年々寂しくなる同期会ゴルフ | 世の中ウオッチング

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  昨日は、伊豆川奈で入社同期のゴルフコンペ。参加者は58年を経て年々減少して僅か6名に。

 我々同期入社は百数十名、5つの教育班に分かれて6ヶ月研修、その後各部署に配属された。

懐かしい昔の事である。

  長い研修期間と年長のリーダー・サブリーダーに恵まれ、同じ教育班のメンバーで本社に居残った25名の結束は固く、現役時のみならず定年後も仕事に遊びに親交を重ねてきた。

 大学の現役入学者は半数に満たない。一浪・二浪があたり前、最高は入社時27歳。彼のことを“長老”と呼んだが、同期と言うだけで年齢は問わず、役員に出世した奴にも遠慮無しのおまえと俺の仲。本当に同期というのは不思議なものである。

 教育班のリーダーはそれぞれが社の中堅で気鋭の人たちであった。我々もリーダーを尊敬し、テレビ草創期や難しいクライアントの逸話や音楽・文学の会話を楽しんだものです。  

彼は専らビール党でしたから、誘われて飲みに行くのはビヤホール。そこで出演者・従業員や他の客も交えてドイツ語の合唱。ビールだけでは我慢堪らずこっそりワインなども勝手に注文をしたものだ。

 リーダーの老化が進んでからは、リーダーの住まいの近くで開催懇親会も数回。

 

 ゴルフと言えば、我が班のゴルフコンペは“S杯”と称して、最初の頃はリーダーのメンバーコースで(リーダー自身はゴルフが苦手で参加せず)開催。やがて関東一円に広がり、幹事は旅行プランや前泊の宴会の段取りも役割の内であった。

 誰もが優勝のチャンスがあるようにハンディキャップで調整。実力者はローハンディ故に常に上位にはなるが優勝は難しい。お陰で殆ど全員が一度は優勝経験がある。筆者も優勝したときにリーダーから贈られた記念品を今も棚に飾っている。優勝幹事は開始時からの記録ノートを代々引き継いできた。過去の一コマ一コマが貴重な思い出だ。

 58年という時が過ぎた現在も6月、12月の懇親会と秋のゴルフコンペは継続している。しかし25名のメンバーの内、11名が鬼籍に入り、2名が入院療養中、ゴルフを趣味としない者1名、ゴルフを引退したのは5名。一癖も二癖もある元気な奴が先に逝ってしまうなんて何故だと寂しく思う。

 1年先輩であるかってのサブリーダーも奥様の介護に加え難聴が進み出席がままならない。

 サザンクロスゴルフコースに集合した生き残りの6名。これ以上一人でも欠けたらコンペが成り立たない。往年の腕自慢も年齢相応にシニアティーからショット。アップダウンのコースに息を切らしながら、口だけはシングル級に達者。ナイスショットが木の枝に阻まれ、バンカーの壁に跳ね返されるのも愛嬌と笑って済ます。快晴微風でゴルフの楽しさを満喫でした。

来年の幹事としては、フェアウエイにカートで入れて、前泊で食事が美味、できればカラオケもできるコースを明日から探さねばならない。そして6名が元気な顔で揃うことを願うばかりだ。