島根1区の民度、和歌山2区の民度 | ウツと株とプログラミング

ウツと株とプログラミング

うつ病で引退して、株トレーダーに。銘柄選定プログラムから始めて、現在は自動売買(アルゴリズム取引)システムを開発中(*'▽')/

僕は無党派だ。そしてあまり政治的な発言はしないようにしている。政治信条は人により異なり、そのコンセンサスは選挙によって「民意」として反映されるべきものだと思っている。


日本では長期に渡り自民党政権が続いている。そのため、実務が任せられる実力は自民党にしかないのが実情だ。ところが長期政権の傲りで自民党は汚い金まみれになっている。


かな~り昔は「自民党 vs. 社会党」という二大政党時代があったのだが、実際には自民党政権が長く続き、社会党は自民党政権に対する批判政党という位置づけだった。


自民党が長期政権を持つと傲りが目立ち始め、民衆の喝が入る。今まで無かった日本新党という新党がいきなり現れ1993年に政権を担った。チャラチャラした総理大臣が何も成果を出さないまま、約8ヶ月で要職を投げ出すという不始末。日本新党自体も霧消した。


とりあえず中継ぎの総理大臣が自民党から出たのだが、その中継ぎは2ヶ月しかない。


結果的に社会党に政権を任せてみることになるのだが、実務が全く出来ないヘボヘボ政権だったため、「単なる批判ばかりの無責任政党」の烙印が押され、その後の選挙で議席を大きく減らし、現在(社会民主党)は衆議院に1議席、参議院に2議席を持つだけの風前の灯火状態だ。


社会党が自壊していく中で自民党の一強時代が再び長く続いた。


やがて「本格的な新政権」を目指す民主党が現れ、2009年に民主党政権が発足。ところがこの初代首相がイカレポンチで、日本の国家安全保障を揺るがす事態になった。二代目首相は「市民派」を名乗っていたが、東日本大震災とそれに続く原発事故で大失態を演じてしまう。三代目首相は比較的実務的だったが、続く選挙で国民の喝が入り、結果的に3年の短命政権となったばかりか、党が分裂してしまった。


そしてまた自民党の長期政権が続いている。そのような中でまたもや自民党の金まみれ問題が発覚し、それに対する世論の反応が衆議院補選で示された。今回は3選挙区で補選があったのだが、自民党が公認候補を立てたのは島根1区のみ。



この島根県はバリバリの保守地区だ。島根1区は前衆議院議長を務めた細田博之氏(自民党)の死去に伴う補選だったのだが、ここは別名「細田家」と呼ばれる地区で、細田家親子二代に渡って長期安定的に当選していた。ちなみに島根2区は竹下登元首相(既に死去)の選挙地盤だ。


衆議院に小選挙区制が導入されてから自民党が議席を独占し続けて来た地区で、今回の選挙結果を僕は強い関心を持って見ていた。


結果は野党公認候補の当選。


島根1区民の民度の高さを感じた。



3選挙区での自民全敗を受けて、衆議院解散総選挙のスケジュールが分かりにくくなったけど、僕はいま和歌山2区を注視している。



ここは二階俊博の選挙区だ。今回の政治資金パーティーのキックバック問題で安倍派についで不正額の多かった二階派のドン。

派閥の解散をギリギリまで渋っていた上に、今回の金銭問題でまさかの「おとがめなし」というありさま。


「次回の選挙には出馬しない」と発表した記者会見の場で、「それは今回の問題を受けた引責でしょうか、それとも年齢(子供への世襲)でしょうか?」という記者質問に対して「馬鹿野郎!」発言をしている。


しかし地元後援会では既に二階氏の三男を次回選挙で立てることに決めたらしい。


この和歌山2区で本当に二階俊博の三男が出馬するのか、また、自民党が公認候補にするのか、そして当選してしまうのか?


和歌山2区民の民度が問われる気がしている。