっしゃいました。… https://t.co/vfnBHP2Nax
2021年10月02日 14:12
