新聞を通じて経営者の考え方を理解する | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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皆さん、こんにちは。

売れプロ12期生、中小企業診断士の長尾俊彦です。

皆さんは新聞は購読されていますか?(一社)日本新聞協会によると、新聞の発行部数はこの20年余りでおよそ半分になりました。インターネットの普及で、いつどこにいても最新の情報に接することができますので、ネットニュースで十分、という人も多いことでしょう。


一方で、私自身は「新聞の記事を通じて、経営者の考え方を理解する」という活用の仕方をしています。診断士として企業の診断やサポートを行う上で、様々な企業のトップが何を考え、何に悩み、どういった点に関心を持つ傾向にあるのかを理解しておくことは、とても有益です。もちろん、記事は編集されていますので脚色もあり、その点は割り引いて読む必要がありますが、気づきを得るツールとしては十分活用できると考えます。

今回は日経新聞を例に、経営者の考え方を理解するために、参考になる記事のコーナーをご紹介したいと思います。

 

経営者の生い立ちや考え方を紹介する記事が増えている

現在、月ぎめで新聞を購読している人の割合は、50代以上は5割を超えていますが、40代以下は4割を切っており、読者層の年齢は高めになっています。(公益財団法人新聞通信調査会「第 16 回メディアに関する全国世論調査(2023年)」)

以前は文字通り、報道記事が中心でしたが、こうした流れもあって、近年は読者の興味を喚起する「読み物」形式の記事が増えています。その一環で、様々な経営者に取材して、その人が生きてきた道のりや、経営に対する考え方を紹介する記事も多くなってきています。

 

しかし、そのことは意外と知られておらず、周囲の知人に話しても「そんな記事があるの?」と驚かれることもよくあります。

経営者の自伝的記事としては「私の履歴書」が有名ですが、それ以外にも単発の記事やミニ連載などもあり、どれも1~2分あれば読めます。実は、土日の朝刊や平日の夕刊には、そうした記事がたくさんあります。

 

経営者の考え方を理解できる記事一覧

では、どのようなものがあるか、具体的にご紹介しましょう。経営者だけでなく、スポーツ選手、芸能人、学者、政治家、文化人などが取り上げられることもありますが、そうした人たちの考え方もとても参考になります。夕刊が発行されない地域も多いですが、電子版で読むことができますし、図書館で読める場合もあります。(括弧内は掲載日)

【朝刊】
①私の履歴書(毎日)最終面
1か月に1人、各界で活躍したり、時代を変えるような仕事や活動をした人を取り上げて、その人の半生を振り返る

②私の課長時代(毎週水曜日)中間面
2回シリーズで、主に企業のトップを取り上げて、その人が課長だった時代の苦労話とそこから得た教訓、当時の時代背景などを紹介する

③リーダーの本棚(第1・第3土曜日)中間面
企業や組織のトップを取り上げ、その人の愛読書を10冊掲載。その本にまつわるエピソードや大切にしている考え方を紹介する

④My Story(第1・第3日曜日)中間面
「NIKKEI The Style」内の記事。各界の著名人1人を取り上げて、その人の半生や趣味を紹介する

⑤食の履歴書(第4土曜日)
「NIKKEIプラス1」の記事。経営者や芸能人、作家、スポーツ選手など、様々な分野で活躍中の人を取り上げ、その人の食にまつわるエピソードや行きつけのお店、最後の晩餐として何を食べたいかを紹介する

【夕刊】
⑥人間発見(平日毎日)2面
若い人も含め、一線で活躍中の人を取り上げ、半生を振り返りながら、現在に至るまでの道のりと今後の抱負などを紹介する

⑦こころの玉手箱(平日毎日)最終面
週に1人取り上げ、その人の思い出を綴る記事。趣味や思い出の品など比較的緩やかな内容が中心。一線を退いている人の記事も多い

⑧私のリーダー論(毎週木曜日)2面
2回シリーズで、企業や組織のトップを取り上げ、その人のリーダー論とその礎となった実体験について紹介する


記事から知る、経営者の悩みやこだわり、経営に対する考え方

記事に載る人たちは、事業で成功したり、世の中にインパクトを与えるような活動をした人ばかりです。しかし、ずっと順風満帆で成功し続けている人は稀で、むしろ茨の道を歩んできた人や、大失敗をして途方に暮れた経験を持っている人も多いものです。

読んでみると、「こんな著名な人でも、意外と同じようなところで悩んだり叱られたりしたんだな」とか「失敗続きだった経営を変えたポイントはここだったのか」「こんな大胆な発想があるのか」など、新鮮な発見があります。

また、経営者が普段どう考えて行動し、これから何に取り組んでいきたいかもわかりますし、仕事やプライベートでこだわっていること、大切にしている考え方も体系的に理解できます。新聞は定期的に情報が届くため、自分が全く馴染みがない人のことも知る機会ができますし、何よりも私たちが通常会うことができないような経営者にもアプローチできるのは、やはりメディアならではの特徴です。様々な人の存在を知り、経営の視点を広げていく入口としての価値は大きいと思います。

こうした記事を読んでいると、本当に様々なタイプの経営者がいて、同じ物事に対しても多様な考え方があることに気づきます。私たちが実際に会ったり、体験できたりすることは限られていますが、記事を通じて経営者の擬似体験をしていくことで、経営をサポートするためのヒントを得られる場面もあるでしょう。時間がないときでもさっと読めますので、経営者に対する理解を深める一つのツールとして、利用してみてはいかがでしょうか?

 

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