今日からもう9月なんですね。
8月はいろいろ羽生くんごとが多すぎて、まだまだそこから抜け出せない、抜け出したくない気分です。
特に先週末の【ドリームオンアイス完全版】の衝撃から醒めていません。
「自分の想いも色んな想いがあって、このプログラム自体にも色んな想いがあるし、
このプログラムを今やるということにも色々深く意味があって、
こういうコロナの状況とか、または自分が今まで感じてきたこととか、
特に昨シーズン、今シーズンと感じてきた孤独感とか、自分の仮面みたいなもの、そういうものを表現したいなと思っていたんですけど、
皆さんの中にもたぶん仮面はあって、でもそれがあるからこそ生きていけるし、それは必要不可欠なものであって、
あの頃はぶち壊したいって、あれはあれで良かったと思うけど、
今はもうちょっと大切に、この子(仮面)と共に生きていくって感じがしてます。」
↑は7月の羽生くんのコメントですけれど、今も孤独とお友達な状況は、変わりがないのでしょうね。
いまだにコロナ禍は収まる気配を見せませんから、今シーズンもこのままセルフコーチ状態で突入していく可能性が濃厚なのでしょう。
でも、羽生くんが孤独を感じたとしても、同時に、毎日羽生くんの健康を祈り応援しているファンがいること、その存在も羽生くんはちゃんと分かってくれています。
数えきれないほどの応援の想い…それが羽生くんの孤独を癒やす力となりますよう、祈るばかりです。
ファンだけでなく、羽生結弦に魅せられ、応援し、見守ってくださっている方々は、沢山いらっしゃいます。
今日は、スポーツ報知写真部の矢口亨カメラマンの応援コラムを、振り返り紹介させていただきます。昨シーズン、私が最も感動感激したコラムでした。
これから2021-2022シーズンを闘っていく羽生くんへのエールになればという想いを込めて、
2020全日本にプレイバックします!
↓以下は、矢口カメラマンのコラムです。
2020年12月23日
10か月ぶりの実戦のリンクに戻ってきた羽生選手。
マスクをしていても真っすぐな目はすぐに分かる。
静かな公式練習。自分自身の希望を繋ぐための戦い。
それは疲弊した世界の誰かを救うことにきっと
繋がる。そう信じているし、繋げてみせる。
そんな目をしていました。
2020年12月24日
2度目の公式練習。氷に馴染むごとに表情が緩んでいく。彼は優しいから、出場には葛藤もあっただろう。ここまでの道のりも険しかったはず。でも最後は、大好きなフィギュアスケートが彼自身の心を救ってくれる。それは、この世界の中で奇跡みたいな物語。僕もその物語に勇気をもらった一人です。
2020年12月25日
(SP当日)
6分間練習でリンクイン。
指の先まで行き届いた美しい所作。目。当たり前だけど、完全にアスリート・羽生結弦。新SPは「Let Me Entertain You」。
おかえりなさい。
曲が鳴り始める前から、僕はEntertainされてました。
一人の時間が人を成長させる?それは多分、額面通りの言葉みたいに簡単じゃない。孤独の中で作り上げた新しいプログラム。険しい道を歩いてきた。でも、トリノで見た顔とも全然違う。彼だって、何とか強くなりながら此処まで辿り着いたんだと思う。そういう人の演技だから人の心に届くんだと思う。
最後のトリプルアクセルの着地まで、ギターの音にハマってた。見ている人の心に何かを灯す新プログラム。
本人はまだまだ上を目指しているのかもしれない。でも、難しい状況でも挑戦をやめなかった「羽生結弦」らしさは、点数では表せない意味を持って誰かの心に届いたに違いない。
何をすべきか。
そして何が出来るのか。
さまざまなことを考え尽し、リンクに飛び出してきたその勇姿に多くの希望をいただきました。
忘れられないプログラムとなりました。
これは時間にしたら2分くらいの一連の出来事。
美しく、格好よく、チャーミング。
彼のリンク上でのふり幅の大きさはきっと、言葉に出来ない感情の発露だ。
自分を思い切り表現出来て、本当に楽しそうにしている26歳の青年の姿に、ぼくも幸せな気持ちになりました。
リンクから引き揚げる間際、両手の指で氷にそっと触れる。今日もやり切ったという証。今大会の公式練習は3回。僕がこの仕草を撮影したのも3回。彼はそのルーティンをどれほど繰り返してきたんだろう。彼は練習でも試合と同じ顔をする。その顔を見る度、彼の強さの理由に少しだけ触れた気持ちになる。
銀盤で虚空を見つめ、何かを呟き頷く。彼の中にはきっと、もう一人の羽生結弦がいる。
そしてもう一人は、実際の彼より少し厳格かもしれない。でもきっと二人だから、こんな時でも前に進めた。一人じゃないから、今まで理想に誠実でいられた。
そう思うと、微笑ましく、少し羨ましい気持ちになる。
↑矢口さんの洞察力!
このもう「一人の羽生結弦」は、羽生くんの言う「仮面」と同じかもしれないと感じました。
2020年12月26日
(FS当日)
白いジャージーを纏わず、浅葱色の衣装で現れた。
新FSは「天と地と」。
越後の内乱を鎮めるために戦の世界に身を投じた義の武将・上杉謙信を演じる。
準備は出来ているのだろう。
一見、儚げに見える背中。でも、10年前のあの日から、彼自身も沢山の人たちの思いを背負って戦ってきた。
琵琶の音色の合間、氷を削るエッジの音が響く。彼が自分を磨いてきたリンクも、こんなに静かだったのだろうか。戦国の世に疲れ、一時、政を離れた謙信のように、彼にも逃げ出したい夜があった。乗り越え辿り着いた場所。軍神を完璧に演じ切った青年は、どんな時でも人は前に進めることを示して見せた。
演技を終えて、虚空を見つめた。毘沙門天の化身となっていた緊張が解かれていく。
大会の出場には葛藤もあった。でも、迷いが大きかったからこそ、彼はより強く、優しくなれたのかもしれない。
「みんな、健康で帰ってください」。
キスアンドクライを後にする王者の声が柔らかく響いた。
1位の選手からコールされた表彰式。沢山の人の思いを背負って戦う彼にとって、束の間の「自分のための時間」。
理想に向き合い努力を重ねてきた。心のままに滑る彼だって、僕は変わらず応援し続けると思う。
誰もいない表彰台に跳び乗る少年のような背中に、会場中から惜しみない拍手が降り注いだ。
2020年12月28日
(メダリスト・オン・アイス)
羽生選手の「春よ、来い」に込められた普遍的なメッセージが、10年前から頑張ってきた方々、今の世界を頑張って生きている方々に届いてくれればいいなと思います。
このプログラム、僕も本当に大好きです。ありがとうございました!
これは今まで沢山の人たちを包み、立ち止まり動けなくなった彼自身の背中を優しく押してくれたプログラム。
先が見えない戦いの中で、立ち止まっていい。
少し元気になったら、歩き出してもいい。
みんな自由で、どんな時だって人は前に進める。
羽生選手が伝えてくれたメッセージだと思います
(↑すみません。この写真だけは小海途良幹さん撮影です。矢口さんの↓の写真と対になっているように感じたので、ご紹介させて頂きます)
最後に羽生くんの影の写真で締め括る…最高です!👍
矢口さんの2020全日本観戦ルポ(コラム)をご紹介させていただきました。m(_ _)m
今、改めて拝読して、更に感激しています。
「大好きなフィギュアスケートが彼自身の心を救ってくれる。それは、この世界の中で奇跡みたいな物語。僕もその物語に勇気をもらった一人です。」
「心のままに滑る彼だって、僕は変わらず応援し続けると思う。」
報道サイドにも、こんなにも羽生くんを応援して下さる方がいる!
羽生くんへの、そしてファンへの、この上ないエールでした。
昨秋、羽生くんは、一人で練習する中で悩み孤独に押しつぶされそうになる時期もあったと、全日本後に明かして下さいました。同時期に、ファンも、全日本直前まで全く羽生くんの動向が伺えず不安な日々を過ごしました。
でも、昨シーズンの経験を踏まえた今シーズンは違います。
今シーズンは、ファンも気構えが出来ている。昨年以上に心を強く保って乗り切っていける!
今また矢口さんのコラムを再読して、新たに勇気をいただきました。
矢口さん、昨年こんなにも羽生くんに寄り添ったコラムを発表してくださったこと、どれほど感謝をしても、し足りないくらいです。本当に、本当にありがとうございました。m(_ _)m
↓昨年発売された矢口カメラマンの写真集も大反響でした。私も大切にして、時々観返しています。
矢口さんのコラムと画像、感謝してお借りしました。m(_ _)m
長々と読んでくださり、ありがとうございました。
今日は横浜も仙台も、雨がちの曇りです。
昨日とはうってかわって、ひんやりとした秋の日です。
季節の変わり目、皆さまも体調を崩さないようにお気をつけ下さい。
今日も羽生くんが元気で練習していらっしゃいますように。
早く4Aと仲良くなれますように!
画像は感謝してお借りしました。
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