今年の新入社員の特徴と育成のヒント | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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皆様、こんにちは。売れプロ12期生 中小企業診断士の尾崎友和です。

4月は新入社員が入社する季節。今年も各社に新入社員が入社され、社会人生活のスタートを切ったことと思います。今回は、2024年度新入社員の特徴や育成のヒントについて考えてみたいと思います。

 

今年の新入社員は「さとり世代」

今年の新入社員は「さとり世代」と呼ばれる世代だそうです。世代の明確な定義はありませんが、一般的に「さとり世代」とは、1996年~2005年生まれの人たちで、「欲がない」と言われている世代を指すそうです。まさに2024年度の新入社員はその年代だそうです。特徴としては、「恋愛に興味がない」、「旅行に行かない」、「無駄遣いをしない」、「熱くならない現実派」などが挙げられます。そしてデジタルネイティブなので情報収集が得意で、スマホ、パソコン、タブレット、その他WEBサービスなどITに関する商品への興味関心が高い傾向にあります。

 

自分の未来は自分で築く!「セレクト上手な新NISAタイプ」

人事労務分野の情報機関である産労総合研究所は、「2024年度(令和6年度)新入社員のタイプ」を発表しました。これは、企業の人事担当者、大学のキャリアセンター担当者等から成る「新社会人の採用・育成研究会」が、当所調査の「2024年3月卒業予定者の採用・就職に関するアンケート」(調査結果は当所定期刊行誌『人事の地図』6月号に掲載予定)や採用・就職支援活動等を踏まえて、今年の新入社員の特徴と育成のヒントをまとめたものです。

 

自分の未来は自分で築く!「セレクト上手な新NISAタイプ」

今年の新入社員は、デジタルに慣れ親しんでいる一方で、対面コミュニケーションの経験に乏しく、「仲間」以外の世代との距離感に戸惑う面がある。また、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視し、唯一の正解を求める傾向が年々増している。しかし、これらは言い換えれば、目標をはっきりと見定め、集中して向かっていく熱意と、効率を重視し最適解を実行する振る舞いに長けているということでもある。目標とする未来が定まれば、彼らは自分なりに情報を集め、「セレクト」して歩き始める。今までにない可能性を内包したその歩みは、2024年の制度変更で選択の幅が広がった新NISAと重なる。コツコツ積み立てて業務を学んでいくのか(つみたて投資枠)、あるいはアグレッシブにチャレン ジするのか(成長投資枠)。彼らの選択を尊重しつつ、いかにサポートし、導いていくかが問われていく。

 ※新NISAとは、NISA(2014年にスタートした少額からの投資を行う人のための非課税制度。Nippon Individual Savings Accountの略)を抜本 的拡充・恒久化し、2024年以降、新しく導入されたもの(金融庁HPより抜粋)

 

2024年度新入社員の今後の育成のヒント

◆コミュニケーションの場の設定

この春、大学を卒業した新入社員たちは、入学当初からオンラインで授業を受けていた世代です。SNSの発展・浸透もあり、ネイティブにデジタルやオンラインツールを駆使しますが、半面、キャリアセンターや先輩とのつながり、同期間での結びつきは薄い傾向にあるそうです。先輩や同期同士でコミュニケーションを図れる場を設定するなど、ネットワークの構築を支援してあげるとよいそうです。

 

◆対話と指示のプロセス

入社後については、就職活動中から自分なりのキャリアビジョンを定めており、「どのような社会貢献ができる会社なのか」を吟味してから入社するなど、すでに自分なりのビジョンがある程度確立している新入社員が多いそうです。そうした状況もあり、「イメージしていた仕事や社風、社会人像とは違った!」というギャップを受ける傾向が、さらに強まりつつあるようです。

一方的に指示を出すのではなく、彼らなりの価値観があることをまず理解し、受容する必要がありそうです。その上で、彼らの理想と現実のギャップをどのように埋めていくべきかを考え、いかに具体的な目標や日々の学びに落とし込んで本人に伝えるかという、対話と指示のプロセスがますます重要になるのではないかと思います。

 

◆目標・スタンス・思いの共有と擦り合わせ

いわゆるタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する傾向、正解や最適解を求める傾向は、物事に対して自分なりの理解と納得ができれば、熱意やエネルギーを集中して注ぐことができる裏返しともいえます。業務の必要性をしっかりと伝え、どういう選択をしたいかを本人に問いかけることと、ある程度の枠を設定しながらも、そのなかで裁量や自由さを与え、自律性を育む目線が求められるのではないかと思います。その際には、新入社員側と先輩社員や会社側のスタンスや思いをきちんと共有し、目標をすり合わせていくことが大切になろうかと思います。

 

以上、新入社員の特徴や価値観等をご理解いただいて、一日も早く“一人前”の社員となって活躍できるようご支援いただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

【参考情報】

・産労総合研究所ホームページ:産労総合研究所 (e-sanro.net)

・産労総合研究所「2024年度(令和6年度)新入社員のタイフ」:https://www.e-sanro.net/share/pdf/research/pr_2403.pdf

 

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