診断士の魅力シリーズ(3)「行政、金融機関とのパイプ役」 | 『売れプロ!』ブログ -「売れる」「稼げる」中小企業診断士に-

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話す力をメインにした講師力、コンサル力について、理論だけではない実践的学習の場として、「売れプロ」を選びました。毎回の講義で、パワフル、ポジティブ、インテリジェンス、フレンドリーなキャラを際立たせておられる青木先生の一挙手一投足を見て、聞いて、感じて学んでいます。自分には無理だなと思ってあきらめそうになった時も、同じような悩みを持った仲間と励まし合って、皆でがんばっています。この学びの場に出会えたことは幸運でした。

売れプロ10期生の中小企業診断士、藤本心平(フジモト シンペイ)と申します。

 

4回目の投稿をさせていただきます。経営の相談相手として、私の考える中小企業診断士(以下、診断士)の魅力について、4回シリーズでお話している中の3回目です。

 

【診断士の4つの魅力】

中小企業の経営者が、経営に係る相談をする相手として、私は、診断士は次の4つの魅力を持っているのではないかと思っています。

 1.診断士は経営全体を横断的に見る

 2.診断士は堂々巡りの議論はしない

 3.診断士は行政、金融機関とのパイプ役

 4.診断士は秘密を守る

今回は、シリーズ第3回として、「診断士は行政、金融機関とのパイプ役」についてお話したいと思います。

 

【診断士は行政、金融機関とのパイプ役】

中小企業・小規模事業者は、我が国の企業数の99.7%を占め、全国3千万人を超える雇用を支える、我が国経済の屋台骨であるとの認識のもと、政府は様々な支援策を実施しています。

 

先般の衆議院議員選挙の際にも、自民党は中小企業・小規模事業者を応援する政策を掲げています。コロナ禍の影響を受ける中小企業・小規模事業者の事業存続・雇用維持、新分野展開や業態転換を支援する事業再構築補助金の拡充、生産性向上・事業再編、スタートアップの成長支援などを公約として掲げています。行政は、今後も中小企業・小規模事業者の支援に本気で取り組もうとしています。

 

しかし、これらの中小企業政策について、具体的にどのようなものがあり、どのように利用するのか、十分に知られていないのが実態です。大変残念な状況です。せっかくの行政からの手助けを利用しない手はありません。特に補助金は、投資のための資金調達手段の一つですが、返済不要なため、全体の投資回収期間を大幅に短縮でき、成長の起爆剤になります。施策を効果的に取り入れていくことで、中小企業も成長しますし、行政も政策が実現できてうれしいのです。

 

診断士は、中小企業政策の担い手として位置づけられています。もともと診断士は経済産業省が中小企業振興のために政策として創った資格なので、当然ですが行政等とのパイプ役です。中小企業施策に精通した診断士は、支援策活用の案内人とも言えます。補助金についても、中小企業の側に立って申請のお手伝いをするだけではなく、申請を受け付けて審査をする、行政側の一員としてのお手伝いもしています。

 

また、金融庁は、金融機関が取引先の経営状態を把握して取引をするリレーションシップ・バンキングを推進しています。担保のあるなしで取引を判断するのではなく、取引先の経営状態を分析して融資などを進めるためには、経営のわかる専門家が必要です。診断士は地域金融機関と連携して、経営診断・助言、経営相談や情報提供などにより、中小企業と金融機関とのコミュニケーション・ギャップを解消し、円滑な融資が行われるよう、金融機関と中小企業とのパイプ役を果たしています。

 

診断士は行政・金融機関とのパイプ役

                                                      (筆者作成)

 

私の次回投稿は12月下旬を予定しております。テーマは、診断士の魅力シリーズ(4)「診断士は秘密を守る」です。

 

中小企業診断士 藤本心平