「すぽっとケア」とは、江別市教育委員会が学校に行きたくても行けない子どものために、悩みや不安の解消、心の居場所づくり等を目的として設置している適応指導教室です。

 

先日保護者懇談会があったので参加しました。

 

 

予め江別市教育委員会に、

甥っ子が不登校であること。

個別指導塾を運営していて、不登校の生徒の受け入れをしたいと考えていること。

を伝え、参加させていただきました。

参加していたのは、私を含めて4人のお母さん達でした。

 

私が知りたかったこと。

 

①保護者(特にお母さん)の率直な気持ち

→自由懇談を通して貴重なお話を聞かせていただきました。

(失礼な質問だったら申し訳ありません。と今思います。。。)

 

②在籍児童生徒数

→4月22名、5月28名、6月35名

 

③通級児童数

→1日平均通級児童生徒数

4月4.5名、5月4.8名、6月6.3名

(※いただいた資料より)

 

率直な感想は、

『私が知っていることや見えていることはほんの一部分だったんだ』と。

 

知らないことが多すぎました。

私の中では「不登校=甥」なので、正直他のおうちの様子をあまり想像していませんでした。

(浅はかすぎる。。。)

 

あるお母さんが、

「家の中で全てが完結してしまう。」

「母子分離不安などがあるので、第三者に頼るのも容易ではない。」

と、おっしゃっていました。

 

衝撃が走りました。

 

知らないことが多すぎる。

 

だから、これからも不登校に関係する人たちとお話をしていろいろなことを知り

できることを模索します。

 

私は不登校の子どもの親ではありません。

だけど、身内として子どもの学力をサポートしたいし、明るい未来を一緒に考えていきたい。

支えていこう。

できないことより、できることを大切に。

 

次回は『バジルの会』ですぽっとケアの見学に参加してきます。

 

 

 

 

学校に行かない日々が続き、

週一回、約2時間家庭教師として

勉強を教えに行きました。

 

学校で通常の授業を受けることはしなかったけれど

毎週金曜日の放課後、職員玄関から職員室に行き

プリント類やその週に行われたテスト、宿題などをもらってきました。

(出席したとカウントされます)

 

当初の授業内容は学校で渡される課題を解くことでした。

その課題は学校の授業進捗に沿ったものなので

授業を受けていないから

解けるはずがない。

 

そこでまずは一教科

「数学」に絞り、

 

勉強の習慣を身につけることから始めました。

 

一緒に勉強をする上で気になったこと。

 

それは

「不注意が過ぎる!」

(一瞬、ADHDを疑いました)

そして

「字が汚い!」

 

① 授業に集中できない

→集中力が持たず、すぐに『まだやるの?』『あとどれくらい?』と聞いてくる。

そして、気が散りやすい。

 

② 物をなくす

→プリントをなくす。テキストをなくす。宿題の範囲をメモした紙をなくす。

 

③ 物事を順序立てたり、やり遂げられない

→問題の文章を読んでいても、ただ読んでいるだけなので何をすべきか把握できない。

宿題も最後まで解ききらずに中途半端。(問題の解きこぼし)

 

④  丁寧に文字を書かない

本人は「0(ゼロ)」と書いているつもりが

最後まで結ばないので「し」と見えてしまう。

筆圧が薄い。

 

 

さて、どのように解決しようか。。。

 

 

❶  目標時間や取り組む時間を明確にする

学校の休み時間と同じで時間になったら一回休憩を挟む。

最初は15分、30分、45分と

何度も何度も続けていたら、いつの間にか2時間集中できるようになりました。

 

❷ なくしものをしないように授業で使う必要なプリント類には日付を書きクリアファイルにまとめる

テキストとセットとして考えることでバラバラで管理することが減りました。

また、宿題についてはノートの表紙裏に書くことでメモ紙をなくすことを防ぎました。

 

❸  問題文を音読してもらい内容を噛み砕いて説明してから、演習に取り組む

最初のうちは書いてある文章をそのまま読むことさえできませんでしたが、

繰り返すことによりスムーズに読めるようになりました。

どの宿題を解いたかわかるように、レ点チェックを入れるように伝えました。

また、丸つけ後に「合っていた問題に⭕️、間違っていた問題に❌(まるばつ式)」を

導入することにより、問題の解きこぼしがゼロになりました。

 

❹  『学校に行ってテストを受けた時に採点する先生が読めないと、きちんと字を書いているつもりでも❌になるよ』と伝える

美文字練習本で一緒に字の練習を始めました。

私は大人用、彼は小学生が使う1冊からはじめ今は私と同じ大人用をすすめています。

 

 

地道なことですが、少しずつ取り入れていくことで大きく変化します。

 

 

 

身近にいる大切な人が不登校になった時

最初にやったこと。

それは、ネットの記事を読み漁ること。

 

「不登校の子がどのようにしたら学校に行き始めるのか」

そんな内容の記事ばかり読んでいました。

 

でも、ふと気づいたのです。

大事なのは、学校に行かせることではなく

きちんと理解することだ。

と。

 

ネットが得意ではないアナログロボットなので

なんとなく読んでいるだけで内容が頭に入ってこない…

 

そこで、

 

 

「不登校」はいのちの休憩時間

始まりのチャイムを鳴らすのは子どもです

 

待つこと、祈ることの大切さとはー

 

 

帯に惹かれて手に取った

『不登校からの出発』

という本。

 

なぜ横向きになってしまうのか。。。

 

甥っ子は

「閉じこもり」や「家庭内暴力」

のタイプとは違うから

全部の内容が当てはまるわけではないけれど

 

この本には多くのヒントがあり、

私自身の考え方を変えてくれました。

 

ホームスクールのはじめ方

学校の「あたり前」をやめた。

など。。。

 

様々な本に出会い

 

そして、本との出会いががきっかけとなり


 

「不登校訪問専門員」の勉強を始めました。

 

 

 

 

 

 

夏休みが終わり

それから一度も学校に行かなくなり

本格的に不登校が始まりました。

 

 

夏休み中のひとコマ。外でお勉強。

 

学校から出される宿題やプリント類を取りに

週一回、金曜日の放課後

職員室に登校します。

 

そして、

この職員室登校は「出席した」とカウントされます。

 

 

いつものようにリビングのテーブルで

課題に取り組んでいたある日

 

『教えてもらったやり方と違う!』など言って

問題を解いている途中で部屋に戻りました。

 

その後

様子を見に行きましたが

私と言い合いになり

 

『自分でやるからいい!

教えてって頼んでいない!

かーさんがお金払って勝手に勉強教えに来てる!』と

興奮気味に言われました。

 

『心配しているんだよ』って私が伝えたら

 

彼は泣きながらいろいろと私に言ってきました。

 

同時に私自身もカッとなり、

甥っ子を叩いてしまったことがあります。

 

泣いてるまま

トイレに篭ること

30分。

 

落ち着きを取り戻し

勉強を再開しました。

 

思わず叩いてしまったこと。

決して許されることでは

ありません。

 

後悔と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

 

学校の勉強から遅れてしまい

計算力や

読解力が落ちたり

読み書きできる漢字が少なかったり

黒板の文字をノートに書き写す機会がないので

字が汚かったり

注意力欠如で

大事なものをすぐなくしたり

部屋の床の上にたくさんものが転がっていたり

 

全て不登校と繋がっているかは分かりませんが

 

【部屋の乱れは心の乱れ】

という言葉の通り

精神状態の不調は、心の不調そしてそれに伴う苦しい状態を

伴っていて

彼なりに必死に戦っていたのだと思います。

甥っ子が不登校になったのは2021年7月(当時中1)です。

 

※当時を思い出して

 

2021年6月下旬

一週間ほど「お腹痛い」と言って学校を休みました

 

2021年7月初旬

学校での授業は受けていなかったけど、部活には参加していました

 

2021年7月13日

給食の時間から学校に行きました

 

学校に行けない日々が続いていたけど

「来週は何があっても行く」と自分から言っていましたが

やはり、行けない日が多くなり

 

そのまま、夏休みに突入しました。

 

 

 

私は彼が中学校に入学したタイミングで、

週一回家庭教師として

勉強を教えに行っていました。

 

家の近くを通るランドセル姿の小学生や

 

学校の指定ジャージ姿で歩いている中学生を見るたび

 

なんともいえない気持ちになったことを覚えています。

 

2021年7月6日 妹とのLINEの一部

 

 

私の知識が浅かったこの頃、

 

学校に行けない原因探しや

「不登校を未然に防ぎたい!

不登校になってしまった。

どうしよう。。。」

 

という気持ちが強すぎて

 

彼の気持ちに全く寄り添えていませんでした。

 

 

どんな夫婦にも離婚の危機

どんな会社員にもリストラや退職・転職の危機

があるのと同じで

 

どの子にも不登校は起こりうると思います。

 

 

大切なことは、

 

子どもを叱ったり

無理に学校に行かせようとせず

 

子ども自身を認めて承認し尊重して

 

以前と変わらないかけがいのないわが子であることをより深く感じ

たくさんの愛情を注ぎ

 

「大丈夫だよ。

何があってもあなたの味方だからね。」

 

と、伝えることだと気づきました。