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こんにちは。売れプロ12期生の前川昌隆です。
皆様は10年ほど前に流行った不等式を覚えていますか?
それは、「r>g」です。アール大なりジーと読みます。
これはトマ・ピケティ氏の著書『21世紀の資本』にて発表されたものです。
rは資本収益率、gは経済成長率を表します。
同氏が200年以上のデータを調査した結果、rは5%程度、gは1~2%程度だったそうで、長期的に見ると「r>g」が成り立つことがわかりました。
そして、資産の増加率が賃金の増加率より高く、資産家と労働者の格差はますます拡大していくので、世界的に“富裕税”を設けるべきだと主張されています。
r(資本収益率)は、収益÷資本ですが、得られた収益は再投資に回します。
つまり、1年間で得られた収益の分だけ資本(資産)が増えるということで、資本(資産)の増加率を表しています。
(または、得られた収益も当然に資産なので、そのまま資産が増加したと考えるのもシンプルです。)
さて、2024年は日米ともに株式が好調に推移しています。
そしてr>gと言われて10年が経ちました。
伝統的資産と言われる株式と世界経済がどれだけ成長したのか比較してみました。
株式は全世界株式指数MSCI ACWIの数値です。
2024年2月8日の終値は744.95ptでした。
10年前の2014年2月7日の終値は394.88ptでしたので、この10年では年平均約6.55%の増加率です。
なお、2023年2月8日の終値は651.09ptでしたので、この1年では約14.42%増加したことになります。
一方、世界銀行によると2023年の1年で世界経済は2.6%成長したそうです。
この10年では年平均2.68%程度の成長率だったそうです。
簡単に調べた結果ではありますが、この10年も世界的には「r>g」だったと言えそうです。
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