今日の言葉はMSW。これはMinisterium für Schule und Weiterbildungの略である。


Ministerium(ミニステーリウム)は省庁のこと。Schule(シューレ)は学校、Weiterbildungは学校卒業後の研修や生涯教育や再教育のこと。


ドイツでは、教育と言えば学校教育に留まらない。社会人の研修制度が非常に充実しており、市民大学やキリスト教団体のカルチャースクールで非常に安く研修を受け、様々な資格を取ることができる。大学に行かず、高校卒業後何らかの専門研修を受けてスペシャリストになる若者も非常に多い。そういう研修制度が、省庁で学校教育と共に管理されているのだ。


最初にMSWという言葉を聞いた時、WはWissenschaft(ヴィッセンシャフト=学問)の略かなあ、などと想像したのだが、学問研究の分野には別の省庁があるらしい。それは、Ministerium für Wissenschaft und Forschungなどと言い、州によってForschungの部分がKulturだったりKunstだったりするようだ。


教育に関する省庁は、ドイツの場合は各州に存在する。つまり、その州によって教育方針が異なる。学校制度も微妙に異なる。文科省が全国の教科書の検定を行っている日本とは、考え方が全く異なる。各州が自立しているのだ。理想はドイツ人を育てることではない。バイエルン人やザクセン人やブランデンブルク人やヘッセン人が育つのである。

今日の単語はFachschaft(ファッハシャフト)。大独和には同業者団体とか、同じ専門分野の学生組織、と書かれている。今日お話しするのは、二つ目の意味の方だ。


ドイツの大学には学科専攻ごとに学生組織がある。その専攻の学生の履修相談にのったり、学生の要望をまとめて学科に改善を要求したり、専攻内の学生同士の親交のためにパーティーなどを催したりする。専攻内の職員会議にも出席し、その学科の問題を学生代表として聞き、それを学生に伝えたり、学生の立場から意見を述べたりもする。


このように書くと、なんと民主主義的なんだろう!と感心するのだが、残念ながらこの学生組織は非常に偏っていることが多い。テストに受からないような学生が屯し、受からないのは学科の方針やカリキュラムがおかしいからだ、と主張したり。大多数の学生はそのカリキュラムでしっかり学んで普通に卒業していくのだから、その学生組織の言い分が学生の要望をまとめたものだとは言い難い。


時には対立しながらも、それでも学生組織は職員会議に出る権利を持ち続ける。民主主義だなあと感じる。

今日の表現は、お断りの表現。


Der Benutzung eines Recorders stehe ich skeptisch gegenüber.


これは、ある話し合いのとき、録音してもよいかという申し出にお断りした表現。

直訳すると、レコーダーの使用には私は疑い深く向かい合っている=懐疑的である。


私自身、録音しておきたいと思う場面は色々あるが、その多くは許されない。

録音できれば色々なドイツ語表現をあとで書き起こすこともできるだろうが、残念ながらそれはなかなか難しい。