【海外展開】JICA民間連携事業の採択事業検索ページのご紹介 | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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 皆さま、こんにちは! 売れプロ11期生の本村公一(もとむら こういち)です。

 

 昨年11月に、本ブログの「海外展開にも簡単に活用できるウェブサイト2選」という記事で、

①   世界銀行のオープンデータサイト

②   ジェトロ(日本貿易振興機構)の投資コスト比較ページ

のふたつのウェブサイトをご紹介しました。

 

 今回は、(また)海外事業に関わる企業の方、企業の海外展開支援に関心のある中小企業診断士の方など向けに、

 

JICA(国際協力機構)民間連携事業の採択事業検索ページ

 

のご紹介します。こちらは、実施済の

JICA民間連携事業の案件概要や報告書を検索することができるデータベースのようなページです。

 検索結果として出てくる報告書は、言ってみれば、他社の海外市場調査の報告書です。

 例えば、ベトナムへの海外展開を検討されている日本企業の場合、ベトナムで他社が実施した案件の報告書を見つけることができます。報告書のなかには、ベトナムの基礎情報や特定セクターの市場状況、関連する政策や法令等、また現地調査時の訪問先などにも触れられていますので、自社の海外市場調査に参考になる情報が多数含まれていると考えます。

 

 それでは、上記ページの使い方を細かく解説していきます。

 

1.  対象地域と対象国の選択

 

図1: JICAの民間連携事業の採択事業検索・トップページ1

出所:https://www2.jica.go.jp/ja/priv_sme_partner/index.phpを基に執筆者加工

 

 上記の図1は、JICA(国際協力機構)民間連携事業の採択事業検索のトップページです。

 全体としては、トップページで、各種の選択事項を選んだのちに、下のほうにある検索ボタンをポチっと押して検索するイメージです。

 

 まず、赤字①の部分で「対象地域」、赤字②の部分で「対象国」を選びます。

 「対象地域」の部分は、プルダウンメニューから以下の地域を選択できるようになっています。

 (対象地域は3箇所まで選択することができます。)

 

<対象地域>

○東南アジア

○東アジア

○南アジア

○中央アジア・コーカサス

○大洋州

○中米・カリブ

○南米

○中東

○アフリカ

○欧州

 

 次に、「対象国」を選択します。対象国は、「対象地域」でどの地域を選んだかで、プルダウンメニューに表示される国が変わってきます。例えば、上記プルダウンメニューから「東南アジア」を選択した場合は、プルダウンメニュー内に以下の国が表示されます。

 

<対象国の例(東南アジア)>

○インドネシア

○カンボジア

○タイ

○東ティモール

○フィリピン

○ベトナム

○マレーシア

○ミャンマー

○ラオス

 

 これらの国から、自社が海外展開先として検討している国を選んで絞り込んでいくということです。

 

2.  スキームと分野の選択

 

図2: JICAの民間連携事業の採択事業検索・トップページ2

出所:https://www2.jica.go.jp/ja/priv_sme_partner/index.phpを基に執筆者加工

 

 次に、トップページで、スキームと分野を選択します。

 スキームというのは、JICAが用意している支援メニューのようなイメージです。上記図2の赤字③の部分には、以下のスキームが並んでいて、チェックボックスをチェックできるようになっていますが、実際には、どこにもチェックをいれずに次に進んで頂いても構いません。

 

<スキームの例>

○ニーズ確認調査

○ビジネス化実証事業

○基礎調査(中小企業連携促進基礎調査、中小企業連携促進調査(F/S支援)を含む)

○案件化調査(中小企業支援型)

○案件化調査(SDGsビジネス支援型)

○普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)

○普及・実証・ビジネス化事業(SDGsビジネス支援型)

(以下、割愛)

 

 次に、分野を選択します。上記図2の赤字④の部分です。図2の赤字④の部分には、以下の分野が並んでいて、チェックボックスをチェックできるようになっています。こちらも、どこにもチェックをいれずに次に進んで頂いても構いません。

 

<分野の例>

○エネルギー

○廃棄物管理

○水の浄化・水処理

○農業

○保健医療

○教育

(以下、割愛)

 

3.  検索結果の例

 

 最後に、検索結果の例をご紹介します。

 以下図3は、「対象地域」で東南アジア、「対象国」でフィリピン、「スキーム」で基礎調査を選択して、検索した結果のページです。ご注目頂きたいのは、一番右の「概要、報告書、グッドプラクティス等」の列です。概要や報告書、プレスリリースへのリンクが表示されています。

一番上の基礎調査の事例のように、実施中の案件は、報告書(業務完了報告書など)が未作成のため表示されていませんが、既に報告書が完成して公開されている場合は、報告書へのリンク(JICA図書館の格納先)が表示されています。

 

図3: JICAの民間連携事業の採択事業検索ページ検索結果

出所:https://www2.jica.go.jp/ja/priv_sme_partner/index.phpでの検索結果を基に執筆者加工

 

 報告書の内容としては、冒頭の繰り返しになりますが、対象国の基礎情報(政治、経済など)や、特定セクターの市場状況、関連する政策や法令等、また各調査を実施した企業が、現地調査時に訪問した先のリストなども含まれていることもありますので、これから海外市場調査を計画する企業にとっては、非常に参考になる情報が含まれているのではと考えます。

 

まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 今回は、JICAの民間連携事業の採択事業検索ページを取り上げて、

 

1. 対象地域と対象国の選択

2. スキームと分野の選択

3. 検索結果の例

 

について、かなり丁寧に解説しました。

 海外展開計画を策定するための情報を得るために、非常に役に立つこのページ、皆さんも活用されてみてはいかがでしょうか。

 

 最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

 

 

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