経営者として転職したときに、従業員に信頼してもらうにはまずどうすべきか? | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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売れプロ12期生で中小企業診断士の山下博司(やましたひろし)と申します。  

今回は経営者として転職したときに、従業員に信頼してもらうにはまずどうすべきか?について述べたいと思います。
ある経営者が、「経営者として転職する際は、新しい会社でまず小さくてもいいので成果を素早く上げるのが大切である。」とおっしゃっていました。

素早く成果を上げることで新しい勤め先の従業員の皆様が、「新しい経営者は早速成果を出してくれたのでこの人は信頼できる、この人についていこう。」と思ってもらえる事に繋がり、その後の業務がスムーズに進むそうです。

 

その方が実際にやられた小さい成果の出し方について、具体例の一つで述べられたのが、

「職場のトイレに温水洗浄便座を設置する」

だそうです。

 

確かに大企業や中小企業の古い職場には未だに和式便所が残っていたり、洋式便所があっても温水洗浄便座となっていないところも多いかと思います。働いている従業員の皆様も古いトイレの環境が職場の不満につながっているケースもあり、そこを改善することで労働環境が改善されるとともに、新しい経営者を信頼することにつながるのでしょう。

温水洗浄便座を取り付けることは、さほど大きな工事を要しませんし、素早く労働環境を改善する成果に繋がる一つの手段だといえます。

 

ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)があります。

動機付け要因
動機付け要因とは個人の心理的成長と自己実現欲求を満たし、積極的な態度を引き出す要因です。具体的には「仕事の達成」「やりがい」「責任ある仕事」などが満たされると満足感を覚えますが、不満足を引き起こすわけではありません。
衛生要因
衛生要因とは個人の成長はもたらさないものの、働く意欲は減衰しない予防的要因です。「職場内の人間関係」「組織管理状況」「給与」「労働条件」「職務の安定性」などで、これらが不足すると職務不満足を引き起こしますが、満たしたからといっても満足感につながるわけではありません。

トイレの温水洗浄便座の設置は労働する環境が改善されますので、上記の二元論のうち衛生要因が改善することになり、職場の不満足が解消されます。これが従業員の満足感には繋がらないかもしれませんが、転職で入った新しい経営者が信頼してもらえるという点では、小さい成果ではありますが非常に大きな意味を持つことになるのかもしれません。

 

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