何故サービス力が上がらない。 | 石川県の飲食/観光/食品コンサルタント 山崎英樹の独り言

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北陸・石川県を拠点に、飲食店、フードビジネス、観光宿泊業などの各種アドバイスを行うコンサルタント山崎の独り言。ビジネスからプライベート、趣味遊びから世の中へのメッセージまで、真面目で適当、知的で軽薄な遊び心満載のブログ。いしかわ観光特使も務めてます。

最近、「スタッフの接客サービスレベルが上がらない」

というご相談が立て続けにあったのですが、

状況を伺ったところ、

そのうちの二社(二店舗)に共通点がありました。


それは、

・単品商売
・とても繁盛していて普段から大変忙しい
・経営上黒字でキャッシュフローにも困っていない
・店長が20代前半で若い
・店長が作業に追われている
・人手不足が慢性化している
・クレンリネスが行き届いていない。
・お客様ウェルカム感が薄い。…などなど。


更に、よくよく確認していくと、

接客サービス力が上がらないのは、

構造上の問題ではないか?…という

仮説に辿り着きました。



それは、

・人手不足だから、応募者をとにかく一旦入れようとしてしまう。
・そのため、本来なら厳しい事を最初に伝えるべきなのに、
甘い言葉ばかり並べて入社させてしまっていた。
・人手不足なのでマニュアルがあっても、
ちゃんとしたレクチャーや研修をしないまま直ぐにお店に出してしまう。
・そもそも接客サービスマニュアルが無い。
・個人の人間力頼み接客になってしまい、
サービスレベルがバラバラ。
・甘い言葉ばかり並べられて入社したけど現実は違っていたので、
モチベーションが維持できない、辞めてしまう、定着しない。
・単品商売だから、接客が単純(本当はそうではないけど)なので、
お客様からあまり文句を言われず、サービス力が上がらない。
・お客様が押し寄せているので、接客が出来ていると勘違いする。
・お客様が押し寄せているので、挨拶や感謝の表現行動があいまい(に見える)。
・接客や美化行動より、オペレーションや調理重視になる。
・店長もオペレーションに入り込んでしまって指導出来ない。

…などなど、完全に負のスパイラルに入っています。



このように、
接客サービス力は、構造上の結果でもあるのです。


こうなると、
会社が「企業力」で解決しなければなりません。


接客サービスの標準レベルに上げるためのスキームを構築する。

面接から入社オリエンテーション、初期教育の仕組み作り。

サービス力をスタッフの個人的力量に任せっぱなしにしない。

店の都合でスタッフを放任しない。



お店(会社)側の諸準備が必要です。



…長くなってしまった。



ここまでお読み頂き有難うございます。
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■石川の飲食業アドバイザー山さん■

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