2019年、30年ぶりに「再会」した諸星和己さんについて語りたい。長文になりがちなので、何回かに渡ってお送りしております。①はこちら→

 

子供の頃、光GENJIのかーくんのファンでした、でもいつの間にか熱が冷めてしまって、それから30年間、ほとんど思い出すことも無い日々。他の人のファンになったからとかでもなく、光GENJI以後、現在に至るまでアイドルや芸能人にそれほど興味がない人生だったのです。

 

それが、どうしたことか、2019年8月12日、かーくんの49歳のお誕生日、私はお台場のライブ会場で、ハッピーバースデーdear かーくん♪ どうしちゃったの、急に…。

 

実はこのライブに関するレビューは、ぴあのサイトに書き込んだのですが、ぴあのレビューページは2019年12月12日をもって終了となっているので、改めてこの日の衝撃を振り返って綴ってみようと思います。

 

私は光GENJIの歌は1990年くらいまでのしか知りません。シングルでいうと「荒野のメガロポリス」くらいまでかな。そして、かーくんのソロ曲にいたっては、大変失礼ながらまったく予習しないまま、ライブに参加してしまいました。ちなみに私が夏のライブ前にハマっていた予習?といえばなぜか「ひとり男闘呼組」と「5時に夢中」出演回を見ることでした(笑)。過去と現在のかーくんを行ったり来たり。「ひとり男闘呼組」は予習って言うか復習ですかね。知らなかったら検索して見てほしい(笑)。

 

音楽的予習を一切しなかったことは、私により強い衝撃を与えました。2階席後方、照明さんより後ろに位置するスタンディングエリアから、30年ぶりに目にしたかーくんは、まだかーくんて呼んでいいのかわからないほど、私には「違う人」に見えました。今も、諸星さんって呼んだ方がいいのかな?しっくりくるかな?って思ってる。

 

光GENJI時代とも違うし、最近のテレビやマスコミを通しておぼろげに見ていた元アイドルって人とも違いました。「誰なの、この人?」…知らない!私、全く知らない人のライブに来ちゃったんだ!?全く知らないけど、凄いアーティストだ!!と思ったのです。「ねえみんな!知ってる?この人、凄いんだよ!諸星和己っていうんだって!」←もちろん実際には言ってません、言いたくなったってだけで(笑)

 

19歳の頃のまだあどけなさの残る声(普段元気印なのに、歌うと甘くて切なくてちょっと儚げなのがまた良かったけど)しか耳にしたことのない人間が、いきなりロックでパワフルでセクシーな歌声を生で聞いてごらんなさい(笑)。いったい、何がどーして、こーなった?!周りに人がいるから冷静を装っていられるものの、内心は稀に見る大混乱ですよ。本当に光GENJIのかーくんと同じ人ですか。人間って普通、こんな風に進化するかな?成長曲線ってあるでしょう、あれが、ちょっとおかしなことになってない?アイドル時代から人間離れしたところがあったけど、やっぱり人間じゃなかったのかな??(笑)

 

かつて一世を風靡したかーくんには永遠のアイドル、伝説のスーパースター、といった少し「過去にあやかった」冠がつきがちで、私もライブに行く前はそのように思っていたのですが、歌声を聞くうちに、もうこの人は本当は過去の栄光なんて要らないんじゃないのかと思いました。もちろん今でもアイドル的輝き、カリスマ性はあるのですがそれは生来のもので、もし本人が拭おうとしたとしても拭えない類のものなんじゃなかろうか。私が見たのは、「元ジャニーズアイドル」ではなくて、もう十二分に独立独歩、我が道を切り開いた素晴らしいアーティストの姿でした。私のような30年ぶりにふらりと戻って来た「新参者」が偉そうにいえることではありませんが、ここまでくるのに計り知れない苦労があったのだろうなとも感じました。

 

そしてこの「全然知らないけどかっこいいアーティスト」は、喋るとまた違った魅力を発揮するから困ったものです。さっきまでのクールでロックなシンガーはどこいった(笑)。MCパートは私の予習(笑)、「ひとり男闘呼組」と「5時に夢中」に通じるキャラともいえるかな?ぐいぐい話術に惹き込まれて思わず笑顔になります。歌も聞きたいけど、もっとお喋りも聞きたい、と欲張りなことを願いました。失礼を承知でもう一度言いますが、私の中では、本当に、30年間すっかり忘れていた人なのですよ。30年まったく興味を向けていなかったというのに、突然の再燃。

一体、何が起こったというのでしょうか。

 

トークの中には、光GENJIのメンバーも度々登場するので、ここで、ああそうだった!光GENJIだった人だ!って再認識するという不思議もありました。

 

そうそう、かーくんが「まあ話が長くなるから、みんな座って」と促すシーンがありましたね。そしてみなさん、素直に、座られる。おかげでスタンディングの自分にもお話しするかーくんの姿がよく見えました。かーくん、かーくんファンの皆様、ありがとうございました!

 

それにしても、知らない曲ばかりのライブが、「知らないアーティスト」のトークが、こんなに楽しいということがあるのだろうか?

 

この日を境に、洋楽メインだった私のiPodは、すごい勢いでかーくんの曲を取り込んでいくのでした。

 

に続きます。

 

 

 

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