西武安比奈線 | URAROUTEブログ

URAROUTEブログ

地理的にマニアックな場所を訪ねるページです。鉄道・酷道・険道・県境・飛地・果て・日本一(初・唯一)、無くなる前訪問など。時事ネタが理想的ですが、過去に訪れた所を記録的に残すことで精一杯であること、ご了承ください。

6月の更新の順番が前後しますが愛知のイベントに行った後、梅雨時の曇り空でしたが久々に西武に乗りたくなったのと、その沿線で気になるところ西武安比奈線を散策することにしました。

 

レッドアロー車窓馬場カーブ

20年も前だったか叫び…秩父から馬場まで直通の"おくちちぶ"に乗って以来のレッドアローが新鮮西武10000系のここは馬場カーブヘアピン

 

安比奈線 南大塚ホーム後方

 

所沢で乗り換えて南大塚に到着。安比奈線は南大塚駅南より分岐していて、駅下りホームにてその安比奈線の線路を確認できました。

 

そうです、まずはこの西武の路線図に載っていない西武安比奈線についてですが。。。

 

 

安比奈マップ

 

西武安比奈線は入間川で採取した砂利を運搬する目的で1925年(大正15)に開業。

 

安比奈~南大塚間(3.2km)はもとから貨物利用のみで、今まで旅客列車が走ったことはないようです。砂利需要減少と採取規制のため1963年(昭和38)に休止され現在に至っています。ここでは廃止ではなく休止というのがポイントとなりますが、

 

 

安比奈線を廃止ではなく今まで休止にしていたのは、いずれ復活させ再利用するためだったようです。延伸案や車両基地建設案などが浮上していましたが、何も本線から3km離れた所に車両基地を作る必要はなく南入曽車両基地で事足りること、その他諸事情から今年2016年2月に廃止を正式に発表11月末に廃止されるそうです。

 

 

廃止されれば半世紀にもわたって残されてきた鉄道施設はすべて撤去されること必至、行くなら今のうちと。。。走る

 


安比奈線 南大塚駅前     
というころで、駅を出て散策スタート。駅前の安比奈方向、線路は序盤にして分断されてしまっていますが架線柱が残されています。架線柱と道路に埋まったレールの位置がズレているのはなぜはてなマーク


安比奈線 国道16号   
安比奈線は東京環状、国道16号と交差します。需要の多い道路ゆえ何度もアスファルトが塗りなおされたようでレールは埋められ歩道部しか確認することができません。

 


安比奈線2  
その先住宅街に残るレールと架線柱。敷地内は近隣の方々のガーデニングの場と化している様子。立入禁止の立札あり。

 


安比奈線 橋梁
安比奈線に残るガーター橋、今にも折れてしまいそうな木製の架線柱ですが整然と並ぶところ、今にも列車がやってきそうで廃線休止線ムード満点です。


安比奈線4  
住宅地と田園地帯の所々にレールが残る休止線を辿り、線路は雑木林の中へと吸い込まれていきます。この先はNHKドラマにも使われ、西武安比奈線と検索すれば出てくる有名な撮影スポット。どうしても見たいという欲望を抑えることはできず…一応ここでは"いて"みることに目星


西武安比奈線 雑木林   
目あせる 武蔵野の面影を残す雑木林の中、轍の証となる二本のレールが半世紀にもわたり自然に溶け込むように残された奇跡の風景きらきら 


安比奈線5
安比奈線の見ごろは落葉に敷き詰められた冬の時期(←ポイントポイント) 安比奈線もいよいよ後半、半世紀もの歳月を示すかのような車両限界オーバーに育った沿線の樹木、レールを押し上げる逞しい根っこ切り株


安比奈線6  
その先埼玉県道114号八瀬大橋たもとでは復活の見込みはないものと判断されたか、ここでは跨線橋とはならず分断されてしまっています。


安比奈線7  
廃止と休止ではこれだけ違うものかと道路の反対側でも容易にレールを見つけることができ、レールに沿って…


安比奈線8  
入間川の河岸沿いに残されたレールはモトクロス場へ。その先、


西武安比奈線安比奈駅
途中雑草に覆われ見失ったりもしましたが、水道橋の先、南大塚から二本の単線レールに単線用架線柱だったのが、ここでは2~3線分あると思われるスパンの長い架線柱。おそらくここが安比奈駅跡と思われます。


安比奈線10
この先はモトクロス用に盛土されていてレールの有無確認は困難なようでしたが、


安比奈線11

その中の凹の部分に確認できた最後のレール。この先どこまで続いているのか気になりますが、その先に架線柱はなくモトクロス場にある部分部分のレールを発見しても特段得るものもなさそうと、ここで廃線休止線散策を終えることにしましたSkype


的場駅前
歩き疲れたので安比奈駅跡からバスに乗って得意げと思っていましたが、ここは川越市のバス空白地帯の一地域のようです汗 スマホでも最寄りのバス停がみつからず、仕方なく先ほどの八瀬大橋を渡り対岸にあるJR川越線の的場駅まで3kmを徒歩移動走る人


レッドアロー帰り
川越線で川越では蔵の街散策せず買い物して帰りもレッドアロー乗車ニコニコ 今まで有料は避けていましたが、こんなプチ出費で以上の幸福感が得られるんだったらチョイ足ししてもいいかもと思いました目jewel*