かつて暮らしたロンドンとニューヨークをどうしても比べてしまいます。
まずロンドンの地下鉄の綺麗さにびっくり。
いや、ニューヨークの地下鉄だって綺麗な駅はある。
ロンドンに住みだすとまた色々見えてくることもあるでしょうね。
しかしいくつかの駅を利用しただけで全体的なムードがニューヨークの殺伐さとは違いました。
ニューヨークには本来ならどこかでメンタルの治療の必要そうなホームレスがあちこちにいます。
早朝の地下鉄に乗るとホームレスの人々がフルフラットで寝ていることは珍しくありません。
お金の無い人でも治療が受けられる市立病院で働く友人の話ではホームレスの人が何らかの疾患で入院したとしてもすぐ出て行ってしまうそう。
それはドラッグなのかメンタルなのかわからないけれど、綺麗なシーツのベッドで寝られ、無料の食事もあるのに。
元々ニューヨークの地下鉄は駅も車内もホームレスが多いことで知られているけれど、パンデミック以降、ますます加速し地下鉄離れをした市民は多いそう。
アダムス市長はあれこれ打開策を打ち出すもこれといった変化は見られません。
ロンドンに話を戻しますと街も地下鉄もニューヨークの殺伐さと比べるとマイルド、とでも表現しましょうか。
私が住んでいた頃の90年代の落ち着いたロンドンとは違い、華やかさがあるなという印象。
決して観光客に媚びることはない雰囲気だったのに、新しいロンドンは違いました。
いきなり何が何だかわからないインスタレーションのような施設がトテナムコートロードに出現。
もちろんUNIQLO!
時代の変化に驚くばかり。
そうだ、私はハリー・ポッター以降のロンドンに来るのは初めてだったのです。
ハリー・ポッターは映画よりも読書から入ったためか、映画のロケ地などはあまり興味がなく。
ハリポタの集客力がロンドンの街をフレンドリーに変えたのかもしれません。
私が知らない新装のロンドンを闊歩し、まずは大英博物館へ。
大改装された大英博物館はアフタヌーンティーを楽しめるカフェもあったりして楽しい。
住んでいた頃は週に2回くらい通っていました。
エジプトの展示も観やすくなっていました。
カフェのカップが北斎!
かつてエリザベス女王に献上された本物のモアイ像があります。イースター島は返還を求めているそう。
日本の常設展示も。ちょうどドラマ「SHOGUN」を観ていたので興味津々。これは違うものを組み合わせて展示されているそう。
90年代と比べ、ロンドンは確実に観光客フレンドリーな街になったと実感したのでした。