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売れプロ第9期生で税理士の池本尚です。
AI(人工知能、以下AI)によってなくなる職業の代表例としてよく税理士があげられます。
結論から申し上げますとAIによって税理士という職業はなくならないと思います。
現在の会計システムでは95%程度の自動化が可能です。
95%自動化されているということは、95点の精度かというとそうではありません。
例えば、10円の取引が95個、残りの5個の取引が1億円であった場合を考えてみます。
全体としては、95%正確であっても、全然でたらめな数字ということになります。
自動化されない残りの5%は判断や見積もりなどの理由でコンピュータにより自動化できないものもあります。
そうはいうものの、判断は見積もりに関しては、近いうちにAIが確率論的にこなしてくれることになると思います。
そうなったときに税理士が不要かというとそうではありません。
アウトプットされた計算結果をだれかが最終的に判断し、誰かがその計算結果に責任を負う必要があるからです。
間違っていた場合に機械のせいにできませんから、結局数字に責任を負う人が必要になってきます。
上場企業の経理部のように経理のスペシャリストが何人もいるような組織では、自らのあるべき計算結果がわかるかもしれません。
一方中小企業では、自計化したあるいはコンピュータの計算した数値について、正しいものなのかの判断することができる人が、必ずしも多いわけではありません。
税理士・会計士は正解を担保するのに必要な存在として生き残っていくのではないかと思います。
ただし、記帳代行中心の税理士・会計士は生き残ることが難しくなっていくことは明らかです。