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羽田からの直行便は、

石垣島まであったんだね。


たった2時間ほどで

灼熱の太陽が出迎える石垣空港に降り立つと、

すぐ目の前にバスが待っていてくれた。


ここから乗り込んで

荷物の受け渡し所まで運んでくれるのね。


なんの疑いもなく座席に着いて、

バスが走ったと思ったら、たった一分で到着。


(ぷしゅーっ。)


「到着しました。」

と運転手さん。


・・・って、おい!!


気分良く羽田から直行で来たのに、

この中継ぎ策はいらないだろ。


突っ込んでみようと思ったけど、

君達の戦略にハマる小生ではない。


「このバス、いらないじゃん。」


と言おうものなら


「御免ソーレ!」


と言ってくるんだろ。


島人と森っ子の戦いは、

はやくも始っている。




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※メンソーレ→歓迎の意

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石垣から波照間へ、

タフな船旅を終えた我々が向かった先は、

癒しの看板が目印の「みんぴか」だった。


若いスタッフで切り盛りしているであろう

センス抜群の人気店で、

離れの茶室を思わす、壁のない個室を陣取り

名物という黒糖入りのかき氷を待った。


すると、

SPEED上原多香子似の若い女性がひとり、

小生の向かいの席に座ると

一瞬、目が合ってしまった。


あ、あの女性は

さっきの船でも一緒だった人だな・・


小生もひとりだったら、

簡単な会釈をしてそっと近づき、

かき氷にストローを2本立てて


「一緒に如何ですか?」


なんて事を平気で言えちゃう

狼になれただろうに、

こっちは妻子を連れた子連れ狼さ。


ちらっ、ちらっと2度ほど目があったら、

小生を背にして、向こうのテーブル席に移ってしまったよ。

あーっ、残念。


って、そんな妄想をしていたら、

うちの新妻に噛みつかれちゃうね。


子連れ狼より断然、

子連れ”女将”のほうが怖いからね。


かき氷が来る前から

背筋が凍りついちゃったよ。



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波照間での宿は

「うるま家」を選んだ。


料理がとてもおいしくて、

雰囲気が良いと評判の民宿で

数か月前から予約で満席という人気店である。


まだ独身という

ラッセルクロウを毛深く、そして寡黙にしたご主人が

料理から電話対応、洗濯までこなしているようだ。


初日の晩ご飯は、

ゴーヤチャンプルーと刺身、ジーマミー豆腐等など。

王道の沖縄料理を

やさしい味付けてラッセルが仕上げてくれた。


我々ファミリー以外に、

同じテーブルで6名の客人とご一緒させていただいた。


小生の正面に座った男性の職業は

ちょっと影がある薬剤師さん。

一通り食事が済むと、

幻の泡盛「泡波」を注ぎ出した。


おおっ、この宿は

泡波が飲み放題なのか!


でもね・・・


90才を過ぎるラッセルの母親が、

「昨日の晩は、1升も飲む教員がいてねぇ」

と、小生だけにこっそりイヤミを言っていたから、

自分から琉球グラスに

泡波を注ぎ入れることが出来ないのさ。


くそーー、

あんな事、聞かなきゃよかったよ。


結局、一滴も泡波を舐めず就寝。

遅くまで、薬剤師たちは大盛り上がり。


まったく、

モラルの無いヤクザ医師めっ!!




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※ヤクザ医師なんていない。