消えた?着物プロジェクト、他 | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

今日のテーマは、オリンピック。
今頃ですが、開会式の話題です。
(羽生くん以外のテーマは、お初かな)


今回のオリンピックの開会式、私が最も好ましいと感じたのは、ドローンで描き出した地球の姿でした。なんと1,824機のドローンが使われていたそうで、テレビで観ても壮観でした。
実際に会場近くで観ていた方が、動画と画像を上げてくださっていましたので、ご紹介させていただきます。

 

 

あぶけろ様、素晴らしい画像と動画のご提供をありがとうございます。

開会式の録画では味わえない、実際の月とドローンの地球との共演…なんとも幻想的な眺めです。

私にとっての、開会式のハイライトは、他でもない、このドローン達の活躍でした。




巷で色々と物議を醸している五輪開会式ですが、
私としても、いまだに残念に思うことがあります。

それは、開会式でKIMONOプロジェクト「世界の振袖」のお披露目が見られなかったこと。

2013年に東京五輪開催が決定。その後の企画として、「開会式の入場行進のプラカード嬢に担当国のお国柄を表現した振袖を着せる」という"おもてなしプロジェクト"が2014年に立ち上がったそうです。
私もニュース等でその企画を知り、そのお披露目の日を楽しみにしていました。


↓の動画をご覧下さい。



2020年オリンピック開催に向けて、すでに2019年5月には「東京きものショー」で、先に完成した分の着物の御披露目は済ませていたようです。


完成した振袖の数は、最終的にオリンピック参加213カ国分の213枚。
その画像は、1枚1枚「イマジンワールド」の公式サイト↓で閲覧することができます。


↓2014年に発足した「イマジンワールド」とは?

◆キモノプロジェクト「イマジン・ワンワールド」とは

一般社団法人イマジンワンワールドは、「世界はきっと、ひとつになれる」をキーワードに、着物を通じて世界の平和と繁栄に貢献することを目的とした団体です。


KIMONOプロジェクトは、2020年を目指し、各国の文化・歴史・自然をテーマに描いた206か国(国・地域)オリジナルKIMONO(振袖・帯)を、日本を代表する着物作家の方々と共に全国で制作を進めています。


KIMONOプロジェクトを通じ

世界206か国・地域を日本の心で描く

互いの国をリスペクトし平和で友好に暮らしていくメッセージを発信する。

日本の伝統文化の継承と発展に寄与する
(公式サイト内の紹介文から抜粋)


4億円以上の寄付を集め、213着全てを、1着あたり着物+帯で200万円の予算で作成されたそうです。



2014年から2020年までの6年の歳月をかけ、多くの職人さんが、意匠を凝らし、丹念に仕上げたであろう213枚もの振袖達。まさに着物のオートクチュール!


デザインを決める際に、実際に各国の方々にリサーチをしたと聞きましたから、それぞれの国の関係者の方々もきっと、開会式の中継で仕上がった着物を観ることを楽しみにしていたに違いありません。


でも、それらの振袖は、開会式に登場することはありませんでした。6年の歳月と4億円もの費用をかけて作成したのに?
プロジェクトのために寄付を募り、4億円以上も集めたのに?


実際のプラカード嬢

…何やら謎な衣装のような汗


ブルータス、お前もか!ですね。ムキー


2020年の10月には、京都京セラ美術館で展示会が開催され、完成した振袖が一般に披露されています。

この時点では、開会式の入場行進のプラカード嬢がこれらの振袖を身につけて行進するという、当初のプランは進行中。振袖作成もほぼ仕上がっていた筈ですね、



先に紹介した「イマジンワールド」の公式ページでは、いまだにTOPに

「2021.07.23  20:00 TOKYO2020 開会式の刻、

NEXT ステージ、はじまる。」

と掲げてあります。


それが、五輪開催2か月前に内紛があり、結果として、せっかくの開会式に間に合わなかったとは、なんとも詰めが甘すぎる感が否めません。




実は、私自身着物が大好き。

でも、その私も、さすがに真夏の東京に着物で出かける勇気はありません。どんなに着付けに工夫を施しても汗だくになるだろうし、着物も帯も汗じみができてしまう。何より自身が熱中症で倒れてしまうに違いありませんあせる

浴衣ならばまだしも、またせめて夏用の単衣、絽(ろ)や紗(しゃ)ならばともかく、動画で観る限り、友禅の振袖はどうやら袷(あわせ)仕立て、帯もどっしりした袋帯(たぶん西陣織)。


さすがに20時以降とはいえ、ヒートアイランドの東京で、フルに着付けた振袖姿で行進した上、4時間も屋外待機となったら…プラカード嬢の方々も生命の危険を感じるかも知れません。


でも、五輪開催時期は当初から真夏のこの時期と決まっていたわけです。


では、そもそものプロジェクトの見通しというか、フィージビリティスタディ(実現可能性調査)が甘かったと言うことなのですよね。


↑突然なんで英語?と思われた方、すみません。羽生くんの卒論の「無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ」。この「フィージビリティスタディfeasibility study」って用語を、使ってみたかっただけなんです。🙇‍♀️あせる



では、今後は、実現可能性を探っていただけないかしら。


これらはオンピック参加各国へのリスペクトを表明する「おもてなし」のコンセプトの下に作成されたものですよね。

開会式では実現しなかったけど、このオリンピック期間中に、どこか選手村に近い屋内で振袖の展示会を開催して、各国選手の方々にお披露目できたら、少なくとも当初の目的の半分くらいは達成できると思います。


善意の寄付を集めて、せっかく作成された振袖達、このままお蔵入りにしては、大勢の想いを封じてしまうことになります。

なんとかして早急に公開への方策を模索して欲しいと、関係者のご尽力を切に願います。


おまけです。

涼やかな絽の仙台平の袴姿ラブラブ

2018年7月2日、国民栄誉賞受賞式の際に羽生くんが着用していたのは、絽の黒紋付き羽織袴。

見事にTPOを弁えた出立ち。

最高品位の五つ紋。 

夏の第一礼装です。

日本の伝統衣装、着物には四季に応じて仕立てや素材を着分ける知恵が求められます。







台風8号が北関東と東北へ向かっています。

どうか、大事なく通過してくれますよう。




台風8号は関東の東の海上を北寄りに進み今夜遅くから28日明け方にかけて東北に接近し、上陸する見込みです。
台風の中心から離れた場所でも大雨になるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒し、強風や高波に十分注意が必要です。
日中の明るいうちに台風への備えを進めてください。


該当地域の方々のご無事を、心からお祈りいたします。🙏




欲深なお願いで恐縮ですが、羽生くんの田んぼアートもどうか無事でありますように!🙏





画像や動画は感謝してお借りしました。



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