ANGEL NIGHT〜天使のいる場所〜(PSY・S)

 

 

1988年4月21日発売。


当時、リアルタイムでこの曲をよく聞いていたわけではないと思う。1988年、小学生だった私は、銀河を漂いハリケーンで雨に打たれ剣の舞を踊るのに、忙しかったはずだから。

ただこの曲は、アニメ『シティーハンター2』オープニングテーマ曲だったから、当初から耳にしたことはあっただろう。PSY・Sを知らなくてもこの曲は知っている、聞いたことがあるという方も多いと思います。

私がPSY・Sを聞き始めたのは(自分の中の)アイドルブームが一過したティーンエイジャーの頃で、ラストシングルとなった1996年の『be with YOU』の頃には追いついてリアタイ視聴するようになっていました。

PSY・Sはタイアップ曲も多かったけど、私が最初に好きになったのは、『Wondering up and down 〜水のマージナル〜』や『氷のヴィジョン』などで、『Angle Night』のような知名度の高い曲に聞き入るようになったのはちょっと後になってからだったと思います。

PSY・Sの曲は発売から約30年経った今も、聞いています。私なんかが言うまでもなく、『ANGEL NIGHT』は時を越えて残る名曲のひとつです。

語彙がないのでこればっかり言ってますが、この曲は本当にいつ聞いても「エモい」。

 

音楽とは、それを聞いている自分(現在)の心境にリンクしたり、かつて聞いていた自分(過去)の状況を呼び起こしたりするものだが、年を取るにつれ、だんだんと現在と過去両方の琴線に同時に触れる曲が増えてきたなと感じる。

この曲の歌詞で特に好きなのは、一番も二番も同じメロディのところです。


最初に 好きになったのは声
それから背中と整えられた指先
ときどき 黙りがちになるクセ
どこかへ 行ってしまう心とメロディ

明日を約束しなくていい
毎日 逢うけど思いがけない笑顔で
そしたら 少しこわくてもいい
とりこに なんてできないほど謎めいてね

 


昔は、シティハンターの主題歌だから主人公(冴羽獠)のイメージなのかな?と思って聞いていたのですが、そうでもないというか、そうでなくてもいいというか。

ある日ふと、


好きになった順番はこの通りではなかったかもしれないけど、声も背中も整えられた指先も好きだし、お喋りさんに見えてときどき黙りがちがし、どこかへ行ってしまうし、毎日は逢えないけど思いがけなく笑顔を見せてくれることはあるし、とりこになんてできないほど謎めいているよね。

と思って聞いたら、なぜだか涙が出たのです。