5月16日に蠍座で満月になり同時に地球の影が月を覆う月食になります。




 

新月はスタートで満月で結果が出ると言われますが、月食は満月の強化版で影響は次の月食が起こるまでの半年ほどになります。

 

 

月食は地球の影が満月に対して影を落とすことになり、太陽の光が遮られてそこからまた光を取り戻すということもあって「生まれ変わり」「隠されていたことが明るみに出る」などの意味を持ちます。

 

蠍座は1対1の強い関係性において一体化を目指す共有の星座で、180度反対の牡牛座が自分自身の肉体の感性を求めることに対して、他者との関係性を重要視します。

 

月は私生活での感情や気持ちということを表し、蠍座にあることで私的な感情面での他者との共有を求めます。

 

特に恋人やパートナーや自分の一番身近にいてほしい人との濃厚な共有体験というものに重点が置かれそうです。
 
恋人やパートナーでないにしても、特定の他者との感情の共有がこの時期にテーマとして浮かび上がってくるのではないでしょうか。
 
蠍座は他にも牡牛座の自分の持ち物に対して他者の持ち物や、誰かから感情的な遺産を引き継ぐといったような事にも関連するのでそういったことに焦点がいく出来事などがあるかもしれません。
 
そういったことがらに対して一度手放してからまた生まれ変わるという体験を経験するかもしれません。
 
日食や月食が起きる時にはノードと言われる計算上のポイントがあり、180度反対の軸にドラゴンヘッドかドラゴンテイルというどちらかのポイントの近くで起こります。
 
この蠍座の月食はドラゴンテイル側で起きていて、ドラゴンテイルは放出すること、浄化や手放すといった作用があり、他者との共有というものを求めるのですが、相手をがんじがらめにしないで見守るといったような性質的に反対のことをしなければならないといった感じがみてとれます。
 
これは月食の軸に対して水瓶座にある制限をかける土星が緊張した角度を取っていて、相手にのめりこむのにストップをかけようとする作用のある配置になっています。
 
月食の軸の牡牛座、蠍座と土星のある水瓶座は不動宮という、融通の利かない頑固な星座で他者との一体感を求めるのだけど、迫らずに見守るといった反対の性質に対して各々が不器用なままうまく立ち回ることが難しいといった事になりそう。
 
しかし、この不器用さの配置に対して魚座の海王星と火星、山羊座の冥王星が調停をするポジションにあって理想を情熱でカバーしてそこにプラス無意識の奥から沸き起こるエナジーによって支えられています。
 
硬い配置と柔らかくしなやかで力強い配置といろいろなベクトルがミックスされている今回の月食になりそうです。
 
 
 
ここまで蠍座の月食の事に触れてきましたが、もっと大きく時期の流れからの考察をしようと思います。
 
まず5月1日の日食は牡牛座で起こりました。
 
そして5月16日の月食は180度反対の星座である蠍座の月食です。
 
なぜこうなるのかは日食、月食が起こる原因にドラゴンヘッドとドラゴンテイルの近くで新月や満月になると日食と月食になると説明しました。
 
このドラゴンヘッドとドラゴンテイルは普通の天体が進む方向とは逆方面に180度の対になって進んで一つの星座におおよそ1年半ごとに変わっていきます。
 
そうなると日食と月食は半年ごとに連続して起きて、半年後の日食と月食はまた星座が180度向かい合った場所で起こります。

ドラゴンヘッドは今年1月後半に牡牛座に入り同じタイミングでドラゴンテイルは蠍座に入り2023年の7月ごろまで滞在します。
 
具体的にいうと5月1日の日食は牡牛座、5月16日の月食は蠍座で、そして半年後の10月25日の日食は蠍座で、11月8日の月食は牡牛座で起こります。
 
こうしてみると今年2022年の日食と月食はすべて牡牛座かその180度反対側の蠍座で起こり、日食、月食の意味である「死んで生まれ変わる」「何かのフェーズが終わり何か別のフェーズが始まる」といったことが牡牛座と蠍座の軸で起こるという意味になります。
 
牡牛座が自分の五感で感じる感覚であれば蠍座は他者との感覚の共有、牡牛座が自分の持ち物、蠍座は他者の持ち物、といった具合に自分と他者との間で所有をする所有されるといった事柄にたいしての「無くしてからまた始まる」といったテーマが強調される年になります。
 
去年はこの日食と月食の軸は双子座と射手座で起こっていて、学習すること、大小の知識を得ること、思考すること、狭い範囲から大きな範囲での旅や探索、隣人や遠く離れた人との関係性などのテーマがあったかもしれません。 
 
今年はまたテーマが変わったということになります。
 

なので今回の牡牛座の日食と蠍座の月食のテーマはまた半年後も起こるということを覚えておいてもらえるといいかと思います。

 

 

 

そして前にも言いましたが、日食や月食の時期には新しいことを始めないほうがいいと言われます。

 

日食や月食のパワーで活躍するという人も出てくるのですが、「死んで生まれ変わる」というように運面的な出来事に遭遇してそうせざる負えないといったようなコントロールできる類のイベントではないのでどういった結果になるかはよくわからないかもしれません。

 

なのでこの月食が起きてから次に新月となる5月30日以降に始めてみるといいででしょう。

 

できたら水星の逆行も終わる6月3日以降がもっといいかと思います。