メタバース時代のプレゼンについて | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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売れプロ11期生&大学教授兼中小企業診断士の井上雅之です。

みなさんこんにちは!
今年も残すところ約1週間ですね。。。

今年の1年も早かったというのが実感です。

今回は、近年注目を集めているメタバース時代のプレゼンについて、
時代に取り残されないよう、メタバース活用のノウハウを共有したいと思います。

世の中に新しい技術が出たときに、その技術や変化にうまく対応できる‭人とできない人で、次の時代の過ごし方が大きく変わるのはよくあることです。

例えば、YouTubeにうまく対応できている芸能人とそうでない芸能人を見ると分かりますが、初期のころは小さな差でも数年後に大きな差となって表出してくるのは、今となっては誰の目からも明らかです。

さて、本題のメタバースですが、今回で3回目のブームとなり、今回はそろそろ定着する気配を、自身の研究を通じて感じております。

今年、「メタバースを活用したオンライン授業の産学共同研究」に関する実験に際し、学内HPで参加者募集を掛けたところ、募集開始から2時間で定員に達し、その日にシステム上限ぎりぎりの70名となり、即日募集を停止することがありました。

学生(主に社会人)のメタバースに対する関心の高さに驚きました。

過去にこの手の実験で参加者募集を行った際は、1回目、2回目のブームとも圧倒的に男性が多い状況でした。

しかしながら、今回の実験参加者の内訳をみると女性の方が男性より多く、そろそろ一般的に定着する予兆を示していると言えます。

また、ここまでメタバースシステムが世界中で乱立したことは過去のブームではなく、今の状況は、テレビを代表するマスメディアがHPのことを「便所の落書き」と揶揄していたインターネットが急速に普及する直前の状況と非常に酷似していると言えます。

以上から、3回目のメタバースブームはAIと同様に定着する気配を感じています。

これから定着するであろうメタバース時代のプレゼンにうまく対応するため、以下に時代に取り残されないよう、メタバース活用のノウハウを共有したいと思います。

①プレゼンスについて
自分の存在は、仮想空間に存在する自分の分身であるアバターで示すことになります。

ビジネス向きの服装をもつアバターからアニメキャラクターや動物型のアバターまで色々あるため、プレゼンの目的に応じたアバターの選定が必要となります。

カスタマイズ機能やCGの服を有償で提供しているメタバースもあります。
日本版メタバースには、ビジネス寄りのアバターは少ない印象があります。

②コンテンツについて
Zoomなどのように自端末で表示しているプレゼン資料を映像として共有するパターンとプレゼン資料ファイル自体をアップロードして共有するパターンがあり、後者の場合はサーバから削除できる機能があるか事前確認が必要です。

メタバースの中には、アップロードしたファイルを削除できないメタバースもあり、グラフィック面の派手さに注力する半面、セキュリティー面が不十分なケースがあります。

コンテンツの取り扱いなどセキュリティー面は事前調査の上、注意が必要です。

③ストラクチャについて
コンテンツのストラクチャーはこれまで同様のスキルで対応できると思いますが、プレゼンするコンテンツに応じて、仮想空間の構成をうまく設計する必要があると思います。

これについてはメタバースにより、ユーザ側で自由に仮想空間構成を変更できるものとそうでないものが存在するため、事前の確認が必要です。

④デリバリーについて
現実世界と同様な距離による音の減衰があるメタバースとそうでないメタバースが存在するので、メタバースの選定にあたっては事前調査が必要です。

距離による音の減衰がある場合は、プレゼンの際に仮想空間の部屋全体に自分の声が届かないため、仮想空間の部屋全体に声が届くようにするような「メガフォン」機能が存在するか事前確認が必要です。

⑤その他運営上の工夫
・ネット上のイベントはネットワークやシステムトラブルがつきものであるので、2日用意しておいた方が無難です。また、急に都合が悪くなった参加者への振り替えも柔軟に対応できます。


・参加者リストはGoogleFormでメールアドレスを事前に取得しておくと後の参加者管理が非常に楽です。エクセルへのエクスポートも簡単にできます。


・メタバースは現状乱立しているためUIが標準化されておらず各社独自のUIとなっていて、慣れるまで時間を要します。このため、仮想空間内会場までの操作方法のマニュアルを作成し、事前配付することで参加者が仮想空間の中で迷子にならないようにできます。


・メタバースにログインする前に一度Zoomで集合し、会場までの操作方法をレクチャーしてから、Zoomからメタバースへ誘導するとよいと思います。


・操作方法に困っている参加者には、Zoomでそのままサポートし、最後の参加者がメタバースへ移動するまで見届けます。


・できれば、Zoom用端末とメタバース用端末の端末2台あると便利です。理由は、1台の端末でZoomとメタバースに同時ログインするとデバイスの取り合いになり、必ず音声トラブルなどが発生してしまうためです。


・毎度のことではありますが、直前で予定変更する参加者がいるため、2時間前にはスタンバイして、柔軟に対応します。このような参加者は切り捨てるという考えもありますが、柔軟に対応することで返報性の原理が働きます。

以上、これまで苦労して得たノウハウを共有させていただきましたので、メタバース活用の際に参考にしていただけるとトラブルなくスムーズにいくかと思います。

現実世界のプレゼンであれば、その場でなんとか経験と勘でリカバリーできる場面もあるかと思いますが、メタバースは、リモートかつ現状システム上の制約が多く、各システムのUI設計が異なるため、事前準備を完璧にする必要があります。

よって、メタバース時代のプレゼン成功のカギは、段取りが9割どころではなく10割であると言えます。

今回も長文を最後までご覧いただきありがとうございました。

これからのメタバース時代を生きる一助になれば幸いです。

 

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