若い頃よく聞いていた洋楽のひとつがRoxetteならば、邦楽はPSY・S(サイズ)です。活動時期も重なっているし、RoxetteとPSY・Sを聞いていたのは大体同時期だったかと。
PSY・Sも、今さら私が紹介するまでもないのですがさらっと基本情報を書いておくと、松浦雅也とCHAKA(ともに敬称略)からなるユニット、です。ジャンルとしてはニューウェイヴとかシンセポップとかテクノポップになるみたいです。…すみませんWikipediaの受け売りで…。
テレビやCMのイメージソングに使われていた曲もあるので耳にしたことがある人はいると思います。一番有名なのはシティハンターの主題歌にもなった“Angel Night 天使のいる場所”でしょうか。この曲も好きで、今でも聞きます。
PSY・Sのデビューは1985年ですが私はこれまた90年代以降に後追いしていました。途中からリアルタイムに追いついた、と思ったら96年に解散。当時の自分がこの解散をどう捉えたのか薄情ながらあまり覚えていませんが、もう新曲を聞くことができないのは残念だなと思っていたはずです。
PSY・Sにも好きな曲がたくさんあって選ぶのは難しいのですが、“GIMMICK”は、昔一番聞いていた、というわけではないけれど、今になって聞き返すことの多い一曲です。”SIGNAL”(1990年)というアルバムに収録されています。
単純に「この歌、かっこいい!」ってノリで聞いているところもあります。特に若い頃はそうだったと思う。明るい曲調ですしね。でもこの歌、明るく前向きなだけではなくて、どこか達観している、またはしようとしているように聞こえます。未来は不確かで永遠に続くものはない、でも悲観することはない。引き裂かれたり失ったりする現実を背負ってもなお、愛をうたおう。-『若い微熱』を失ったであろう今聞いてもいや今だからこそ、改めてささるのかもしれません。
“GIMMICK”の魅力のひとつは歌詞にある俯瞰的な視点だと思うのですが、『100年経てば歴史の今 何がアートで 誰がレジスタントか システムも知らない』って、本当にまさにその通り!だと思っていて。評価って時が経たないとわからないことがありますよね。100年後自分の目で見届けることは不可能だけれど、今ある何がどのように後世に語り継がれるのか、気になります。
