今日の言葉はMSW。これはMinisterium für Schule und Weiterbildungの略である。
Ministerium(ミニステーリウム)は省庁のこと。Schule(シューレ)は学校、Weiterbildungは学校卒業後の研修や生涯教育や再教育のこと。
ドイツでは、教育と言えば学校教育に留まらない。社会人の研修制度が非常に充実しており、市民大学やキリスト教団体のカルチャースクールで非常に安く研修を受け、様々な資格を取ることができる。大学に行かず、高校卒業後何らかの専門研修を受けてスペシャリストになる若者も非常に多い。そういう研修制度が、省庁で学校教育と共に管理されているのだ。
最初にMSWという言葉を聞いた時、WはWissenschaft(ヴィッセンシャフト=学問)の略かなあ、などと想像したのだが、学問研究の分野には別の省庁があるらしい。それは、Ministerium für Wissenschaft und Forschungなどと言い、州によってForschungの部分がKulturだったりKunstだったりするようだ。
教育に関する省庁は、ドイツの場合は各州に存在する。つまり、その州によって教育方針が異なる。学校制度も微妙に異なる。文科省が全国の教科書の検定を行っている日本とは、考え方が全く異なる。各州が自立しているのだ。理想はドイツ人を育てることではない。バイエルン人やザクセン人やブランデンブルク人やヘッセン人が育つのである。