昨夜は初ファジアーノ観戦で思わず「やっぱサッカーよ」ともらした 倉敷市中島 高蔵寺第16代住職 高野山本山布教師 天野こうゆうさんです。ビールを買いに行っている間に2点入れられててショック・・・

今朝はリスナーからの質問メールにお答えしてもらいました。
「現在、求職中でくじけそうになる」という女性から「何か一言いただけませんか?」
こうゆうさん
私は過密にスケジュールを入れるタイプなので・・・なんもすることねーわって思った時点でむなしさが出てきてくじけるんじゃないですか?「いつ寝てるんですかぁ?」と聞かれることが多いんですが大きなお世話で、1日4時間寝れば私は生きて行けます。2時くらいからごそごそやっていけば皆さんより1日が長いので海も行くし野球も行くし、もちろん盆行も。移動中が大事、いろいろ頭の整理をする、盆行も道中でひらめいたことをメモする。今はスマホがあるから写真撮るし、メモできるし調べモノのするし。だから晩酌しながら今日考えた事を整理するのが楽しみ。だから、この方は暇なんですよ。暇なときにくじけてたら忙しくなってもくじけるから。クセにした方がいいですよ。仕事がない時ってむっちゃナーバスになる人が多い。辞めたり辞めさせられたりしたんかもしれんけど、次探せるって楽しいよね。「あんな会社が」って言う人いるけど、どこまでが「あんな会社」なのかとことん付き合っちゃるぜ!ってくらいでやればいいんですよ。「ノーサイド」見なさい(笑)

次の方からの質問です。
「お墓参りでご先祖様が喜んでいただけることは何でしょうか?」
こうゆうさん
喜ぶかな?自分のことでしょ?自分が省みるけん「帰省」、仏教用語です。帰って省みるんよ、どこに帰るかって言うと自分のルーツへ省みるんよ。私らはお墓へ行ったらその先祖の存在感が第一にある。ここに、ご遺骨が土に帰って、そこで日々「私らどうしようるじゃろうか」、これだけ継承した命に対してがんばらにゃいけんと思うのが帰省。帰省の意味から考えないと、「帰郷」でもいいわけですから。
喜ばすってどういうことなん?手を合わせたらパットと花が開くとか?現象的なものを言いたがるけど・・・喜ばんでえーでしょ、先祖は。それからね、行くと思い立ってお参りする、点と点じゃないです。間の手間。チケット取ってからCスタ行くまでですよ。汗かきながら小さな子のユニフォーム見て「かわいいなぁ」って挨拶して、「おっちゃん知らんけん教えてよ」言うて試合始まる前にビール一口飲んで、この過程がいるわけで。お墓参りに置き換えると、「明日お墓参り行くんじゃ、朝一番に汲んだ水を持って行ってあげよう」って、「ここの水で育ったんじゃけん」、水道水でもいいです。シキビ買うてこにゃいけん、あの饅頭好きじゃったが~言うて、行く途中で買うんじゃなくて買って準備をする。昔はヤカンや手桶に蓋をせずに歩いて行ったでしょ、今はペットボトルだけど。あれはチャプチャプチャプと水をこぼしながら行くんですよ。こぼした水で潤う何かがありゃせんか?という陰徳を積むんです。お墓参りをしてる姿を見て「あ、ウチもいかにゃいけん」って相手の発心の促しなんですよ。だから昔のお盆行は棚経といって外に水棚という粗棚をこしらえてもらって、蓮の葉っぱ広げてそこに刻んだ夏野菜と洗米を供えて水を上げてチャバチャバーと落ちて行くのを施餓鬼供養してたから水棚を拝む棚経。外で拝むことに意味がある、お経が響くとういうことは供養しない隣の家も供養してあげよんじゃけん。

墓へ行ってバケツがメゲとるとか水が出てこんとか文句言うけど、自分で持って行くんだよ全部。墓の近くで買うんじゃなくて自分たちが丹精込めて探してくるんです。お墓の掃除するでしょ?千鳥が出ていたTVで村上ショージさんが自分の故郷の伊予大島のお墓参りをしたVTRが流れてショージさんがお父さんのお墓を手で洗いよったんです、大悟さんがそれを見て涙ぐみながら「そうじゃそうじゃ!背中流すように手で洗うもんじゃ島の人間は」って。そういうの見てるじゃん、六地蔵さんの前の茶椀に茶渋がついたらお祖母さんが手でキューッと洗って「ごめんなさいなぁ」ってしよった。だから喜ばすとか、成果じゃなくて、功徳陰徳の世界。
先祖様に対して何かをするんじゃなくて、先祖様は仏さまなんじゃから、その仏さまが中心となって我々はそのお手伝いをさせてもらってる。先祖様が連れて来た「こいつら苦しい思いしよんじゃ地獄で」を救ってあげるのが盆。先祖ありきなんて入り口ですよ。先祖が連れて帰られる御霊、三界の万霊を仏の世界へ上げるのがお盆行じゃけん。「ウチの先祖様にこれやったけん喜ばれる」っていうのは違う違う。先祖様が中心におられる主催者、私らはその周りにいる給仕する人。お墓もそうです。お供えを上げる、仏前に上げる、下ろす、お下がりを供えるっていうじゃない上がったり下りたりするじゃない?そしたらお下がり墓に持って行くんですから、「わしゃーえんじゃ、わしゃーもう供養されとんじゃ、この墓を頼って来るワシが見つけた恵まれてない魂がおるんじゃ」と、そこでお墓を、塔婆を光のはしごにして上がってくれるように「おい、おめぇら子孫よ手伝うてくれんかのう」がお盆です。だから真言宗の塔婆の裏には地獄に堕ちた者よこの功徳をもって悉くあなたたちを成仏させてあげますよって書いています。大キャンペーンですよ。だって誰が自分のさぁ親父が先に死んだ言うて、その親父さんが「おめーらお墓参りに来んけぇ罰当てちゃる」なんてします?自分がせんじゃん。父ちゃんが立派な仏さまになっとるけん、他の者を救おうとしとるけん手伝うんじゃわーと。ここを間違えて何かせにゃ、何かせにゃって言うたら新興宗教ですよ(苦笑
森田さん/私たちがこのお盆からできる施餓鬼供養はありますか?
こうゆうさん
お仏前からお茶やご飯お下げして流しへパッと捨てるじゃない、昔の年配の方は食べたりしてたけど、それだけでもちょっと庭やプランターに残してあげると鳥が食べてくれるじゃない、これが施餓鬼ですよ。だから自然の力で帰りにくいものをしちゃいけませんわな。一番えぇとこ、最初を与えるという事を意識しているので、和尚さんたちは生飯(さば)といって最初の七粒以上取って別のお皿へ置いて、手を合わせてからいただくんですよ、それを貯めて晩にこうする。ウチだけ言うて豪華にするのはお盆には反するでしょう。炊き出しと一緒じゃわ。どなたかしらんけど食べておくれ、家に上がれんのか、ほな水棚で受けてくれ。魂に格があるからね。
今、私たちが現実に感じる感情や精神状態でもあるから、このあたりが整理したらゆとりができます。この極限の暑い時に訓練しとけば穏やかな時にはもっと優しゅうなる。
私の尊敬する和尚さんがハッキリ申し上げてました「全国の坊さんが命がけで毎日施餓鬼したら宇宙はようなる」って。

天野こうゆう住職 次回のご出演は9月5日(木)です!

今日のアロハは60sのビンテージ!