経営におけるコンプライアンスリスク | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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売れプロ12期生の谷口哲一と申します。2回目の投稿となります。

 

さて、最近は企業のコンプライアンス違反に関するニュースが世間を騒がせることが増えた印象があります。

これは、社会的にコンプラインスが重要視されるようになったことに加え、インターネットやSNSでニュースの拡散が非常に早くなった・誰でも発信できるようになったことも一因かと感じています。

そして、様々な企業のコンプラ関係のニュースを見るたび、コンプライアンス違反がいかに経営への影響が大きいか、を考えさせられます。

今回はコンプライアンスリスクについて書きたいと思います。

 

コンプライアンスは直訳すると「法令遵守」ですが、昨今その範囲は広がっており、法規制だけでなく社内規定や企業間の契約、モラル(倫理観や道徳)も範囲に含まれます。

そして、コンプライスリスクとは企業活動においてコンプライアンスに違反する恐れを意味し、そのリスクが表面化して違反状態になってしまうと、法的責任が発生し社会的評判が失墜、そして売上に対して大きな影響を及ぼすことになります。

現に、コンプライアンスが原因で、事業が縮小又は倒産してしまった企業は数多存在します。また、組織的な活動によるコンプライアンス違反に加え、1人の従業員が行った違反行為であっても会社名は報道され、社会的な信頼性が失われるケースも多々存在します。

 

さて、コンプライアンスリスクは大別すると以下のように分類ができます。

 

①法令違反・社内規則違反

各種法律違反や社内手続きの無視、第三者への不法行為

②事故・過失

ハラスメントや労務事故、安全事故の発生

③不正

売上や費用の架空計上、対消費者への虚偽表示

 

加えて、上記行為によって企業の社会的評判・イメージ・ブランドが棄損されてしまうことも大きな経営リスクになります。

 

では、コンプライアンスリスクはどのように管理するべきなのでしょうか。

ただ単に法令違反するな!という話ではなく、実はコンプライアンスは企業文化や経営陣の価値観と密接に繋がっています。

例えば、あまりに苛烈な売上至上主義はコンプライアンス上の問題を誘発する可能性が高いと言われています。

一方で、健全で風通しがよい文化が醸成されていれば、各従業員の正しい行動・意見が尊重され、コンプライアンスリスクの抑止へつながります。

おかしなことに対して意見が言えない、いわゆる「忖度」が職場の雰囲気に存在すると、コンプライアンスリスクが野放しとなってしまいかねません。

内部統制制度やガバナンスといった組織設計も重要ですが、健全な企業文化を醸成することが健全なビジネス、コンプライアンスリスク抑止への最短ルートとなります。

 

では健全な企業文化はどう醸成するのか?

第一に経営陣は、経営方針を踏まえ、会社のあるべき姿・理念を明確にし、法規制に則った事業活動を行うことを宣言する必要があります。

加えて、社員が自由闊達に意見を言える職場環境を整えるため、社員自らが事業活動における課題を意識し考え発信するような機会を設けたりして、意見を言い易い職場環境を構築することが重要です。

また、コンプライアンス研修等も継続的に行い、各従業員のコンプライアンスへの理解を深めていくことも大事です。

 

以上、一連のコンプライアンスリスク対応は長期的かつ継続的で一筋縄ではいきませんが、コンプライアンス違反が表沙汰になってしまうと、企業活動に影響が出ることは必須です。

地道に一歩ずつ、健全な企業風土を築き上げて、コンプライアンス違反とは無縁の会社を目指すことが、持続的な成長に繋がるかと思います。

 

以上、本日はコンプライアンスリスクについて記載させて頂きました。

 

最後までお読みいただき有難うございました。

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