海浜幕張で海ゴミ清掃に参加してきました。海ゴミを実際に見てきました。役所の方や千葉テレビの方も視察を兼ねて参加されていて、集まったのは大人総勢20名と子どもたち。
「海ゴミ」という本でJINEという団体を知り、そこのサイトから直近で行ける日を探して申し込みました。幕張の海岸では区間ごとにいくつかの清掃チームが定期的に活動しているようです。
当日は3年ぶりというサマフェスがすぐそばで開催されており、駅からの道は行列ができていましたので、そこを避けて海岸を目指します。それでも駅から清掃するビーチまでは、25分程歩きました。
日差しはそこまで強くはない日だったのがありがたかった。台風直後ということで、新たなゴミが沢山流れ着いているだろうとのことでした。
海岸まで出て、私が見た海ゴミは、ほぼプラスチック。サイズ異なれどキャップ、キャップ、キャップ。なぜかボトルはその10分の1も見当たらない。そしてカラフルなプラスチック片。ふわふわ風に漂う薄くなったビニール。
流木の下や砂に埋まり、隠れているものもありますが、しゃがみこんで、トングが届く範囲にキャップが10個くらい。原型を留めるプラスチックの最強さを目の当たりにしました。
町中で見かける代表格の、タバコ、マスク、紙類、生ゴミなどはありません。海で洗われ、太陽で乾き、カラッとしているものばかり。ある意味拾いやすいゴミ。歯ブラシも二本見つけました。
米粒より小さなつぶつぶのマイクロプラスチックも、砂をすくってよく目を凝らすと交ざっていて、これはふるいで取れるそうなのですが、これは手作業じゃお遊び程度にしか取れない。
もうこの辺一帯、焼きますか?と冗談が飛び出します。
これらは全て、元々は誰かの手の中にあったものなんだよな、ゴミ箱にさえ入れられていればな。なぜこうなっちゃうんだろうな、と考えてしまいました。
ゴミ拾いは30分程で終了し、ゴミの山ができました。これらは10分歩いて駐車場まで運び、そこから車で回収場所まで運ぶそうです。せっかく来たのでもう少し拾いたい気持ちがありましたが、集めすぎても運ぶことを考えると、一度にできる量には限りがあるのですね…。はがゆいです。
ゴミを集めるだけ集め、そのまま放置していくリヤカーおじさんがこの浜にいるそうで、それを問題視されていました。集めたからあとはよろしく、といったことなのでしょうか。
そのおじさんのために、ゴミ袋を用意し、これに入れてくださいとお願いしてるそうですが、全く袋には入れてくれないそうです。
先月、そのおじさんによって作られたゴミの山を、こちらで袋に入れて処理したそうです。海ゴミには変わりないので、集めてくれただけでも感謝では?と内心思ったのですが、ゴミの山は一般ゴミを呼んでしまうので、やはり集めて放置はよろしくないそうです。
小学生連れのご家族が来ていて、そのお母さんと話したのですが、小学一年生の娘さんが、砂浜にかけっこ教室に来ていた際、なんでこんなにゴミが落ちてるの?と問いかけてきたそうです。それがきっかけで今回参加されたそうです。小学一年生のその疑問と、そのご両親の行動、尊敬します。
ありきたりな言葉ですが、拾うことより、出さない方法を考えないときりがないと思いました。
これ1つぐらい、とポイした結果が、あの海岸を作ったんだよな…と。
まずは町中にゴミがこれだけ落ちていることや、それを拾っている人たちがいる事に気づいてもらって、ギョッとしてほしい、そう考えながら帰ってきました。