一疋の青猫 -81ページ目

ウメノハナ、名残りの香


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弥栄 弥生 春 三月


一日 延びても 二月は 早い


弥生の 声を 聞くまえに


淡く 儚く 名残りの 香


ただ 一輪 ウメノハナ


*


初春の 慶びと 花を添え


雪を 冠っても 景をなす


百花に 先んじて 花ひらく梅


古来 人は 梅に 春を 冬に 春を 纏わせる


冬を 春に つなぐ ウメノハナ


*


梅は匂ひよ 桜は花よ 人は心よ 振りいらぬ


*



桜のような 華やかな 散り際もなく


萌えいずる 野の花々に 隠れて


花は 実となり・・・


桜 待ち遠しく


梅 名残惜しく


*



この冬の寒さで 梅も開花が遅れているよう


まだまだ 見頃の梅も あるようですよ





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「 僕の贈り物 」   オフコース

※ 冬と夏の間に 春をおきました だから春は少しだけ 中途半端なのです・・・



降り積もる・・・


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間断なく 降り注ぐ 花びらの



間隙なく 散り敷かれるを まるで 知らないと



踏み散らしつつ おまえは



何を 嘆くと言うのか



肩を 濡らしているのは もう 冷たい雨ではないから



いつだって いだかれてあることに



遅い春の 訪れのように ようやく 気がついたなら



静かに 降り積もる ぬくもりに 頬を寄せて



そのまま 眠るがいい・・・







おやすみなさいませ^^






「 Missing 」  中西保志



オリオンは高く・・・


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新月の夜


月のない夜


プラントから 立ちのぼる 蒸気は

うごめく 巨大な生物のようでもあり

漆黒の闇に 光を映す スクリーンのようでもある

風に 導かれながら

時に みずからの 意思のように

自在に 空 高く

その 勢い良く伸びた 白き腕の


さらに先に


オリオンは 高く歌っていた





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オリオン おおいぬ ふたご・・・見えますか^^




冬を代表する星座 狩人オリオンも

春を 間近に ひかえ

主役の座を 交代するように やや 低く 西の空へと下る

勇猛なる狩人の連れた 猟犬シリウスも

地表の光に 晒され やや 鈍い かがやき

そして いよいよ 西の地平に 沈む頃

その毒で オリオンの命を奪った さそり座が

赤い目玉が 東の空に 現れる


春の星座は 明るい一等星も 少なく 淋しい


冬の終りを 西の空に沈みゆく 狩人のうしろ姿が 教える



しばしの お別れです 冬も オリオンも



夏の終りに はしゃぎ過ぎた夜の 明け方近く

ふたたび また 東の空にのぼるであろう オリオン

見上げれば 明け方の 冷気に 酔いも少し醒めて

来たる 冬を きっと 誰よりも 早く 感じるのだ



星も 人も 想いも

また

めぐるのです


*


晴れた夜

オリオンは 未だ 歌っています

あたたかくして 見上げてみる 週末の星空は いかが?




『星めぐりの歌』

宮澤賢治


あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。





「 星めぐりの歌 」