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新妻の機嫌を取るには

おいしいランチへ行くに限る!


という事で、4年ぶりに訪れた

串揚げの名店「うぶ」。


串揚げセットは

白ご飯と、じゃこ飯が選べる。


うーん、

じゃ、じゃこ飯で。


どう考えたって、

こっちのほうが原価が掛かっている。

だれもが、そっちを注文すると思ったら、

向こうの席のOLさんが白飯を選んだ。


(貧乏人って、やーね。)


とでも、遠まわしで言っているのだろうか。


細かいことは、気にしない、気にしない。



串揚げ5本セットの内訳は

うずら、ハム、アスパラ、海老、そして黒豚。

お塩か檸檬、辛子を添えたソースで食べさせてくれる。


いつまでも

少年の気持ちを忘れない小生にとって

うずらとハムの存在は堪らない。


何を付けて食べようかと悩んで、ソース。


旬なんだよね、アスパラって。

長ったらしいアスパラには串は施されず、

天紙が巻かれた特別待遇。

うーん、悩んでやっぱりソース。


海老だよ、海老。

大葉が巻かれた海鮮物には、お塩だよね。

と分かっちゃいるけど、ソーッス。


最後にメインの

黒豚の野郎がお出ましさ。


流れ的に、やっぱりソースだろうと予測をさせて、

塩にしようか、檸檬にしようか迷って迷って。

結局、皿の底に僅かに残ったソースを使うんだな。


うめー。


しっかりと熟成された黒豚の甘みが

舌の上からこぼれ落ちた。


じゃこ飯で終わらせたら

勿体ないよ。


遠くに見える冷蔵庫から

長野の銘酒「幻舞」がこっちを覗き込んでいる。


頼もうか、頼むまいか、、、


そこへ、新妻が一言。


「お腹がいっぱいだから

新妻のご飯も食べてくれない?」 (注;自分で新妻とは言わないよ)


あー、大誤算。


昼酒は、まさに幻の舞となった瞬間。


ここで日本酒を傾けたら、

向こうのOLさんがビビって、


(あなた達、結構やるわね。)


なんて言ってくるんじゃないかと期待していたのに、、



もう四十路だってのに、

女性の目が気になるのさ。


そりゃ、ソーッスよね?




今日は、ソースの使いすぎだ。




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随分と長くヒラタヤを
いや
大森を支えてくれた
ケンジさんが
先月で退職すると聞いて
最終日に顔を出した

定番のサイドカー

満腹でも
マルゲリータ

タバスコは揃っているが
使わないのが男らしいのさ

何度も何度も
おつかれさま、と連呼して
がっちり握手をして店を出た

数日後
吟吟じゃなくって
リンリンって書かれていた

領収書が出てきた

こらっ

テレクラかっ!!

ま、小生とて
最終日に顔を出したつもりが
その前日だったってことに
今更気づいたんだけどね


ケンジさん
大森に来たら気軽に連絡してよ

電話番号はね、
0990-、、、、、


テレクラかっ!!


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久しぶりに
アルガンベリーノのテラス席を
予約できた

お気に入りのレバーペーストと
スパークリングワイン

カラスミのパスタがテーブルを彩ると
新妻はすっかり陽気になっていた

ああ
それだけで幸福

愛娘が慣れぬ手つきで
「はいどーぞ」 と
小生に包みを渡してきた

なんだよ
どうせその辺で拾ってきた
松ぼっくりだろ

包みを開けたら
小生の似顔絵入りの扇子だった

パパのありがとう

だってさ

牛肉ステーキが硬くて
イラっとしたけど
この演出には
クラッときたね

新妻が一言

パパ
髪の毛を多く描いてもらって
よかったね

イラっとしすぎて
クラッとくるねぇ


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