「自分を売り込むプレゼン」に毎月取り組んで得た気づき | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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皆さん、こんにちは。

売れプロ12期生、中小企業診断士の長尾です。

 

12期の売れプロ講義が、3月で最終回となりました。多くの学びがありましたが、ほぼ毎回1人1分程度で行う「自分を魅力的に売り込むプレゼン」は、何より得がたい時間になりました。

 

会社勤めの中で、自社の商品やサービスをアピールするプレゼンは何度も経験しています。しかし、自分自身を売り込むようなプレゼンは、25年近い社会人生活を振り返っても、殆ど記憶にありません。

 

そんな私にとって、毎回のプレゼンタイムは別世界。同じ「プレゼン」でも、自分を商品に見立てたプレゼンの難しさは、正直想像以上でした。その一方で、これほど「自分」と集中して向き合ったのも初めてで、取り組んで良かったと思います。プレゼンを重ねるたびに「自分」の特性や課題がはっきりと浮き彫りになり、今後の羅針盤を得ることができて、大きな収穫になりました。

 

今回は、9ヶ月間のプレゼンの体験を通じて、私が得た気づきの中から、特に意識している点をご紹介したいと思います。

 

 

①頭の使い方が全く違う

 

企業の商品などのプレゼンをする際には、事前にスライドや資料を用意し、10〜30分程度で行うケースが主流かと思います。しかし、そうしたプレゼンと、1分程度で自分を売り込むプレゼンは、頭の使い方が全く違うと感じました。

 

1分で話せる量は、一般的には300〜400字程度と言われています。原稿用紙で1枚弱ですから、ある程度のことは話せるものの、油断しているとすぐにタイムオーバーになります。ストップウォッチが刻む「秒」の速さに、普段いかに時間を意識せずに話をしているかを痛感しました。

 

また、伝えたいことをコンパクトにまとめる必要がある上、声の速さ、抑揚、大きさなどを調整し、かつボディランゲージなども考えなければなりません。これは、頭を同時に5つくらい動かしているような心境になります。

 

落ち着いてプレゼンできるようになるには、秒単位の時間感覚を体に染み込ませた上で、声や体の動きが自然に出るように、日常からトレーニングしておく必要があると思いました。

 

 

②聞き手の全神経が「自分」に注がれる

 

企業の商品のプレゼンであれば、通常、聞き手の意識はその商品に向いています。しかし、自分を売り込むプレゼンの場合は、話をしている自分そのものが商品です。人となり、立ち居振る舞い、話す雰囲気なども含めて、聞き手の全神経が自分に注がれます。瞬間瞬間で自分に対する評価が積み重なり、何かあると一瞬で興味が失われてしまうことになります。

 

反対に話し手の方は、自分自身のことを語っているという気恥ずかしさや、「自分の話し方は相手にどう伝わっているのだろうか?」といった不安や迷いもあり、自分を見失いそうになることもあります。そうした状態は、表情や声のトーンにも表れて、聞き手にも伝わってしまうものです。

 

堂々と「自分」を語るには、自分の軸をしっかり持つと同時に、自分自身を常に冷静に客観視し続ける視点を持つ必要があります。やはり日常的に誰かからフィードバックをもらったり、自分の話す姿を録画したりするなどして、「自分が聞き手にどう映っているのか」を把握する機会を、意識的に増やしておくべきだとの認識に至りました。

 

 

③伝えたいことの殆どは伝わらない

 

私たちは話をするときに、できるだけ多くの情報を盛り込もうとし、それを相手に全て伝えようと力が入りがちです。しかし、自分が一生懸命伝えたつもりでも、実際には聞き手の印象に残っていないこともしばしばです。以前、売れプロのプレゼンの中で、ポイントを3つ話すことを試してみましたが、後から何名かに聞いてみると、殆どの人は3つのうち1つしか覚えていませんでした。

 

そのことはショックですが、伝わっていないのでは何も始まらない。たった1分の内容が伝わっていないというのは、よほど印象付けを意識しないと伝わらないということだと思います。それが現実だと理解することが、自分を売り込むための第一歩なのだと肝に銘じました。

 

一方、記憶に残るプレゼンをした人の話を思い起こすと、話に太い幹があり、そこにその人なりの独自のストーリーを肉付けしていることに気づきます。伝えることは1つ。それ以外はその1つのことに具体性、説得性を持たせるための肉付け、そんな組み立て方が、効果的に伝わるコツではないかと思いました。

 

 

④自分の強みや魅力を普段から整理し、広げていくのが重要

 

プレゼンが上手な人を見ていると、その人の強みや魅力が明確であることにも気づきます。そして、常に引き出しにそれらの語り口を用意し、いつでも簡潔明瞭に伝えられるようにしている印象でした。

 

プレゼンスキル以前に、日頃から自分の強みや魅力を整理し、言語化・コンテンツ化しておくこと、そして既存の強みを武器にさらに強みの領域を広げていくことが、プレゼンの成功につながっていくことを、強く認識しました。また、様々な切り口で話ができるようにするには、何にでも関心を持ち、聞き手の関心に合わせた話が展開できるよう、話題のストックを増やしていかなければと、心を新たにしました。私はこの部分が自分の一番の課題だと感じており、今後は「自分軸」を明確に持ちながら、強みと関心分野を広げることを心がけていきたいと考えています。

 

 

 

改めて振り返って、これほど多くのプレゼンの練習を行う機会は他にはなく、仲間のプレゼンからも学ぶことができ、そして何より青木先生や事務局の皆様から個別にフィードバックをいただくことができて、本当に貴重な時間だったと感じています。

 

これからも、自分自身を魅力的に語るための「短くインパクトのあるプレゼン」の力を高めていけるよう、トレーニングを重ねて行きたいと思います。

 

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