どうしてわたしは田舎暮らしをしようとおもったのか~お金編①~ | URALiオフィシャルブログ Powered by Ameba

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どうしてわたしは田舎暮らしをしようとおもったのか~はじめに~


の続きを書いてみよう。

田舎に移住を考えてる方、暮らしの転換を試みてる方、など、なにかしらの参考になればいいなあとおもって自分の経験を基にシリーズで書こうとおもいたったのだけど

妊娠してからというもの、パソコンに向かう度数は大きく減り、脳を使う、ということもあまりしなくなり、、

旦那さまがきのうから大阪にお仕事にでかけたので

雨のひとり時間、につらつら書いてみます。


今日は

「わたしは、どうして田舎暮らしをしようとおもったのか~お金編①~」


と題します。


理由のひとつに


「お金の在り方の修正→回帰」


が、あるのです。


お金ってとっても不思議なものです。

100円を握ったとき

人それぞれその使い方があって

貯金する人もいれば飴玉を買う人もいてお賽銭にする人もいる

お金の使い方ってそれぞれです。


わたしといえば、財布に入ってるお金は全部使い切ってしまうタイプの人間で

目的のない貯金はまずできず

20代の頃は買い物依存症だったとおもわれます。

高価なものもクレジットカードという魔法のカードでばんばん買って

毎月その返済に追われるといったかんじ

コンビニで平気で1万円つかったり

毎月でるファッション雑誌は片っ端からかかさず買って流行りをチェック

欲しい!とおもったものはなにがなんでも手に入れてました。

一体なににお金が消えてゆくのかわからないほどに

お金というものを浪費しまくっておりました。

無論、裕福な家庭の子どもじゃありませんし

ただただアルバイトにいそしみ

物を買うために働く20代。

就職すればもう少し収入面は安定したのかもしれないけれど

音楽を本業としたかったわたしにその選択はありませんでした。


25歳でデビューしたとき、

ようやっとこれでバイトから解放される!とおもったけど

レコード会社からいただいたお金は毎月20万円。

そのうち、10万円は経費として事務所に

残りの10万円がわたしの取り分。

一人暮らししながら10万円でやりくりなんてできるわけないので音楽活動の合間にせっせとアルバイトをしていました。
(当時は勿論内緒にしていたけれど。笑)


その当時の音楽業界、メジャーレーベルはまだ予算もあったようにおもうので

雑誌やCM、プロモーションもそこそこはお金をかけてやってもらったようにおもいます。

けれど露出が増えた分、見てくれは華やかでスタイリッシュにしておかなくてはいけない状況でもあり、
わたし自身もかっこよくクールな存在で在りたかったので

それなりの生活はなかなかと大変でした。


ライブの衣装

煌びやかなアクセサリー

ピンヒールにハイヒール
スリッポンにブーツにレアなスニーカー

セックスアンドザシティに憧れて下駄箱は靴であふれ
クローゼットに服はぎゅーぎゅー詰め込まれ
なにがどこにどうあるのか、ひっちゃかめっちゃかな状態

キャリーのような成功を収めてないのにずいぶん無理したもんですw


食事に関しても外食がベースだったし、人付き合いも賑やかだったので
お金はどんどんでてゆきました。まさにばっさばさ羽ばたいてゆく感じ。


音楽活動にバイトにと忙しい毎日は
いつのまにかわたしを胃痛持ちにし、低体温を作り上げ、肉体は太ったり痩せたり太ったりを繰り返し
メンタル面も感情の起伏が激しく、とても繊細で弱かったなあと。パチンと今にも弾けて壊れてしまいそうでしたね。


振り返ってみるとあの頃はもうぜんぶが無我無夢中で若さゆえ!といったところでしょうか

激しい毎日でしたがそれはそれで懸命に楽しんでいたように思います。


さて、そんなわたしにじわじわ変化が起こりだしたのは

東京に上京してから。


30歳


メジャーレーベルとの契約はとっくに切れてましたので

インディーズレーベルとの契約を機に

出来立てほやほやの新しいCDを胸に抱きしめ猫をカゴにいれて

わずかな貯金と大きな夢を持って品川駅に降り立ちました。

わたしは18歳から一人暮らしをずっとしているので

これまでにいろんな家に住んできましたが

東京の家賃はやはりすこぶる高かった。

30歳、

20代の頃のように無茶はできず

都会での大人の女性の一人暮らしはある程度守られていてほしかったので

駅近のこぎれいなオートロック付きマンションを選び

場所は渋谷からタクシー2000円圏内の三軒茶屋

1ルームで

家賃は10万5千円

高い。。。とおもったけれど

きっとすぐに新しい音楽事務所も決まってCDも売れていけるでしょ!

生活レベルを下げるところからはじめるなんて逆によくない、甘えてしまう、

と言い聞かせ、大都会でのがんばる理由にしました。


けど、そんなうまく物事は進みませんで、

毎月10万5千円の家賃を払おうとおもうと

たとえ20万あっても到底やっていけません

家賃は収入の三分の一が丁度いい

という目安は本当だとおもいます。

夢を追いかけながら月に30万、稼ぐのはとても大変でした。

カードの返済や奨学金の返済も続いてましたし

その中でこぎれいな衣類を保ち

人付き合いも広げてゆくのは至難の業。

どこどこのだれだれを紹介してもらうために夜中にタクシーにのってでかける

青山の洒落たbarで一杯1000円のビールを頼む

顔と名前の一致しない名刺ばかりがポケットに溜まり

家賃が払えないときもあり。。何度も母親にお金を借金しました。。

マクドナルドの100円ハンバーガーだけでやりくりした一日もありましたね。。

今だから書けるはなしですが、、。


そんな東京ライフ、センチメンタルなストーリーならわんさかありますので^^;;エンドレスになるからひとまずよこに置いて


はい。

で、カクカクしかじかあって

東京での暮らしは約3年半でピリオドをうつわけですが

その間はつまりは働いてばかりで音楽に集中できず

ライブ活動もほとんどしておりませんでした。いや~できなかったです。

生きることに精一杯でした。


そんな中で

自分がどう生きてゆきたいか、そもそもなんで歌いたいのか、

売れるってなんなのか、わたしにとっての音楽は?夢は?

自問自答、苦悩の3年を過ごしました。

人生の中でも行き場のない涙をたくさん流した時期だったようにおもいます。


けれど辛いことばかりではなく

どんどん崩れる体調を修復するために、とヨガにであったり

音楽以外のことにトライしてみたり

魂が通うような人々との出会いもあったり

いいこともたくさんありました。


そんな一歩進んで二歩下がるような日々の中で

わたしという人間の許容範囲、わたしらしく、ありのまま、の本当の意味

音楽に対しての視点、想い

最終的には生き方、死に方、

までへと思考は羽ばたき

徐々に自分の真心が見えてきました。


いつしか

もっとシンプルに生きたい

お金や世界に振り回されないで

もっと根底から生きること、自分の人生を楽しみたい

煌びやかな世界は世界として

憧れるのではなく

住人になろうと努力するのでもなく

わたしの中に根付く元々あるもの

豊かな命の連鎖の先端にある

わたしというソウルに火をつけて

確かな自分の世界を生きてゆきたい


そんな風におもうようになったのです。


そして、偶然というか必然というか、小学校でうたう機会に恵まれて、わたしの人生にビッグバンが起こったのですが★

その諸々はこちらの動画ですこしおはなししています。よければみてね。
(うらりのストーリーを撮りたいといってくださった石井監督に心より感謝いたします)



大都会での暮らしが導いてくれた

わたしのビッグバン

生まれ変わるというよりは、また生まれた。

殻がもういちまいつるりん!とめくれた。そんな感覚でした。

氷河期が終わって緑がわさわさ大地に生えてきたような。大袈裟じゃなくそんな勢い。世界は一変したのです。

小鳥も大地も木々もわたしにしゃべりかけてくれるようになった(これをゆーと人はみなひきますがね。。笑)


おのずとわたしにとっての


「お金」


の存在、価値、も変わってゆきました。



さて、それと田舎暮らし、がどう繋がってゆくのかは次回にします。。おもわず長くなったもんで、、、苦笑

これを書いておかないと次に進めなかったのですぅ。。


自分の歴史をタイトにまとめるのはとても難しいですね。

でも振り返るとどれもこれも大切な素晴らしき経験だったように思います。

こうして振り返ってみると


人生になにひとつ無駄なことなんてない、


と本当に思います。

苦しいことも悲しいこともやりきれぬことも

すべて明日への一歩だと思うのです。


人生は思い通りにいかなくて大いに結構な気がします。

寄り道をたくさんして回り道をさんざんして

見つかる道がある。

そして、いつかこの命尽きるとき、自分の魂の真ん中で瞼をそっと閉じることができれば幸せだ。


みなさんのマイソウルがまっすぐな輝きに満たされていることを祈ってます。共に。


最後までよんでくださりありがとう。

love.




すっかり秋ですね。こちらはもうとても寒いです。
photo by ken


またケンに光をとってもらいたいな。


ありがちなキラキラキラキラありがちなキラキラ