魚の女の子って聞いたら、どんなのをイメージします?


日本でポニョが公開されたという話を聞き、ドイツ人に「魚の女の子の話らしい」と説明したら・・・イメージされたのは、「マーメイド」だった。


なるほど~


ま、マーメイドは「人魚」であって、魚じゃないね、ということで最後には落ち着いたのだけど。


ポニョって、人魚?魚?


ドイツで公開されるのはいつかしら・・・うううう。



今日の表現は、Wir haben verdient gewonnen.


これは、ヨーロッパ選手権で第一試合を終えたあと、ドイツのバラックがインタビューに答えた言葉。


「ぼくたちは順当に勝ちを収めた」という意味だが、この「順当に」に当たるのが、verdientだ。

そのverdientはverdienenという動詞から来ていて、もとは「お金を稼ぐ」という意味。だから、「~に値する」「~を受けて当然だ」という意味でも使われ、その過去分詞形のverdientは「当然の」「ふさわしい」「しかるべき」という意味の形容詞になったのだ。


つまり、バラックは、勝って当たり前、しかるべき勝利を収めただけ、と述べているのである。


淡々と、自分たちは勝利を収めるのにふさわしい価値がある、という表現を使うところ、ドイツ人だなあと感じる。

今日の言葉はDeutsch(ドイチュ=ドイツ語)。


このDeutschという言葉の歴史は、ラテン語のtheodiscus(テオディスクス)まで遡る。これは、約8世紀の支配階級の言葉であったラテン語に対し、民衆の使う言葉、という意味である。そこから古いドイツ語のdiot(民衆)という言葉が生まれたらしい。


その後、中世(12世紀前後)には、民衆に分かるように意味を説明する、という意味で、diutenまたはtiutenという動詞が生まれている。それは、今のdeuten(意味を説明する)の語源である。


それと同時に、民衆の、という意味のdiutschやtiutschが生まれ、それが今のdeutsch(ドイツの)になり、その名詞化したものがDeutsch(ドイツ語)というわけだ。


だから、ドイツという国や民族があったわけではなく、いわばその辺に生きている一般民衆のことを、ラテン語が分かる支配階級の人たちがドイツと呼んだというわけである。Germanという言葉を使わなかったところが非常に興味深い。支配階級の人たちは、自分たちがその辺の民衆と同じ人間ゲルマン人だとは思っていなかったのだろう。ラテン語ができる=神聖ローマ帝国の人間=古代ギリシャ・ローマの文化継承者、というつもりだったのだろう。